「MAU109」の出力にコモンモードフィルタを付けてみる
主電源が5Vの回路、そこにOP-AMP駆動用に±15V電源が欲しかった
ので、DC-DCコンバータMAU109を使うことにしました。
アナログ回路なんで、できるだけノイズを減らしたいという
ことで、その出力にコモンモードフィルタを付けてみました。
・非絶縁型降圧DC-DCコンバータの出力ノイズ低減あれこれ
これ↑で、コモンモードフィルタでノイズが減るぞを示した
のですが、小さい絶縁型DC-DCコンバータだとどうや?っと
いうのが今回の実験です。
MAU109を±15Vで使った時と、0~+30Vで使った時を
試してみました。
負荷は750Ωの抵抗。 20mAほどが流れます。
コンデンサは1.0uFの積セラ。
耐圧50VのX7R。
先に試したフィルタが、
2016年02月29日:TDKのコモンモードフィルタ
これ、廃番になったんで、手持ちのが少々残っています。
観察に使ったオシロはアジレントのDSO5014A。
帯域は100MHz。
まず、フィルタの前の信号。
フィルタを通ると、ノイズレベルがざっと半分に。
さらに22uFのOSコンを付けると、スパイク状のノイズは
残りますが、うねうねしたリップルが無くなります。
次がTDK製現行品のフィルタ。ACM4520-142
現行品のフィルタでは。
今度は0~+30V出力モードで。
ZJYS51R5をひっくり返してハンダ付け。
+30V出力、フィルタの前
±15V出力での+15V側だけを見るよりノイズは大。
そして、オシロの垂直帯域幅制限をオン。
(25MHzで帯域制限)
帯域制限すると、スパイク状のノイズは見えなくなりますんで
むちゃ高い周波数のノイズだということがわかるかと。
もう一つ。
入力側にもコモンモードフィルタを入れると、DC-DCコンバータの
付加で主電源側に乗ってしまうノイズが減らせます。
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