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2021年3月23日 (火)

中波振幅変調電波発生回路 いわゆるAMワイヤレスマイク

2021年3月 7日:時報発生回路 【Pu Pu Pu Pi~】
の続き。
この時報発生回路を作ったのは
『ラジオの時報を聞いて時刻を合わせる仕掛けの時計』の修理のため。
そのためには「時報の音を中波のAM電波」にしなくちゃなりません。
VHFのFM電波は簡単に作れますが、AMはちょいと面倒。

2016年06月22日:「4-quadrant」という名がかっこいい(かも)
で使ったAD835(アナログ乗算器)を使えば、高周波のキャリアを
振幅変調できます。
しかし・・・ この石、手持ちがありませんでした。
  ※仕事で全部使った。チョイと高価です。

どうしたものかと思案・・・
結局こんな回路に落ち着きました。

Am1
6石スーパーラジオの発振コイル、赤色コアのIFTを使って
ハートレー発振回路を構成。
デバイスはJ-FETの2SK192A。
周波数の調整はコアだけでなくトリマーコンデンサで。

それをエミッタフォロアで受けてから、終段に。
終段のコレクタには「600Ω:600Ω」のトランスを。
いわゆる山水・ST-71トランスの互換品。
これで、コレクタ電圧を振ります。

周波数を変えたかったので、終段の同調回路は無しで。
ドライブでコレクタ電圧が0Vまで落ちちゃいますので、汚い波形に
なっています。
  ※ラジオの直近で聞こえれば良いので、これでヨシと。

東成おもちゃ病院でもらってきた「糸ようじ」のプラケースに
仕込みました。
Am2
左が時報発生回路。
右が振幅変調回路。
Am3
単4電池2本で動作。
2Vまで電圧が下がっても動きます。

  ※アナログマルチプライヤを使うとなると、電源部をちゃんと
   しなくちゃなりませんので面倒かと。

100円ラジオを使ったFMワイヤレスマイク+モールス練習機
  (FMはわりと簡単)
 100円ラジオ、なんやかんやと楽しませてもらいました。


※参考
2021年5月5日:シチズン・CBM製の時報用受信機:SA-31135



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コメント

タンク回路無しのC級コレクタ変調ですね。

投稿: ラジオペンチ | 2021年3月24日 (水) 11時02分

AM中波で時刻補正とは珍しい。
公園のポール上で動くソーラ丸時計や、セイコータイムシステムズが製造していたNTPサーバ等々、多くがFM放送を受信し時刻補正に使用していました。アナログビデオデッキですとテレビ(NHKあたり)の音声でしょう。

AMを受信する物って存在するのですね。AM放送はコンプレッサをがっちりかけて放送するので、FM方式には無い特別な考慮をしているのかも含め、大変興味があります。問題ない範囲でどんな物か、ご紹介していただける事を期待します。

デジタル放送では放送波になるまでに遅延があるので、時報音を放送しないのが通例です。
地デジにはTOTという時刻情報が5秒おきに載っていますが、これを復調して時刻補正にするか、GPSを受信して時刻補正する方向になるのでしょうか?

おっと標準電波を忘れていましたね。これが一番スマートですね。

投稿: めずらしい | 2021年3月25日 (木) 19時40分

セイコーのトランジスタ式電波時計「TD402」が修理品。
  ※すでに修理完了で現物は返却しています。

毎朝夕7時と19時直前(1日2回)にラジオ部がオン。
  ※ラジオから音は出ません。
「プ・プ・プ・ピ~」の時報、ピ~音検出で、時計内部
に仕込まれた小さなDCモータを駆動して、指針を0分に
合わせるという仕掛けになっています。

時計は単1電池1本で駆動。
ラジオ部は別の電池になっていて、単1電池4本。
「NHK第一放送」にチューニングせよとなっていました。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年3月26日 (金) 08時51分

ラジオ部、さすがに「ゲルマ」じゃなくシリコントランジスタでした(松下の)。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2021年3月26日 (金) 08時52分

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