戦争映画「テレマークの要塞」のノンフィクション本
「なんたらの要塞」というタイトルの戦争映画がいくつかあります。
B17、B29関連は置いておいて
まず、
・ナバロンの要塞
・荒鷲の要塞
そして
・テレマークの要塞
この「テレマークの要塞」の元ネタを追いかけたノンフィクション本がこれ。
『ヒトラーの原爆開発を阻止せよ!』
(図書館で借りてきました)
この映画、テレビで何度か見ているんですが、この「テレマーク」って何? というのが長年の疑問だったのです。
テレマーク、札幌冬季オリンピックの影響かどうか「スキージャンプのテレマーク姿勢」 が頭に残っていました。
結局・・・ノルウェーの地名であることが判明。
本を読むと、
・なんで重水?
・重水はどうやって作る?
・なんでノルウェー?
・工場を爆撃してもたらで済むんと違うの?
このあたりが明確になってきます。
アメリカはチカラ技でウランを濃縮、そしてプルトニウム(黒鉛炉で)を作っちゃいました。
ドイツの場合、「炉」を作るために重水による天然ウランの核分裂反応を目指したようです。
そのための重水です。
仕事で関わった「ふげん」 も重水炉でした。
※参考
・B原子炉
・ハンフォードB炉の歴史~プルトニウムと物理学者の深い関係
・重水の製造
・ドイツの原子爆弾開発
・SCRAM it!
・B Reactor: The Mysterious Failure
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コメント
面白そう。原題は"The Winter Fortress"と言うのですね。kindleで読むことにしました。
投稿: CPU.BACH | 2019年11月21日 (木) 01時00分
現地(レジスタンスの本拠)とイギリス司令部間の通信が出てくるんですが、どんな無線機を使ってたのか、どんな通信手段だったのか詳しい説明がありません。
「バッテリを充電」てなことが記されています。
資材を投下してもらうため、何らかの電波航法で飛行機を誘導する手段もあったようです。
しかし、失敗ばかり。
巻末にあった地図がよかったかな。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年11月21日 (木) 17時14分
確か"633爆撃隊"が重水工場破壊を狙ったのでしたね。我らがモスキートの出番。
投稿: CPU.BACH | 2019年11月24日 (日) 01時37分