導通チェッカー 使用レポート
仕事場で頒布しているマイコン型導通チェッカー、
・マイコン型導通チェッカー、10年目に(2018年4月6日)
新潟のIさんから非常に詳しい使用レポートを頂戴しました。
※過去、2台買ってもらっていまして、今回が3台目。
かいつまんで・・・ ※【 】は私からの返信
※他社製チェッカーのお話しが面白いです。
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私、これまでにBZ1とBZ2(アンプ付き)のキットを一台ずつ売ってい
ただきました。
毎日制御盤、配電盤、計装盤、基板、ワイヤーハーネスの検査をして
います。
大きなものや両面の盤などの場合はチェッカーを2,3台同時に使った
りしますので、2台とも毎日大活躍です。
ありがとうございます。
BZ2を組み立てるとき、よく落としたりするので(マグネットなんか
で盤面に固定したり、フック見たいのでぶら下げたりすれば良いのか
もしれませんが)、ケースをタカチのLCTシリーズ(シリコンカバー
付き)に入れ代えて製作しました。
新しいアンプ付きのBZ2ですが、冬の間、テストリードが少し動いたり
すると(床なんかとこすれたり?)、頻繁に"BZ2"のモールス信号が発
生することが続きました。BZ1の方はそのようなことはありません。
不思議です。
きっと自分のはんだ付けに甘い所があるのかもしれません。
ノイズ?、
春先から今まで調子よくピタッと出なくなったので、恐らく静電気の
悪戯ではと思っています。
今後もしばらくこのまま様子を見ます。 ・・・【1】
今まで各社さんの製品を買ったり、ネットに公開されている回路を
参考に、簡単なものから高級なものまで10台ぐらい作りました。
どれも一長一短あり、これぞ!というのはなかなかありません。
盤屋さんや工事屋さんが良く使うもので、
「ネグロス電工のピーポーマン(BT1)」 があります。
これは抵抗値で音が変わるタイプです。
これに使われているスター精密のSMBシリーズの1.5Vのをパーツ屋
さんで買ってきて使ってましたが、1.5Vのためか、次第に鳴り始め
の動きが悪くなってきたり、メカニカルブザーなので落としたいす
ると壊れやすいので、違うものをと模索しだしたのが病気の始まり
です(笑)。
スター精密さん、撤退しちゃったし、、、。
同じくサンデンのサンチェッカー SP-1NとSP-1NA (カナデン
さんやユーボンさんで売っている)のSP-1NとSP-1NAをもってま
すが、どちらも3V出てるのが気になります(電子回路には)。
SP-1NAは音が変わるタイプで、小さいトランスなら判別できますが、
2kVAとか(200-100Vの制御電源用のダウンのトランス)にな
ると、DCRは零に近くなるので、さすがにお手上げです。
ですが何かと役に立ちます。
回路を現物から起こして、同じものを作りました。
上手くいきました。
超低電圧な回路でもなければ大丈夫かと。
ねじ締めトルクの管理がうるさかったり、ねじのマーキングがズレた
りするので、できるだけ線が繋がった状態でチェックしたいんです。
そのような場合はマルチメータの出番です。
但し抵抗測定で。
マルチメータの導通ブザーは、9V電源のものなど、高い電圧が出てて
気持ちが悪いって人が多いようですね。
短絡電流は不思議と1mAのが多いみたいですけど。
アイデンさんのエレスターET2010、これは少々お高かったです。
机上で基板の検査なんかにはよいかもしれませんが、何せ音が小さ
いので、うるさい工場で盤の検査には少々きついものがあります。
【記】これの電源の入り切りはパネル面にある小さな
トグルスイッチで、オートパワーオフにはなっ
ていないとのことです。
オフにしなくて良いくらい、スタンバイ時の消費
電流が小さいのかもしれませんが、Power LED表示
は点灯していてそうです。
メーカーの仕様の電池寿命は、
短絡状態(ブザーON)で連続600時間以上
(アルカリ乾電池使用時)
となっていて、スタンバイ時の状態が記されて
いません。
先日、Martindaleという英国のメーカーのTEK404というのを買いま
した。
開放電圧が9Vとなっていて、(電源9V電池)、測ってみると不思議
なことに、測るマルチメータによって違い、9V弱だったり、5Vぐ
らいだったりします。ただ短絡電流が小さいのが救いですが。
音が大きいのが売りで、中を見るとバカでかい圧電ブザーが付いて
