手組みするときは片面基板で:1kHz PWM発生回路
ユニバーサル基板を使って回路を手組みするときは
もっぱら片面基板。
手組みでの両面スルーホール基板はキライです。
ジュンフロン線で配線するんですが、しっかり
ハンダゴテを当てないとちゃんとハンダが
乗りません。
スルーホール基板だと、しっかりハンダした
ハンダが穴の反対側(裏側)に盛り上がっちゃう
ことがあるんです。 これがイヤ。
しかし、今回の製作物のように「ハンダ面側にも部品を」
という場合(7seg LEDを裏側に乗せる)は、そんなことも
言ってられません。
そんなときに重宝するのが、サンハヤトのハサミで切れる
薄いシート基板。
・薄型ユニバーサル基板 UB-THN01
シール基板よりしっかりしています。
これを部品面側に貼り付け(クズ線とハンダで固定)、ハンダ面に
取り付けた部品の足を、部品面側でハンダします。
スルーホール基板のように、反対側のハンダが盛り上がること
はありません。
今回の配線だとこんな感じ。
ユニバーサル基板の配線、「最短配線を考えて」とか
「できるだけ小さく」なんてことは後回し。
・作るのはこれ1台だけだし
配線の引き回しは部品面。
ハンダ面は電源まわりの接続と直近の信号線接続。
配線がハンダ面でウジャウジャしてると手直しでき
ないから。
※最終的な配線の様子。 あとはケース入れ。
部品面
※写真で気がついた! コイル「100=10uH」はミス。
ほんとは「101=100uH」が正解だぁ。
ハンダ面。 7seg LEDが見える
こんな回路です。
電源は単3電池2本。
それをホルテックのDCコンICで5Vに昇圧。
※そこのコイルを間違っていた次第
制御プログラム・・・ダウンロード - 1khz_360.c
※Arduinoでは動きません。
いっぱい割り込みを使ってます。
タイマー0:7seg LED表示に
コンペアAでブランクに
コンペアBで表示データを出力
タイマー1:1kHzPWM出力ついでに
1msタイマー割り込み
タイマー2:チャタリング除去用タイミングに
オーバーフロー割り込み
INT0とINT1:A相/B相↑↓パルスエッジ割り込み。
※エンコーダーの回転制御をちょいと手直し
クリックの無いグルグル回しのエンコーダー、24P/Rを
4逓倍してるんで96P/R。
これだとちょいと回り過ぎに(手で操作しにくい)。
そこで、最大カウント(+1)を360じゃなく4倍の1440に。
この値を1/4して0~359度を得るという処理にしました。
これで実質的に24度/回転。
そこに、急速回転だと4倍速という処理を入れてます。
しかし、「・358・359・0・1・2・」という、0度を中心
とした合わせ込み操作の時、このスピードアップ処理が
働くと回り過ぎることがあってちょいと使いにくい。
0度±10度ではスピードアップしないような処理にしました。
ダウンロード - 1khz_360a.c
※箱入れして完成
使ったのは、タカチのプラケース SW-100S 。
電池ボックス(単3x2)はフタに両面テープで貼り付け。
そして、これ↓で発生デューティーをチェック。
2020年8月24日:Arduino PWM波形のデューティー比測定 これで完成形か?
発振素子がセラロックなんで、周波数は
0.6Hzほど高い目になってました。
出力信号はJSTのXHコネクタ で出しています。
※便利小物のお話し
2.5mmや2.54mmピッチコネクタの仮接続用に
こんなソケットアダプタを作っておくと便利です。
ジャンパー線でArduinoやブレードボードと手軽に
接続できます。
メスソケットを対向させてハンダ。
信号をつまむこともできるし、ジャンパーピンで引き出すことも
可能。
※ツールボックスに入れたこれを探し出す方が
早いか、新たに作る方が早いか・・・
「前に作ったし、どっかに有るはずやけどなぁ」
っと悩んでいる間に作れます。
※さらに制御プログラムを変更
1分間操作しなかったら、その時のエンコーダカウント値を
EEPROMに保存。
次回起動時、その角度からスタートできるようにしました。
ちょっと便利に。
・ダウンロード - 1khz_360b.c
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