良かれと思って付けたコンデンサが・・・
回路の調整用治具の製作で、ちょいとつまずきました。
2.5Vの基準電圧の発生回路です。
ユニバーサル基板に組むので「TO-92パッケージ」が楽。
手持ちの常備品は「LM-385-2.5」。
「電池電圧チェッカー」 や「放電特性記録機能付きバッテリー放電器」 で使っています。
これはシャントレギュレータ と呼ばれるもので、まぁツェナーダイオードと同様に扱えます。
LM385の温度特性はこのようなグラフ。
もうちょい特性の良いものがないかと部品箱から探して出てきたのが「アナデバのAD680」。
ずいぶん昔に買ったもの(枯れたデバイス)です。
こんな温度特性。
AD680は三端子構造です。
LM385とAD680の接続、こんな具合になります。
AD680を使って、ユニバーサル基板に試験回路を組み立てて通電したら・・・
「あれれ? 2.5Vが出ない。」
出力電圧2.5V±5mVをほこる基準電圧ICです。
ところが、テスターでの読みは2.1Vくらい。
なぜ?
その理由が出力に入れたコンデンサ。
オシロだと一目瞭然。 「発振!」。
AD680に出力コンデンサは不要だったのです。
データシートには
「容量負荷 max 50nF」
という記述があります。
50nFということは0.05μF。
これ以上はダメというスペックです。
コンデンサを外すとOK。 (回路図の点線内)
ちゃんと動作し始めました。
ノイズ除去のために出力コンデンサを許容する基準電圧ICも多いので、何も考えず、三端子レギュレータを使うように出力のコンデンサを入れていました。
それがミスの原因です。
そうそう、スイッチング電源の基準電圧でよく使われるTL431。
シャントレギュレータですが、これの場合「出力コンデンサの容量で不安定になる(発振する)かも」のグラフが図示されています。
何度見てもこのグラフが怖いです。
「TL431にはコンデンサをパラわない」が定石かと。
基準電圧のノイズ低減にコンデンサを付けたいなら、抵抗を入れてLPFにして利用ということでしょう。
安価なTO-92型の基準電圧IC、「MCP1525」 はいかがでしょうか?
(入力最大電圧に注意 max7V、AD680は36V)
※今回のAD680、こんな回路で使います。
・アナログ±15V入力を持つ回路の試験に
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