ますが、そのせいか、鳴り始めの音が小さく反応が遅いので、イラっ
としてしまいます。
自作のはトランジスタを2,3個使った定番のもの、555で組んだ
これも定番のもの、オペアンプを使ったものを作りました。
555のものは、テストリードを手で持つと、ぽつぽつぽつと雨だ
れのような発振音が出て不快です。
裸のケーブルのチェックなど、両手でそれぞれテストリードとワー
クを指先でつまんでチェックするような場合はこの音が嫌になります。
(こうするといちいちクリップで挟んだりするより早くチェックで
きるので)
オペアンプを使ったものは最初は良いのですが、不思議なことに何
故かすぐ壊れてしまいます。
そこいくと、アクトさんのは本当に素晴らしいです。
高性能なのにこのお値段で買えるなんてありがたい限りです。
マグネチックサウンダは音が大きくて、我々盤屋さんにはピッタリです。
音もきれいで反応が早いのもいいですね。
既製品、自作品とも、鳴り始めや、テストリードが軽く触れた(押し
つけが足りない)時なんかにガサガサ言わない(ボリウムにガリのあ
るラジオみたいなあれです)のが特に素晴らしいですね。
ちゃんと鳴る、鳴らないがはっきりしてるのがいいです。
この様なのは他になかなか見当たりません。 ・・・【2】
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【1】
「頻繁に"BZ2"のモールス信号が発生する」との
ことですが、電池と電池電極との接触状態ではあ
りませんか?
電池の±と電極のアタリ具合やスプリング電極
根元のカシメ状態とか。
"BZ2"は、電源投入の時にしか出ないので、電源
ラインが再オンしたという証です。
ノイズでのリセットは考えにくいです。
電池でないとすると、ICソケットあたり(挿入
具合やハンダ付)でしょうか。
電池カバーと電池間にスポンジを入れて動きに
くくしてみるというのも方法かと。
【2】
内部写真、ありがとうございました。
うまく収まりましたね。
やはりバナナジャックのほうが使い勝手がよろし
いでしょうか。
BZMの特徴、こんなところ↓かと考えています。
・電源スイッチをオンしなくても勝手にオン。
放っておいたら勝手にオートパワーオフ。
(導通チェックをしていたら時間を延長)
・通電しているラインに触っても壊れない。
この2点が他の回路にはない特徴かと思っています。
実際に使われて、いかがでしょうか?
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オートパワーオンオフは、面倒がなくてすばらしいですね。
回路によっては低消費電流で、待機電力が少なく、バッテリーの
消費を気にしなくても良いのもあるみたいですね。
(電源スイッチを付けない人もいる。)
通電時は抵抗値測定や導通チェック禁止が身に付いているので、
保護回路の恩恵に預かったことはまだないです。
穴あきの端子だと、適当なリードを皮剥いてつなげるのでいいです。
数メートル引っ張るので。
机上では既製品のテストリードに付け替えたり出来るし。
とにかく音が大きくキレイで、レスポンス素早く、ガサガサ言わな
いのが最高です
??ありがとうございます??
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※タカチのプラケースLCTに組み込まれた様子
※基板のサイズ、ネジ止め固定位置が異なりますんで、
工夫が必要です。
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【感想】
他社製導通チェッカーのお話しが興味深かったです。
私とこでも手放せないのが松下のホロホロブザー。
単3電池2本で電子ブザーを直接鳴らすという単純な構造です。
(電源スイッチなんか不要、という見本)
音も大きい。つなぐ抵抗値で音色が変化。
そして、LEDの極性チェックに便利なんです。
VF電圧の高い青色LED、白色LEDでも反応してくれます。
ただし、電子回路のつなぎをチェックするには電圧が高いし電流
も大きいしということで×なんです。
制御盤の配線チェックにはこれで良いかと思うんですが、もう
売ってません。
※ホロホロブザー関連 (旧ブログのは動画が消えてます)
・修理:2.5Φステレオ・プラグGND部断裂
・13年使ったマンガン電池
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