お手軽電力計 試運転・・・ちょっと失敗と改良点
アナデバの電力計用IC AD71056を使った有効電力測定回路、
この試運転に、リコーのデジカメGX100用バッテリー充電の
様子を記録してみました。
30分ほどフル充電。
その後40分ほど徐々に充電電流を減らしながら
フル充電に持ってきている様子が消費電力から
想像できます。
左側が充電器にセットしたGX100の電池DB-65。
充電器の定格
すると、あれこれ反省点が・・・
・現在は1秒に1行のデータ出力頻度。
数時間記録するもの(ゆっくり変化するもの)だと
データ量が多すぎる。
一晩放置だと4万行にも。
出力間隔を10秒や1分に切り替えできるようパラメータ
設定を増やすべきだろな。
※1秒ゲートの周波数測定。
それを10秒間積算して平均値を0.1Hz単位で
出している。
そこから電力値を計算。
・チャートレコーダーで記録することもあるかと
電力値を電圧で出力するD/A出力を設けた。
これはこれで役立つと思うが・・・
さらに、A/D入力も欲しくなった。
例えば、
温度や照度の変化を電力と同時に取り込む。
充電中の電池の温度変化もいっしょに記録で
きるかと。
・測定物をつなぐ出力に注意!
今回、充電器をつなぐのに「スイッチの付いた延長コード」
を使った。
しかし・・・こいつにon/off表示のネオンランプが
付いていた。
充電電力の測定にはこのネオンランプ点灯の電力も加味さ
れてしまってた。
これが「0.06W」・・・失敗
↓
※A/D入力を増やすには・・・
現回路、ATmega328Pのポートは一つしか余っていない。
※PB5(LED出力)ポートで、これは割り込みや
処理時間チェックのためのパルス出力用に
置いておきたい。
A/D入力ポート(PC0~PC5)は液晶表示に使った。
これのデータ線(D4~D7接続)は、D/A制御の2本
「SCK、SDI」と共用できるか。
ということは内蔵A/Dが2ch使える。
なんとかなるか!
※積算した電力量もいるかな・・・
もともとが積算電力計用のICだ!
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コメント
分解能が0.01Wということは、0.1mAの違いが判るということですか。あと、ゼロ付近の不感帯も小さそうなのも良いですね。
ちなみに私が作ったPZEM-004Tを使ったやつでは、負荷電流を4mA以上流さないと表示に反映されません。
投稿: ラジオペンチ | 2021年5月15日 (土) 11時19分
https://igarage.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/pwr_mtr2a.png
この回路図にメモ書きしてますが、50W程度の電力を測るように電流検出抵抗を選んでいます。
50Wで出てくる周波数がざっと1.6KHz。
5Wで160Hz、0.5Wつまり5mAで16Hz。
周波数を測定してるゲート時間は1秒ですが、それを10秒ぶん加算して移動平均しながら周波数を出しています。で、0.1Hz桁まで出てきます。
0.05W=0.5mAで1.6Hzになり、まだもうちょい余裕があります。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年5月15日 (土) 13時41分