XCL102とXCL103 5V出力昇圧DC-DCコンバータ
秋月のステップアップレギュレータ、HT7750A、HT7733Aディスコンに
の続き。
新しいDCコン、
・AE-XCL102D503CR-G
・AE-XCL103-5V0
を買ってみました。
102の発売日が「2018/07/12」。
103が「2020/07/06」。
左が102。 右が103(新しいほう)。
横から。
部品配置だけでなく、端子の配置(I G O)が異なります。
※特徴
制御ICとコイルと一体化。
同期整流回路でダイオードが不要。
入力最大電圧は6.0V。
・XCL102 制御がPWM固定で出力リップルが小さい。
・XCL103 PFM/PWM自動切り替えで軽負荷から重負荷まで
高効率。そのかわりリップルが大きい。
このDCコンの実力を試してみました。
7cmほどのリード線を引き出して、試験回路につなぎます。
供給電圧を変えながら負荷を10mAステップで変化させて、
出力電圧と入力電流を記録していきます。
出力電圧が4Vを切る、あるいは入力電流が1.0Aを越えるとおわり。
こんなグラフが得られました。
まずXCL102。
・入力電流の変化
・入力電圧 0.8V~1.5Vの時の電圧変化
・入力電圧 1.5V~3.5Vの時の電圧変化
これがXCL103。
・入力電流の変化
・入力電圧 0.8V~1.5Vの時の電圧変化
・入力電圧 1.5V~3.5Vの時の電圧変化
似たような特性です。
新しい103のほうが電圧ドロップが小さいようです。
※試験回路側の配線の影響もあります。
乾電池1本、電圧1.0Vを切っての運用はたいへんそうです。
電池2本となるとだいぶと余裕が出てきます。
グラフには出ていませんが、保護回路が働くのか、入力電圧が低い
ときは、出力電圧がほぼ0になって試験を終わる場合がありました。
入出力にコンデンサを追加すると良くなるかもしれません。
その実験はまた今度。
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コメント
XCL102を使った実験回路(単3乾電池2本で5Vを作ってOP-AMP1つを駆動するという回路)、さっき使おうとしたら起動せず。
調べたらXCL102が飛びかけてました。
スイッチオンで一瞬5Vが出るけど、すぐ落ちてしまう。
電池じゃなく3V出力の電源につなぎ替えて試してみたら・・・完全に飛んでしまいました。
※電池だと大電流でドロップしたんが
電源だと電圧を維持したまま電流
が流れますんで。
入力-GND間が短絡(ある程度の抵抗はあるけど)してました。
なんだろなぁ。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年7月25日 (日) 12時05分
これでしょうね。 怖くて製品には使えない・・・
16) 入力電圧、出力電圧が共に低くなった場合、積分ラッチ機能、出力ショート保護機能が動作しない事があります。実機にて十分にご確認下さい。
投稿: | 2021年7月25日 (日) 17時36分
続き
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-80d851.html
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-310dbe.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年7月26日 (月) 11時07分