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2020年3月23日 (月)

メカの動きを電気信号にして観察する:カメラのレリーズタイムラグ

価格.comの「LUMIX DC-G9 ボディ」のクチコミ掲示板
https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001014251/SortID=23293746/#tab
に書き込みした内容なんですが、ここにも上げておきます。

オリンパスOM-D E-M1mk2とフラッシュFL-600Rレリーズタイムラグ
を調べてみました。
M露出モードにしてシャッター速度1/10秒に固定。

観察した信号は4つ。
・ch1:半押しボタン信号
・ch2:全押しボタン信号
 シャッターボタンの押し下げを外付けリモコン接続ジャック
 の信号で観察。 Lでオン。

・ch3:マイクで拾ったシャッター音
 シャッター開→閉の間隔が100ミリ秒になっているのが見える。
 開閉以外にも見えている音は、ライブビュー状態からの
 シャッター開閉シーケンス。
 いったんシャッターを閉めてからもう一度開けて露光開始。
 露光時間経過後に閉。
 そしてもう一度開けてライブビュー再開。(先幕、後幕と)
 この動きをマイクで拾って波形に。

・ch4:フォトトランジスタで受けたフラッシュの発光
 Hで発光。


これがフラッシュオフでの撮影。
A01
フラッシュは光っていません。
全押し信号がLになってからシャッター開までの時間が
レリーズタイムラグになります。

次に、フラッシュをオンしてフラッシュの調光を「A」モードに。
A02
カメラはフラッシュを発光させるだけで、フラッシュの光量は
フラッシュが判断。
この時のレリーズタイムラグはフラッシュオフの時と同じです。


フラッシュを「TTL-A」モードにしたときの様子。
A03
プリ発光してカメラ側で露出を判断し、フラッシュの発光時間を
制御するので、実際の露光まで時間遅れが発生。

フラッシュを「TTL-A」にして使うと、プリ発光による露出制御の
せいでレリーズタイムラグが遅れますよという実例でした。

※追記 フラッシュを「RCモード」(ワイヤレスリモコン撮影機能)
にすると、フラッシュ光で外部フラッシュの発光制御を行いますんで、
もうちょい遅れます。
その時の波形。
A04


※関連
OM-D E-M1 mark2のリモコンレリーズ製作
マイクアンプ回路図発掘

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