ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験途中経過
ダイソーReVOLTES単3によるJIS C8708:2019充放電試験 、
やっと45サイクルを終えました。
50サイクルごとの0.2C放電による放電カーブ 、最初のまで
あともう一息。
このグラフは1cyc~49cycで行う、0.5C充放電での
充放電時間の変化です。
右目盛の青線は充放電比になります。
ところどころ凸状になって効率が上がっているところが
見えます。
これ、どうやら仕事をしている時の室温の影響のようで、
30サイクルのところから月曜が始まり、月・火・水・木と
4日分が見えています。
暖房を入れてるものだから室温が上昇して「電池が元気に」
というところでしょう。
充電はまだ「132分充電(1割増し充電)」を維持。
「-ΔV」検出には至っていません。
放電は「2時間:120分」を越えています。
ReVOLTES、充電放電とも「絶好調」というところでしょうか。
充放電実行中、実験回路からこんなデータが出力
されます。
#Start
#D 0.2C 0cyc 0/8 0h00m 1.294V
#Break
#Start
#D 0.2C 0cyc 0/8 0h00m 1.293V
#D 0.2C 0cyc 0/8 4h03m 1.000V
#D-Wait 0cyc 0/8 1h00m 1.167V
#Next
#C 0.5C 1cyc 1/8 2h12m 1.549V
#C-Wait 1cyc 1/8 0h20m 1.440V
#D 0.5C 1cyc 1/8 1h59m 1.000V
#D-Wait 1cyc 1/8 0h10m 1.177V
#C 0.5C 2cyc 1/8 2h12m 1.557V
#C-Wait 2cyc 1/8 0h20m 1.449V
#D 0.5C 2cyc 1/8 2h01m 1.000V
#D-Wait 2cyc 1/8 0h10m 1.176V
#C 0.5C 3cyc 1/8 2h12m 1.562V
#C-Wait 3cyc 1/8 0h20m 1.454V
#D 0.5C 3cyc 1/8 2h01m 1.000V
#D-Wait 3cyc 1/8 0h10m 1.173V
#C 0.5C 4cyc 1/8 2h00m 1.535V
#C 0.5C 4cyc 1/8 2h01m 1.539V
#C 0.5C 4cyc 1/8 2h02m 1.543V
#C 0.5C 4cyc 1/8 2h03m 1.546V
#C 0.5C 4cyc 1/8 2h04m 1.549V
これを「GAWK」で処理して0.5C充放電の部分
(#C #Dの行)をピックアップして放電時間(分)
と充電時間を得ます。
d/cは充放電比率です。
#cyc d-cg chg d/c
1 119 132 90.2%
2 121 132 91.7%
3 121 132 91.7%
4 123 132 93.2%
5 123 132 93.2%
6 122 132 92.4%
7 122 132 92.4%
8 122 132 92.4%
9 123 132 93.2%
10 124 132 93.9%
これをGNU-PLOTでグラフ化。
awkはこんなスクリプト。 (表示の関係で全角スペースにしてます)
BEGIN{
print "#cyc d-cg chg d/c";
}
#loop
{
if(($1 == "#Start") || # 無視する文字
($1 == "#Break") ||
($1 == "#Next") ||
($1 == "#D-Wait") ||
($1 == "#C-Wait") ||
($1 == "#Batt") ||
($1 == "#cyc") ||
($1 == "#") || # #だけ
($1 ~ /^#[0-9]+$/) || # #10,#11,#12...
($1 ~ /^[0-9.V]+$/) || # 1.23Vを除去
($1 ~ /^[0-9/]+$/) || # 2020/01/02を除去
($3 == "50cyc") || # 50cyc除去
($3 == "0cyc")){ # 0cyc除去
next; # 次レコードへ
}
cy1 = $3 + 0; # 新サイクル
split($4, cn8, "/"); # 1/8,2/8...→50,100...
cn50 = cn8[1]; # 1,2,3...
split($5, hm, /[hm]/); # 時分
tm = 60 * hm[1] + hm[2]; # 分値に
if(cyc1 != cy1){ # cyc変化で出力
dataprint(); # 前に取得したデータで結果出力
}
cyc1 = cy1; # 次回出力チェックのサイクル
cyn50 = cn50;
if($1 == "#C") tmc = tm; # 充電時間
if($1 == "#D") tmd = tm; # 放電時間
}
#おわり
END{
dataprint(); # 最終サイクルの結果出力
}
#データ出力
function dataprint(){
if((cyc1 != 0) && # 0cycは出力しない
(cyn50 != 0) && # 1/8検出前は出力しない
(tmc != 0)){ # 充電時間=0なら出力しない
printf("%4d %4d %4d %5.1f%\r\n",
50*(cyn50-1)+cyc1, # サイクル
tmd, tmc, # 放電,充電時間(分)
(tmd / tmc) * 100); # 充放電率 (100%)
}
}
サイクル値が変わった(1cyc→2cycになった時)に
直前の充放電データを出力しています。
実験装置は、1分ごとに出力するような
モードがあるので、次のサイクルで前の
結果を出力するという処理にしてます。
GNU-PLOTのはこんなの。
set title "ダイソー ReVOLTES(1300mAh) JIS C8708:2019 充放電実験"
set y2tics
set xrange [0:60]
set yrange [60:160]
set y2range [50:100]
set xlabel "充放電サイクル"
set ylabel "充放電時間(分)"
set y2label "放電度(%)"
set grid
set xtics 10
set ytics 10
set y2tics 10
set key left bottom
plot "t1.txt" index 0 using 1:2 with lines lw 2 ti "0.5C放電時間(分)" ,\
"t1.txt" index 0 using 1:3 with lines lw 2 ti "0.5C充電時間(分)" ,\
"t1.txt" index 0 using 1:4 with lines lw 2 ti "充放電比 D/C(%)" axes x1y2
・2020年3月30日:ダイソーReVOLTE単3 JIS C8708:2019充放電試験途中経過 -ΔV検出開始
・電池あれこれ まとめ
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コメント
現在70サイクル目。 ・・・時間がかかります。
まだ「-ΔV検出」での充電停止には至っていません。
0.5Cで1.0Vまでの放電時間も2時間越え。
前実験の記録を読むと150サイクルあたりまでこの状態が続くのでしょうなぁ。
別品種の電池をイジメるのに、もう1セット作ってみようかと。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年3月11日 (水) 11時05分
100サイクル目を終了。
どうやら「-ΔV」検出での充電が始まったようで、充電時間が「132分」を切り始めました。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年3月18日 (水) 09時14分