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2020年2月26日 (水)

JIS C8708:2019充放電試験 「又は」の解釈は

昨日より新しい「ReVOLTES単3」を使っての充放電実験を始めています。

こんなチャートが出てきてます。
C11_20200226093801

そして、ログ用のシリアル出力データはこんな具合。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
#Start
#D 0.2C 0cyc 0/8 0h00m 1.293V
#D 0.2C 0cyc 0/8 4h03m 1.000V
#D-Wait 0cyc 0/8 1h00m 1.167V
#Next
#C 0.5C 1cyc 1/8 2h12m 1.549V #1
#C-Wait 1cyc 1/8 0h20m 1.440V
#D 0.5C 1cyc 1/8 1h59m 1.000V @1
#D-Wait 1cyc 1/8 0h10m 1.177V
#C 0.5C 2cyc 1/8 2h12m 1.557V #2
#C-Wait 2cyc 1/8 0h20m 1.449V
#D 0.5C 2cyc 1/8 2h01m 1.000V @2
#D-Wait 2cyc 1/8 0h10m 1.176V
#C 0.5C 3cyc 1/8 2h12m 1.562V #3
#C-Wait 3cyc 1/8 0h20m 1.454V
#D 0.5C 3cyc 1/8 2h01m 1.000V
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

#1~#3@1、@2がチャートと対応しています。
「#C」が充電、「#D」が放電制御です。
その充電完了の時間を見ますと、
-ΔV検出で止まったのじゃなく132分経過で充電停止
しています。

充放電の時間比率は、
   放電 / 充電
1cyc 119分/132分 90.2%
2cyc 121分/132分 91.7%
3cyc 121分/132分 91.7%

と、およそ9割。 こうなると、
「0.5C充電(2時間)の1割増しの時間にしておく」という
132分の充電時間、合ってそうな気がします。

ニッ水電池のJIS規格 C8708:2019 で定められた充電制御方法の
又は」の解釈に悩みが出てきました。

・1~49サイクル:
  充電:0.5Cで-ΔV又はタイマー制御(a)で充電。
  静置:20~30分間静置。
  放電:0.5Cで1.0Vまで放電。
  静置:10~90分間静置。

(a)-ΔV=5~10mV又は132分間。
  132分ということは、0.5C容量の1割増しの時間。

この充電制御方法の「又は」の解釈。「OR」条件で、
 ・「-ΔV」あるいは「132分」どっちでもOKよ。
こう考えられます。

今回の制御プログラムではこんな処理を行ってます。
 ・充電開始とともにタイマースタート。
 ・-ΔV検出処理を遅らせるタイマー値を設定していて、
  充電開始直後の何分間は-ΔV処理をしない。
 ・「-ΔV検出」あるいは 「132分」経過で充電停止。
  -ΔVが見つからなくても充電は132分で停止。

(a)の「又は」解釈なんですが、
 (1)132分で充電する時は-ΔVは無視してもokよ。
 (2)-ΔVで充電制御する時は132分を越えて充電してもokよ。

(1)の解釈は「又は = OR条件」というふうに考えると正しいかと。
しかし、(2)はいかがでしょう。
「-ΔV」を選んだ時は「132分」を無視して良いのかどうか・・・。
今は132分をリミットにして充電しています。

今回のように新品電池での充電では、-ΔV検出より先に132分が経過
しちゃいました。
132分を越えても「-ΔV」を待つべきだったか・・・
  ※市販の充電器は電池容量が不明なので「-ΔV」でしか
   充電完了を知るすべがないわけでして。。。

方法としては、
 ・-ΔV充電か132分充電かどちらかを選ぶ。
    (又はの解釈→「どちらでも」ではなく「どちらかを」)

 ・132分充電を選んだのなら-ΔV制御はなし。
 ・-ΔV充電を選んだのなら132分での充電停止は無し。
  (安全のため、別の停止用タイマーを設けておく)
こんな制御方法も考えられます。
どんなもんなんでしょうね。

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