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2020年4月12日 (日)

ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有)250サイクル目

現在、250サイクル目の充電を行っています。

A2501

ナダ電子のプリンターシールド で記録している電池電圧と電池の側面温度で気になるところが現れていました。

2020年3月8日:ダイソーReVOLTES単3 充放電実験 1~49サイクルのデータをグラフ化
にアップした250サイクル~400サイクルのチャート
https://igarage.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/a1_20200210151501.jpg

ここの250回目放電直後の35cm付近、300回目直後の67cm付近に
充電開始直後の電圧低下が観察されます。
  ※チャートのフルスケール1.6Vを越えるようになって、
   他のサイクルはよく分からない状態。

この充電開始直後の電圧低下を、充電完了のサインとなる「-ΔV」と見誤らないために、充電開始後一定時間は-ΔV検出を行わないタイマーを設けてあります。
現在、10分に設定しています。

これと同じ現象がはっきりと見えるようになってきました。
チャートでみるとこんな様子です。

A2502

途中、送り速度を速く(↑の写真にはゆっくりと書いてますが速くしてます)してみましたが、どのくらい電圧低下しているのかチャートの読みではよく分かりません。
  ピンクの←は-ΔV検出。
  赤の→が充電開始直後の電圧落ち込み。 これが問題。

そこで、246サイクル目の充電時に、1分ごとの電圧出力を有効にして描いたのがこのグラフです。

T246a
充電開始から-ΔV検出で充電が停止するまでの電圧変化を示します。
約1時間の充電時間、その間の電圧変化です。
200サイクルを越えるようになって充電開始直後から20mVほど徐々に電圧が低下。
-ΔV検出を禁止している10分タイマーがかろうじて有効に働いたという感じです。
充電サイクルが進むとどうなるか・・・。
落ち込みが長く大きくなると、これを-ΔVと勘違いしてしまします。
タイマー値を長くするというだけでなく、充電開始後、-ΔV禁止時間内に電圧が下がったら、-ΔV禁止タイマーを延長するという処置を入れて置く方が安全でしょうなぁ。

※04-13追記
朝来てチャートを見ましたら251サイクル目の充電に失敗してました。
充電開始直後の凹を満充電の-ΔVとして検出してしまい、13分で充電が終わっていました。
A254

とりあえず、-ΔV検出遅延時間を20分に設定して対処します。
(現在の設定は10分)

※充電開始直後の充電電圧の凹変化。
ニッケル水素電池のWikipedia、「充電」のところには、
『充電開始時には偽の-ΔVが発生する事がある。
具体的にこれを観察した様子は、
・寸止め充電と、充電効率の評価(ニッケル水素電池充放電器)
  http://www.gakitama.com/juudev/sundome.htm
にグラフがあります。

※続き
2020年4月14日:ダイソーReVOLTE単3 JIS C8708:2019充放電試験(-ΔV検出有) 偽の-ΔV発生
  (その様子と対策)

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