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2020年4月 6日 (月)

パナソニックeneloopスタンダード単3 JIS C8708:2019充放電実験スタート

もう1セット新たに作った実験回路で「パナソニックeneloopスタンダード単3 BK-3MCC
のJIS C8708:2019(新JIS)充放電実験を先週の土曜日にスタートしました。

11_20200406102001
右端の白い箱はシリアルデータバッファ


ダイソーReVOLTE単3 JIS C8708:2019充放電試験途中経過 -ΔV検出開始
のその後は、200サイクル目の充放電を経過。
50サイクルごと、50、100、150、200サイクル目の「0.2C」放電はこんな具合。
G200
充放電時間の変化がこれ↓
T200
今回は「-ΔV」で充電を行っています。
「132分」の固定時間充電での結果はここ↓。
2020年03月08日:ダイソーReVOLTES単3 充放電実験 1~49サイクルのデータをグラフ化
  ※旧JISでの充放電サイクルの結果もここ↑に。 

今回の-ΔV検出での充電停止のほうが、前の132分固定時間充電より、ちょいとだけ放電グラフの状態が悪くなっているような気がします。
-ΔVのほうが電池の発熱が少なくなって、良い状態になるはずなんですが・・・
発熱を無視して電気を詰め込むほうが貯まる、なんてことになっているのでしょうか。
結果は、400サイクルの完了まで気長に待ちましょう。


※追記 ReVOLTES、昨日よりもうちょいサイクルが進んだんで・・・

50サイクルごとのゆっくり放電(この時に放電電圧変化を記録)直後の
充電、電池が空っけつになったもんだから、充電時間が延びるという
現象が151サイクル目で現れました。 (51、101サイクル目では見えず)
201サイクル目にも出てくるかと、グラフ化してみました。
T207a
充電時間、151サイクル目は130分、201サイクル目は117分に
なっていました。
これまでのように一定時間での充電ではなく、「-ΔV検出」で
充電を止めるという処理だから見えてきた現象かと。
しかし、充電時間が延びたからといっても、次の放電時間が長く
なるということにはつながっていません。
『寿命に近づいたニッ水電池のリフレッシュ操作、
 その効果は期待できず』ってなところでしょうか。

グラフの/\/\はおそらく室温の変化による変動。
現在、1日あたり6~7サイクルくらい進んでいます。
ちょっと数が合わないかな。
チャートレコーダで電池電圧と電池側面温度を記録
しているんで、確かめられるかと。

※さらに追記で
0.5C充放電時間とともに、充電完了時の電圧、つまり-ΔVを検出
して充電を停止した電圧(青色線)をグラフに乗せてみました。
V207
開始直後は1.55Vほど。
それが繰り返すごと、徐々に上昇。
200サイクルで1.7Vほどですんで、0.15Vほど上がった
ことになります。
充電電流は0.5Cですので0.65Aと一定。
電圧変化と電流値から、内部抵抗の変化分が推測できます。
0.15V÷0.65Aで230mΩ。
充放電を休止してるタイミングに計ってみようかしら。


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電池」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。 初めまして。

価格コムのクチコミ欄を拝見してお邪魔しました。

自分は、電子回路関係の知識が無いので記事の内容が残念ながらよく理解できません。
旧ブログ記事も少しづつ拝見させて頂きます。
所有中のオールドコンデジでは、ミノルタDimage7とKODAK DX3600 が消費が激しい機種です。
Dimage7 はエネループ、DX3600 はインパルスを使用中です。
記事にあるような定量的な検証ではなく、30枚~50枚程度の静止画撮影を、数日間おきに間欠使用するような状況です。
ニッケル水素電池の使用経験が少なくて、充電回数も同じ電池で20回未満と思います。
これまでの少ない経験では、ダイソー電池はバラツキが多いような印象です。
ソニー製リフレッシュ機能付き充電器で充電すると、4個で、残量表示にかなりの差があるのです。
ネット情報を検索すると、ダイソー電池もよい評価をされている記事もありますが・・・。


 

