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2020年8月 5日 (水)

エネループプロ(BK-3HCD)も突然死か?!

パナソニックeneloop pro(BK-3HCD) JIS C8708:2019充放電実験スタート
したのが7月3日。
ざっと1ヶ月経過しました。  が・・・・
ついさっきチャートを見たら、異常事態が発生してます。

C21
現在、169サイクル目の充電を行っています。
その直前の放電で、十分に放電されなかったような感じです。

充放電テストを始めた直後はこんなチャートが出ています。
C22
1サイクルが4~5時間くらいで1日あたり5~6サイクルが
進みます。
それが150サイクルを越えたあたりから、徐々にサイクル時間が
短くなってきて(充放電時間が短く)、「そろそろ寿命か?」を
感じていました。

富士通の高容量電池では、
富士通HR-3UTHC 2450mAh 250サイクル目で突然死か?!
なんてことがありました。
エネループプロでもこれと同じような「異常」でしょうか・・・

※パナのスペックでは、旧JISで500回、新JISで150回が示されています。

もうちょいサイクルを進めてから、電圧変化記録を取り出します。

※内部抵抗・・・479mΩまで上がっていました。

※最後の0.5C放電、こんな様子です。

#166cyc  定格が2500mAhですんで1.25Aで放電します。
  1 1.110
  2 1.122
  :
  :
  :
 77 1.027  0.5Cですんで、定格だと120分。
 78 1.019
 79 1.010  166cyc目は1.00Vまで79分間で放電。
 79 1.000  まだ大丈夫そうですが・・・

#167cyc    ところが、167cyc以降は放電開始後
  0 0.994   すぐに(1分たたずに)1.00Vまで電圧が低下。

#168cyc   突然死の様相です。
  0 0.965

#169cyc
  0 0.974
 ↑  ↑
 |  +- 放電電圧(V)
 +---- 放電時間(分)

※充放電時間と充電停止電圧のグラフ
Tv0170

緑線に注目すると・・・
150cyc目の0.2C放電のあと、なんとなく劣化が
進む様子が見えて・・・167cyc目で突然死(内部抵抗
の上昇で放電開始直後に1.00Vまで電圧が低下)して
しまったのが記録に残りました。

新しいJIS C8708:2019での寿命試験、大容量
ニッ水電池での突然死はこれで2つ目。
JIS本来は50サイクルごとの0.2C放電での結果を見て
寿命と判断するわけなんですが、どうも様相が異なります。
徐々に劣化するんじゃなく、ほんとに突然死。
繰り返し充放電で急激に劣化するメカニズムがあるので
しょうか?

※0.5C放電での放電維持電圧の変化
D170
100サイクルはまっとうに使える感じ。
しかし、そこからちょい怪しく・・・
150サイクルを越えたあたりからヘロヘロに。



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電池」カテゴリの記事

コメント

貴重な実験データをいつもありがとうございます。
高容量充電池は「短命」という事を覚悟して使わないといけないということがハッキリして来ましたね。

投稿: mytoshi | 2020年8月 5日 (水) 16時23分

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