アナデバの電力計用IC
アナログデバイセズのアプリケーションノート「AN-679」を見ていて・・・
https://www.analog.com/jp/search.html?q=an-679
ここ↑の
Application Notes
A Low Cost Watt-Hour Energy Meter Based on the ADE7757
「電力計」用ICの資料です。
このPDFを見ていて「おおっ」っとなったのが、ラジオペンチさん
とこのこの回路。
・peacefair のAC電力測定アダプタ PZEM-004T v3 (回路調査編)
・PZEM-004T v3 の電源回路
似たような回路がアナデバのアプリケーションノートに出ていたんです。
ツェナーダイオードは15V 1W。
倍圧整流回路の頭を15Vで押さえようという魂胆
MOVはAC275Vのバリスタ。
可変抵抗じゃありませんので
コイルのマークはフェライトビーズ。
AN-679で紹介されているのがADE7757。
※これの単価@350(Digi-Key)
でも古いタイプのICみたい 在庫数少
似たような16pinの電力計用ICに、
ADE7768 生産中止
ADE7769 生産中止
AD71056 @360 ←これが主力?
マイクロチップのこれらも似てる。
MCP3905,3906 (24pin) @210
MCP3909(24pin) @230
↑dsPICらしい
このIC、電圧と電流から有効電力を計算して、
電力計の目盛を回すためのステップモータ駆動用パルスを
出すという、単純な構造なんです。
24pinのになると、I2CやSPIなんかで通信できたりするんだけど、
16pinのはパルス出力だけ。
パルスの周波数を測定すれば有効電力がわかるという仕掛け
になってます。
フォトカプラで一次側と絶縁してF/Vコンバータを通せば
アナログ値で電力変化が読めます。
安価なICだし、何かのついでに買ってみます。
AC→RMSコンバータといや、周波数特性と微少入力での
安定性から「高いけどやっぱしAD637やで」っという想いが
あって、「50~60HzやったらLTC1966でいけるで」っと
使ってきました。
しかし、電流と電圧のRMS値を得て乗じても、出てくるのは
皮相電力。単位は「VA」。
しかし瞬時電圧×瞬時電流での有効電力の計算となると
めんどうか・・・っと思っていたら、こんな安価なICが
あるんや~という次第です。
※LTC1966応用例
2014年02月12日 メモ:カレント・トランス用アンプ回路
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コメント
私がAliexpressで買った電力検出アダプタには中華なチップが乗っていましたが、アナデバにも同じような物があるんですね。多分こっちの方が本家か?
AN-679に掲載されている写真は電子機械式の電気メーターですよね。公の規格も取得しているみたいなので、取引用の機器に使えるということで、安心感があっていいですね。
投稿: ラジオペンチ | 2020年8月26日 (水) 18時16分