「つかまえて♪ころぴょん アンパンマン」修理
『東成おもちゃ病院』の宿題。
つかまえて♪ころぴょん アンパンマン 、音は出るけどモーターが
回らないという故障。
12月5日のおもちゃ病院にやってきて、入院対応で持ち帰りです。
当日は、「トランジスタのベースを駆動してないな~」という
ところまでは調べたんですが、テスターだけでは詳細が分かりません。
およそこんな回路。
(電源スイッチやら、起動のための振動センサは省略)
NPNトランジスタのベースを駆動する信号が
出ていません。 オープンになっています。
COBの中で配線が外れたんでしょうか。
こんな基板です。 ハンダ面。
なんとかできないかと・・・
スピーカーはPWMで駆動されていて、ほぼ電源電圧の
細いパルスが出ています。
これを利用して、音が鳴っている間、モータを回すように
してみました。
こんな具合↓
NPNトランジスタで追加コンデンサを放電させて、
パルスが入った時はPNPトランジスタを連続的に導通させます。
オシロで見ると、1uFではチョイ不足だったんで10uFに。
10kΩ・1uFの時の波形。
もうちょいL時間を長くということで、10uFに。
しっかりドライブできるようベース抵抗も10K→1Kに。
音が止まると、スピーカーの駆動はフローティングになってました。
NPNのベースを安定させるためにBE間に10Kを追加。
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コメント
なるほど、COBのSP出力が生きていればこのようなモータの生き返らせ方があるのですね。参考になります。
きっとCOB内のチップは正常なのでしょうが、基板とチップの伸び縮みの差でボンディングワイヤが切れるのでしょうな。(おもちゃ病院協会の技術情報に挙げて欲しいです)
投稿: 柴田 | 2020年12月18日 (金) 22時31分