「チャタリング除去回路」じゃなくって「チャタリング発生回路」をどうぞ
2020年9月12日:ロータリーエンコーダーの2相パルスをピン変化割り込みで取り込む
に絡んで、接点式ロータリーエンコーダーの「チャタリング」を
ソフトでどうにかできないかと試しています。
ただ・・・
件の接点、たいへん状態が良くって、オシロで見てても頻繁に
は発生しません。
「たまに出る」という状態です。
しかし、チャタリング除去回路無しでは、「出ればカウントミス」
が発生します。
やはり、これではあきません。
外付けチャタリング除去回路(抵抗+コンデンサ)無しでなんとかな
らないかと、試行錯誤中です。
その試行錯誤するためには、信号源として
「チャタリングが出る接点」が必要です。
「リレーをカチャカチャ」なんてこともありなんですが、
エンコーダーなんで2相パルスが欲しい所です。
そんな時のためのツールが『チャタリング発生回路』。
1chだけのを作ってあったんで2chに拡張しました。
これで、2相パルスの両方に模擬的な「チャタリング信号」
を乗せることができるようになりました。
こんな回路です。
まず、X-ORゲートを使ったエッジ検出回路で↑↓エッジからちょいと
遅れたゲート信号を作ります。
別の発振回路で作ったチャタリング信号を、そのゲートの時間だけ
X-ORゲートで元の2相パルスと合成します。
こんなタイミング。
X-ORゲート、2つの入力信号のH/Lが一致で出力L。
2つの入力のH/Lが異なったら出力H。
ということは、
片方がLならもう片方の信号をそのまま出力。
片方がHならもう片方を反転して出力すると
いう性質があります。
これでエッジ検出やチャタリング信号の合成を
行っています。
オシロで見たところ。
手組みした基板の様子。
チャタリング時間とチャタリング信号の周波数を半固定ボリュームで
可変できるようにしてるんで、あれこれ試せます。
※2相パルス発生回路はあれこれ製作しています。
・2005年09月09日:トラ技2005年10月号
・2015年12月08日:んっ? トグルスイッチが
・2014年07月01日:高速2相パルス発生回路
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