ダイソーReVOLTES単3 JIS C8708:2019充放電試験 200サイクル目完了
昨年9月8日にダイソーReVOLTESでJIS C8708:2019サイクル試験開始 、そして9月18日に「ダイソーReVOLTES」JIS C8708:2019充放電試験 50サイクル目 を報告してましたが、その後のレポートが途絶えていました。
実は・・・これ、プログラムの改造ミス(C8708:1019対応の)があり、せっかくの放電データを喪失してしまっていたのです。
50サイクルごとの放電データを4回分記録できるはずだったのですが、ちょいとしたドジがあって、初回の50サイクル目のしか記録してなかったのです。
200サイクルが終わって保存データを見たら・・・「あれま」だったのです。
気を取り直しプログラムを修正。
新しいReVOLTESを買ってきて実験を再開したのが11月27日。
今日、200サイクル目の放電データが得られて、4本の放電曲線を描くことができました。
(クリックで拡大↓)
JIS C8708:2019の試験では、
・0.5Cで132分充電、0.5Cで1.0Vまで放電。
これを49回繰り返し、50回目に
・0.1Cで16時間充電、0.2Cで1.0Vまで放電。
この50回目の0.2C放電を記録しています。
その時の電池電圧と温度の変化がこれ。
200回目に近づくと充電末期の温度上昇が大きくなっています。
0.5Cで132分ということは電池の容量分120分に加えて「12分」だけ余計に充電しています。
これが充電しきれず「熱に変わっている」のかと推測しています。
※ベース温度の上下は仕事場室内の暖房の具合。
この電池イジメ、実験はまだまだ続きます。
2017年8月24日 電池イジメ、もうやめます のグラフを見ますと、ReVOLTESは300回くらいでアウトになっています。
おそらく・・・これに近い結果になるのではと。
※ダイソーReVOLTES単3のJIS C8708 サイクル試験:2014年10月01日
旧JISでの寿命試験 そのグラフ
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コメント
・・・充電しきれず「熱に変わっている」のかと推測・・・
これ、きっと電池寿命に関して影響大かと。
200回目の充放電のチャート、拡大して65cmの左右を見て
みると、温度上昇とともに「-ΔV」が発生しているのが
分かります。
上がった温度が(電池側面で計ってる)10℃以上。
しかし、150回目の25cm前後では顕著ではなく、31cmのところで
「-ΔVが見えるかな~」という感じです。
50回目、100回目では「ちょっと温度が上がる(3~4℃)だけだ~」
との認識で、-ΔVは見えません。
充放電回数の増加とともに、電池容量が減少するのでこんな
ことがおきるのかと。
市販の充電器の場合、充電末期のこの電圧変化をチェックして
充電を停止しています。
今回の実験では、定格容量の1/2の電流で2時間12分、固定的に
充電しています。
電池が弱ってくると「充電しすぎ」の状態が繰り返されるのです。
JIS C8708:2019を読むと充電のところには、
「-ΔV=5~10mV又は132分間」と-ΔV制御で充電してもokと記されて
います。
処理的には、-ΔV検出処理を行いながら、-ΔVが検出されなかったら
132分で充電を停止ということをしなければなりません。
JIS C8708:2019での寿命試験、
「良い結果を出す:電池に優しく」ためには、-ΔVを
制御に入れるよう、もうちょい考えなければなりません。
今の制御プログラムはアセンブラで書いてあります。
あれこれこまかい動きをさせるにはCに書き直すのが先かと。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年1月10日 (金) 09時35分
400サイクル、終わりました。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-9d4246.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年2月13日 (木) 11時05分