富士通・黒 HR-3UTHC(2450mAh)のJIS C8708:2019充放電試験121サイクル目
2020年5月11日に始めた富士通HR-3UTHC 2450mAhのJIS C8708:2019充放電試験。
毎日、6サイクルほどのペースで試験が進みます。
現在121サイクル目の充電を実行中。
その途中経過を。
・富士通HR-3UTHC 2450mAh JIS C8708:2019充放電試験 開始
実験中の電池。
電池側面に貼り付けてあるのは温度センサー。
チャートレコーダーで電圧と温度を記録。
ミノムシクリップで電圧を横取り。
まず、充放電時間と充電終止電圧の変化
・0.5Cでの充電時間(-ΔV検出で充電停止)
・0.5Cでの放電時間(1.0V到達で放電停止)
・充電停止電圧(-Δ検出電圧)
(クリックで拡大↑)
この3つの変化を見ると、サイクル充放電により電池ががどのように劣化していくのかが推測できます。
劣化が進むと、充電時間、放電時間とも短くなり、
充電停止電圧が上昇(内部抵抗の増大が反映)してきます。
放電電流の小さな50サイクルごとの0.2Cゆっくり放電ではなく、これは実用時(デジタルカメラやフラッシュなど)に近い放電電流かと。
サイクルが進むと・・・
電圧が低く
時間が短く
なってきます。
この様子ならまだ大丈夫。
でも、100サイクルを越えてから、放電終了間際の電圧がちょっと低くなっているので、劣化のきざしを感じます。
充電完了直前、確実に-ΔVを捉えていて、まだ「偽の-ΔV」は発生していません。
充電開始直後に偽の-ΔVが見えてくると「そろそろアウト」かと。
同時に試験をしているエネループ・スタンダード(234サイクル目)と富士通・白(68サイクル目)、両方ともまだこれといった変化は出ていません。
電池が元気だと、1日あたり6サイクルくらいしか進まないのでなかなかです。
※元気が無くなってくるとサイクルの進みが早くなります。
※参考
・電池あれこれ(まとめ)
・2020年5月12日:ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有) サイクルごとの充放電時間
・2020年5月6日:ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有) 500サイクル目で終わります
・2019年8月19日:東芝インパルス TNH-3A 1.0V放電停止の方を終了
・2013年11月20日:ダメな子電池「エネループ・プロ」
・2015年09月07日:充電条件を変えたエネループ・プロのJIS耐久試験(800回目)
・2013年12月24日:ダメな子電池「エネループ・プロ」JISの耐久特性
・2014年12月22日:東芝「THE IMPULSE」 TNH-3G JIS C8708試験その後
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コメント
現在200サイクル目の0.2C放電を実行中。
まだ「偽の-ΔV」は発生してません。
ReVOLTESでこれが出たのが200サイクルを越えてから。
充電完了時の電圧も1.6Vを越え1.7Vに近づきます。(もっとサイクルが進むと1.8Vを越える)
富士通・黒、今は1.65Vくらい。
ダメな子電池パナのエネループ・プロや東芝のインパルスとはちょっと違う感じで、よさげです。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年6月19日 (金) 11時13分