投稿: リタイヤ親父 | 2020年4月 9日 (木) 19時45分

リタイヤ親父さん、コメントありがとうございます。
DiMAGE7i時代のニッ水電池のあれこれ、ZAQのHP+BLOG閉鎖騒ぎで、まとめてあったものを飛ばしたままです。
当時の大容量ニッ水電池、三洋の2700mAhに関してブツブツ言ってたの、こんなところに残っています。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/981.html

結局、信頼できるのはeneloop(スタンダード)一択。
エネループ・プロもダメな子電池でしたんで。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年4月10日 (金) 08時36分

ニッ水電池の充放電を実験されているサイト、いくつかありますが注目点は電池を装着されている『電池ホルダー』です。
スプリング電極のでは、接触抵抗とスプリングそのものの線材の抵抗のせいで正確な放電記録が得られません。
もうひとつが電流を流す放電経路と電圧を測る測定経路の接続。
基本は4端子接続。
電池の頭と尻に近いところで経路を分けておかないと、電流を流した時に正しい電圧が読めません。
どんな電池ホルダーを使っているか写真を見れば、本気度が分かるかと。
(電池ホルダーで痛い目に遭ったかどうか)

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年4月11日 (土) 09時46分

居酒屋ガレージ店主さん

こんにちは。
素人の投稿に ご丁寧な返信を頂き恐縮です。

自分の場合、DiMAGE 7 にはご推薦のSTDエネループを入れています。
去年の6月に最寄りのイオンで、単三型4個で、1800円でした。
先程、確認すると、296枚の静止画撮影済みで継続中です。
その前に、インパルス2400を使っており、こちらが96枚でしたが、撮影不能だったか、他の理由でエネループにしたか、
記憶が不明です。(笑)

≫ 結局、信頼できるのはeneloop(スタンダード)一択。
  エネループ・プロもダメな子電池でしたんで。 ≪
この記事を拝見してビックリです。
といっても、エネループ・プロは高価なので手出ししないのですが。
自分の収集品は、15~20年前に発売されたオールドコンデジばかりでニッケル水素電池仕様は以下です。
(1) カシオ QV-8000SX (ダイソー単三 4個)
(2) カシオ QV-2900UX (ダイソー単三 4個)
(3) コダック DX3600  (ダイソー単三 2個)
(4) コダック FZ101 (ダイソー単三 2個)
(5) ソニー DSC-H1 (東芝インパルス単三 2個)
(6) ソニー DSC-H5 (東芝インパルス単三 2個)
(7) ソニー DSC-W1 (東芝インパルス単三 2個)
(8) ソニー DSC-U60 (富士通 単四 2個)
(9) ニコン E990 (ダイソー単三 4個)
(10) ニコン S30 (ダイソー単三 2個)
(11) ミノルタ DiMAGE 7 (エネループ・スタンダード 単三 4個)

それぞれの機種に専用にしていますので、結構な数量になります。
撮影枚数の少ない機種は、ダイソー電池にしています。

≫ スプリング電極のでは、接触抵抗とスプリングそのものの線材の抵抗のせいで正確な放電記録が得られません。 ≪
単三型ニッケル水素電池仕様の電池室を見ると、皆コイルスプリングか板バネ式の接点ですね。
電池の持ちが悪い場合、接点の汚れ落としが効果的というネット記事を見て、無水エタノールで掃除しています。
機種を忘れていますが、接点板バネ製造時の油分が残って販売されてリコールみたいな注意喚起がメーカーサイトに有ったと
思います。
いずれにしても、古くなると酸化などで接触抵抗が増加するわけですね。
そうなると、電池の実力発揮前に撮影不能になりますから、マメに接点の汚れ除去をするのが大切ということでしょうか。


ニッケル水素電池について、自分が保存しているネット記事は、以下の通りです。
居酒屋さんのように、専門的に実験されたものではないようですが、素人が参考にしてきました。

(1) ザ・ダイソー「ReVOLTES」
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html#comments

(2) 100円ショップの乾電池は本当に「もちが悪い」のか? 実力を検証してみた!
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html#comments

(3) ReCyKo+(単三)の注意点
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html#comments

