ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有) 500サイクル目で終わります
偽の-ΔVに惑わされたりしましたが、ダイソーReVOLTES単3 の「-ΔV検出有」でのJIS C8708:2019充放電試験を500サイクル目で終わります。
「-ΔV検出有」での放電グラフはこのように。
同じJIS C8708:2019ですが、-ΔVではなく「132分充電」ではこんなグラフ。
JIS C8708:2007(2013)でのゆっくり充放電だとこんな具合。
市販の充電器(BQ-390)と自作放電器(1.0Ω抵抗での放電)での充放電サイクルはこんなグラフ。
実験終了後の電池の内部抵抗 、309mΩまで上がっていました。
JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有)での充放電サイクル、充電は-ΔV検出 、放電は1.0Vまでと電池の状態で充放電時間が変化します。
実験開始直後、電池が元気な時は1日あたり6回くらいの充放電サイクル。
それが、
200サイクル目 7回/日
300サイクル目 12回/日
400サイクル目 17回/日
500サイクル目 19回/日
と、1サイクルあたりの時間がどんどん短くなってきます。
充放電サイクルが進むごとに内部抵抗が増大。
放電のとき、早くに1.0Vまで到達。
まだエネルギーは残ってるけど電圧ドロップで引き出せない状態に。
-ΔV充電では、出て行ったエネルギー分だけ充電。
サイクル時間が短くなる現象の理由、こんなところでしょう。
この電池の寿命、内部抵抗の増大が大きな原因かと。
定格1300mAhの電池ですんで、1~49サイクルでの0.5C放電の電流は650mA。
内部抵抗が0.3Ωだとすると、充電が始まっていきなり0.2Vほどのドロップが生じます。
50サイクルごとの0.2C放電は0.26A。この場合はざっと0.08Vのドロップ。
グラフから、元気な時との寿命末期の電圧差で内部抵抗の増大が推測できるのでは。
JIS C8708:2019充放電試験、寿命末期になってくると十分に放電されないため充電時間も短い。
そのために、「サイクルをかせげる」状態が続くのでは。
JIS C8708:2007(2013)では、充電しすぎで電池を痛めている感じがしました。
JIS C8708:2019では50サイクルごとのゆっくり充放電の結果だけではなく1~49サイクルでの状態も参考にすべきかと。
日常の急速充電器を使っての充放電では、1~49サイクルの結果が寿命になるわけですから。
あと、1~49サイクルでの0.5C充放電時間の変化をまとめてみます。
↓
※ReVOLTESサイクルごとの0.5C充放電時間の変化 (2020-05-12)
それと、次に実験する電池を選ばなくてはなりません。
富士通の1900mAhと2450mAhのを買ってきてあるんですが、料理するの、どちらがいいですか?
※追記
もう1セットの実験回路ではパナのeneloop(スタンダード)の充放電実験(JIS C8708:2019)を続けています。
現在158サイクル目。
劣化のきざし、まったく無し。
放電持続時間も、ほぼ300分:5時間で「0.2C放電」ぴったし!という性能。
※電圧スケールの上端、ReVoltesでは1.4Vでしたが
あえて1.5Vにしています。
※eneloopに関し追記(2020-06-01)
現在273サイクル目。
250サイクル目に実行した0.5C放電のグラフが得られましたが、
↑のとほぼ同じ。
劣化にきざしはありません。
気温が上昇してきたせいか、放電開始時の電圧が少し上がってまして
絶好調という感じです。
富士通の黒/白も「面白いデータが出てきた」というところまで
充放電回数が進んでいません。
黒:118サイクル目 白:58サイクル目
さて、新JIS C8708:2019による充放電、どうなりますか。
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