アナデバの電力計用IC、試運転
2020年8月26日:アナデバの電力計用IC で紹介しました石を
手に入れましたんで、回路をでっち上げてみました。
使ったデバイスは「AD71056」。
AC100Vで最大50W程度を測れるように、定数を選んでみました。
こんな回路です。
※AN-679で紹介されているのはADE7757ですが、
データシートを読むと同じもののようです。
digikeyの在庫を見ると、両ICとも数が少ないです。
ということは主力品じゃない?
ノイズ対策、サージ対策部品は付けてません。
デバイスのGNDがAC100Vの片側につながります。
出力パルスの周波数で「電力が読める」という測定原理です。
測定系(周波数カウンタ)とはフォトカプラで絶縁という
のがミソ。(一つですむ)
電流検出抵抗と入力電圧分圧回路で、全体の感度(測定電力値に
対する出力周波数))が決まります。
何らかの方法でキャリブレーションが必要です。
負荷にする抵抗、とりあえず100Vの白熱電球を使いました。
直列にしたり並列にしたりして、電流を見ながら周波数を
メモします。
暖房のためエアコンを動かしているんで、100Vラインの電圧、
けっこう動きます。 (±0.5Vは変動)
波形も汚いし。
そのせいか、出力周波数がフラフラします。
RMS値として測定した電圧と電流から電力を計算し、出力周波数と
比較したのがこのグラフ。
下限と上限の値を使って直線補間した値と、読み取り値との
差を右目盛に入れ込んでます。
ざっと1%くらいに収まっています。
測定した周波数(周期)がパラパラしないようにする必要がある
ようです。
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