« amazon basics充電池 単3ニッ水(2000mAh)450サイクル目 | トップページ | アナデバの電力計用IC試運転回路の電力を測ってみる »

2021年5月11日 (火)

アナデバの電力計用IC、ケースに入れAtmega328Pで読む

2020年8月26日:アナデバの電力計用IC
2021年1月8日:アナデバの電力計用IC、試運転
2021年1月15日:アナデバの電力計用IC、arduinoで周波数(周期)を計る
2021年5月1日:Arduino UNOで周波数カウンタ:アナデバの電力計用ICのために

まず、この電力計ICへの供給電源について。
コンデンサドロップ方式でAC100V→DC5Vを作っています。
アナデバのサンプル回路「AN-679」では、
 ・ドロップ用のコンデンサ:0.47uF/630V
 ・直列抵抗:470Ω/1W
 ・ツェナーダイオード:15V/1W
 ・平滑コンデンサ:470uF/35V
 ・三端子レギュレータ:78L05
で、構成されています。

C2_20200826092201

2021年1月8日:アナデバの電力計用IC、試運転
では、三端子レギュレータを「LT1129-5」で試作
しました。
これを「78L05」に変えて回路(ケース入れ用に新造)を
作ってみたのです。

すると・・・三端子レギュレータの出力電圧が5Vを
切る事態に。
入力電圧が下がってしまって6Vほどになっていました。
  あれれ。
LT1129の時はツェナー電圧の15Vがしっかりと加わって
いたんですが・・・

これ、何が問題なのか?

・LT1129と78L05ではバイアス電流(レギュレータ自身の
 消費電流)が異なります。
 78L05では3~6mA。
 LT1129だと0.3mAほどとおよそ1/10。
   これ、たまたま手持ちが有ったんで、

・AN-679のドロップコンデンサは0.47uFだけど
 これはアメリカなもんで電源「220V・60Hz」を想定。
 日本だと100Vなんで、流れる電流がざっと半分になって
 電圧ドロップが大きくなってしまいます。

で、対策です。
・LT1129は高価なんで汎用品でバイアス電流の
 小さな安いC-MOSの「S812C50」に。
   (バイアス電流マイクロAオーダーになる)
・しかし、S812C50の最大入力電圧は「16V」。
・15Vのツェナーだとギリギリなんで12Vのに。
   (9Vくらいでも)

あるいは、
・ドロップコンデンサを「1uF」に。

※参考
50Hz、60Hzでのリアクタンスと100Vでの電流
 0.47uF 6.8kΩ 14.7mA(50Hz)
 0.47uF 5.6kΩ 17.9mA (60Hz)

 1uF 3.2kΩ 31.4mA(50Hz)
 1uF 2.7kΩ 37.7mA (60Hz)

※参考:コンデンサドロップ方式電源
https://e2e.ti.com/blogs_/japan/b/power-ic/posts/ac-dc
digikey : tps7a78

※注意:電圧ドロップ用コンデンサの耐圧
たいていのフィルムコン、耐圧の定格は「DC」。
交流で定格が表記されたのもありますが、DCのをACで
使おうとしたとき、どのくらいの余裕がいるか・・・
これを参考に。
 共立エレショップ:ECQE2 474KF
  ・DC定格電圧品の交流使用可能電圧(PDF)
 http://www.kyohritsu.jp/eclib/OTHER/CATALOG/CAPA/capaacdc.pdf

昔々、痛い目にあっています。
年数が経つといつのまにか容量が減少。
その原因・・・内部で皮膜間が放電して電極が消滅・・・

※ケースに入れた様子
11_20210511180401

※回路図
Pwr_mtr2a  

マイコン用DC5V電源は百均のUSB出力のACアダプタ。

※バックアップがわりにスケッチを。
  ・ダウンロード - pwrmon2a.txt
   (テキストファイルにしてます)

ICP1に1Hzパルスが入るようにして、電力計が出すクロックパルス
もどき(1kHz程度のパルスで模倣可)を入れればArduino-UNOで動
きます。
パラメータ設定で使ってるスイッチ操作あたりの処理が参考に
なるかと。
「ENT」は短押しと長押しを区分。
「↑」と「↓」はオートリピート処理。
押し続ける時間でinc値、dec値を増加。
20回以降が±20に。
100回以降が±100にして大きな値の増減に変化。
さらに・・・いったんオフしてから0.8秒以内の操作は
直前のinc、dec値(20または100)を保持。

ここら、自由に使っていただければと。

|

« amazon basics充電池 単3ニッ水(2000mAh)450サイクル目 | トップページ | アナデバの電力計用IC試運転回路の電力を測ってみる »

電子工作」カテゴリの記事

Arduino」カテゴリの記事

電源」カテゴリの記事

電力計測」カテゴリの記事

コメント

小さい事ですけど、アメリカの電源電圧は110Vですね。
220Vは主にヨーロッパや中国です^^;

投稿: kazz | 2021年5月12日 (水) 10時06分

アナデバのアプリケーションノートに、電源電圧「220V」って記してありましたんで・・・「アナデバ=アメリカ」っと・・・。
スカタンでした。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年5月12日 (水) 12時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« amazon basics充電池 単3ニッ水(2000mAh)450サイクル目 | トップページ | アナデバの電力計用IC試運転回路の電力を測ってみる »