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2020年10月13日 (火)

「MAU109」の出力にコモンモードフィルタを付けてみる

主電源が5Vの回路、そこにOP-AMP駆動用に±15V電源が欲しかった
ので、DC-DCコンバータMAU109を使うことにしました。
アナログ回路なんで、できるだけノイズを減らしたいという
ことで、その出力にコモンモードフィルタを付けてみました。

非絶縁型降圧DC-DCコンバータの出力ノイズ低減あれこれ
これ↑で、コモンモードフィルタでノイズが減るぞを示した
のですが、小さい絶縁型DC-DCコンバータだとどうや?っと
いうのが今回の実験です。

MAU109を±15Vで使った時と、0~+30Vで使った時を
試してみました。

M11_20201013095501

負荷は750Ωの抵抗。 20mAほどが流れます。
コンデンサは1.0uFの積セラ。
耐圧50VのX7R。

先に試したフィルタが、
2016年02月29日:TDKのコモンモードフィルタ
これ、廃番になったんで、手持ちのが少々残っています。
M12_20201013095801

観察に使ったオシロはアジレントのDSO5014A。
帯域は100MHz。

まず、フィルタの前の信号。
B002_20201013095901

フィルタを通ると、ノイズレベルがざっと半分に。
B003

さらに22uFのOSコンを付けると、スパイク状のノイズは
残りますが、うねうねしたリップルが無くなります。
B005_20201013100101

次がTDK製現行品のフィルタ。ACM4520-142

M13_20201013100301

現行品のフィルタでは。
B006

今度は0~+30V出力モードで。
ZJYS51R5をひっくり返してハンダ付け。
M14_20201013100601

+30V出力、フィルタの前
B007
±15V出力での+15V側だけを見るよりノイズは大。

+30V出力、フィルタの後
B008_20201013100701

そして、オシロの垂直帯域幅制限をオン。
(25MHzで帯域制限)
B009_20201013100801

帯域制限すると、スパイク状のノイズは見えなくなりますんで
むちゃ高い周波数のノイズだということがわかるかと。

もう一つ。
入力側にもコモンモードフィルタを入れると、DC-DCコンバータの
付加で主電源側に乗ってしまうノイズが減らせます。

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