非絶縁型降圧DC-DCコンバータの出力ノイズ低減あれこれ 続き
非絶縁型降圧DC-DCコンバータの出力ノイズ低減あれこれ の続き・・・
↑で出力に乗るノイズ(特にスパイクノイズ)はコモンモードフィルタで低減できることを示しました。
そして、気になるのがKIC-053(加賀コンポーネント) のコメント
『トロイダルコイルを採用していますので漏れ磁束も少ないです。』
これを確かめてみました。
まき散らされる磁束のサーチコイルとして使ったのはこんなの。
100uHのボビン型コイルに負荷として10kΩの抵抗を並列接続。
磁束を受けて発生する電圧をオシロスコープで観察します。
右側のレギュレータがHRD05003、左がKIC-053。
サーチコイルを上から、横からと近づけます。
1cmほど離してオシロ波形を記録。
入力電圧24V。 それぞれの出力に5Ωのセメント抵抗を接続。
負荷電流どちらも1A。
オシロで観測した波形がこれ。
圧倒的にKIC-053が優秀。 HRD05003の1/10ほど。
※HRDとKIC、測定してる電圧レンジが違いますので
HRD05003の周囲に微妙なアナログ回路は近づけられないぞっという感じです。
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コメント
ずいぶん差がありますね。HRDはミニドリルの電源や真空管のヒータ点灯に使ったことがあります。ラインに乗ってくる雑音は対策していましたが、空中から来るのにも要注意だとわかりました。
投稿: CPU.BACH | 2020年3月24日 (火) 20時33分
HRDのほうが周波数が高いので、このあたりも周囲への影響という点では違いがあるでしょう。
負荷電流によって変化するでしょうが、機会がありましたらKIC-053も試してみてください。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年3月25日 (水) 08時32分