(4) 【徹底比較】「エネループ」と「アマループ」どちらが得? 安さを取るか、性能を取るか
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html#comments

(5) ダイソーのニッケル水素充電池 ReVOLTES(レボルテス,リボルテス) [100円ショップ,単3,単4]
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html#comments

(6) ダイソー「充電器+充電池」の実力は? エネループなど計4本で検証実験してみた
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html#comments

ネット情報は、玉石混交と言われています。
どれが信用出来るか、読み手の実力が問われますね。

なお、パナソニックのホームページでは、エネループの継ぎ足し充電が可能になっていますね。
自己流ですが、3回に1回はソニー純正充電器のリフレッシュ機能で放電後に満充電しています。 
正しいかどうか不明ですが。

素人が長々と書き込み、貴重なブログを汚して失礼致しました。 ご容赦ください。

投稿: リタイヤ親父 | 2020年4月11日 (土) 16時59分

リタイヤ親父さん、せっかく記してもらったリンク先、すべてこの記事のコメントのアドレスになってます。

で、評価記事ですがほとんどがメーカーの「仕様を信じて」の記述。
実際に長期の充放電実験している方は、なかなか見つかりません。

私の場合、DiMAGE7i時代のニッ水で「痛い目にあった」もんで、自動車の燃費じゃありませんが、「メーカーの言うこを信じていいの?」を発端に、充放電を繰り返してみてどうなんだをあれこれ確かめたいる次第です。
今は、新しいJIS C8708:2019でテストするとどうだろかを確かめかけているところです。

旧JISでも、その手順でもってテストしてみた、というページは見つかりません。
皆さん、メーカー発表を信じての評価です。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年4月11日 (土) 22時28分

居酒屋ガレージガレージ店主 さん

おはようございます。

ネット記事のアドレス、全くお恥ずかしいミスです。
Windowsで該当記事を開きながら投稿させていたつもりだったのですが、ボケてますね。泣けてきます。

居酒屋さんの精緻な実証実験には、とても及ばない記事かもしれませんが、行き掛り上 アドレスの再添付をさせて下さい。

(1)http://www.kansai-event.com/kinomayoi/battery5/ReVOLTES.html

(2)http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-85a68d.html

(3)http://eleclabyrinth.blog.fc2.com/blog-entry-67.html

(4)https://corriente.top/review-amaloop/

(5)https://shattered-blog.com/archives/7408

(6)https://manetatsu.com/2018/02/117601/

次は、直近に見つけた記事です。

(7)http://www.audiostyle.net/archives/ni-mh2018-1.html

くるま業界では、メーカー提供のデモカーで良い評価を書いた所謂『提灯記事』が多くあるようです。
電池についても似た事があっても不思議ではないですね。
お騒がせしてすみませんでした。


投稿: リタイヤ親父 | 2020年4月12日 (日) 09時14分

(7)にある
「これ、こちらで紹介されているトランジスタ技術誌での比較データを拝見して驚愕したのですが、・・・」
このトラ技の記事、私が書いたものです。
リンク先
http://hitoriblog.com/?p=45192
にコメントもしてあります。

その後、JIS C8708:2019の規格が出たぞ、確かめてみようという話につながります。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年4月12日 (日) 10時35分

居酒屋ガレージガレージ店主 さん

こんにちは。

ご指摘のトランジスタ技術記事の部分に、気付きませんでした。
専門誌に掲載されていたのですね。
素晴らしいです。

投稿: リタイヤ親父 | 2020年4月12日 (日) 12時45分

それと、(1)の気の迷いさんとは、eneloopや三洋2700が出た頃からやりとりさせてもらっています。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年4月12日 (日) 13時40分

居酒屋ガレージガレージ店主 さん

(1)の記事は、2011年の日付ですから ほぼ10年前ですね。
この記事も、実験グラフなどが掲載されており、単なる評価レポートと違うな、という気がしていました。
居酒屋さんと交流されていた方とは知りませんでした。

投稿: リタイヤ親父 | 2020年4月12日 (日) 14時18分

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