ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有) サイクルごとの充放電時間
50サイクルごとの0.2C放電カーブ(定格で5時間=300分)よりこのグラフのほうが電池の劣化具合がよく分かるかもしれません。
毎サイクルごとの
・0.5C充電時間(-ΔV検出で停止)
電池が元気な間は132分で停止。
・0.5C放電時間(1.0Vまで放電)
そして、
・充電終止電圧(-ΔV検出電圧)
元気な間は1.6~1.7Vくらいまでで止まってる。
ヘタってくると振れ幅が大きく。
周囲温度変化の影響も大。
この3データの変化を示しています。
50サイクルごとの放電グラフはこんな具合。
充放電サイクル数で見比べてみると・・・
・100回までは初期性能を維持。
・150回を越えると、ちょっと劣化してきたんとちゃうか。
・250回で半分くらいやん。
・あとは惰性やで・・・
毎1~49サイクルの充放電、ともに「0.5C」となかなかの大電流。
劣化による内部抵抗の増大、この影響が大きく出てしまいます。
※放電時、起電圧はあっても、内部抵抗で出力電圧がドロップ。
充電時間(赤線)で特徴的なのが50サイクルごとの飛び上がり。
0.2C放電の直後、電池が空っけつということで充電時間が伸びるのでしょう。
しかし、その直後の0.5C放電での時間は延びません。
ゆっくり放電で電池を空っけつにしても、劣化しだした電池が復活するわけじゃありません。
また、「偽の-ΔV」に引っかかったので250サイクル直後。
ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有)250サイクル目
グラフから劣化がひどくなってきたタイミングであることがわかります。
ReVOLTESが終わって、現在進行中なのがパナのエネループ・スタンダードと富士通の2450mAh。
はたしでどうなりますか。
※追記
新しいJIS C8708:2019、これの寿命判断、JIS C8708:2013と変わらず「50サイクルごとの0.2C放電」。
この放電時間で判定します。
0.2C放電だと内部抵抗が上がっても放電はしてくれるわけで(すぐ1.0Vまで下降ということはない)「まだ大丈夫(かも)」が続きます。
ところが実際の運用では、内部抵抗の上昇で「急速充電器がエラー判定して充電できない」となってしまうのです。
JIS C8708:2019での毎サイクル1~49の0.5C放電こそが注目すべきデータではないかと思っています。
ReVOLTESの実験では、これまでどおり0.2C放電のデータは残しましたが、途中の0.5C放電はところどころしか残していませんでした。
そして・・・顕著な偽の-Δ、これが出ても市販の急速充電器は充電してくれるのか?
ここらも、実験課題かな。
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