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2019年9月26日 (木)

カメラの連写性能を測る

7月にやってきたオリンパスのミラーレス「OM-D E-M1 markII」
アダプターを使うと旧来のフォーサーズのレンズが使えます。
ところが・・・
「C-AFモード:連続自動ピント合わせ」で連写すると、本来の連写速度(マイクロフォーサーズ規格のレンズを使った時)よりずいぶん遅くなってしまうというのです。
「S-AFモード」「連写H」(連写前にピントを合わせてフォーカス位置を固定)では差は出ないのですが、被写体の動きにピントを合わせて連写したい時、フォーサーズレンズだと遅くなるのです。
それを確かめるために、こんなの回路を引っ張り出してきました。
Photo_20190926104301
作ったのが2008年ですんで、
LUMIX DMC-L10がやってきた とか、
絞り具合によるレンズシャッターの速度変化 をうだうだ言ってた時期です。

カウンタにつながったLEDが全部で50コ。
最速が「0.1ミリ秒」で順次点灯。
最低速が「1秒」。 一巡するのに「10秒」。
このLEDの点滅を写せば、シャッター速度や連写速度がわかります。

※回路の注目点
・カウンタは10進出力の「74HC4017」。
・10コある出力にLEDをつなぎ順次点灯。
・これを5段接続。 LEDは合計50コ。
・クロックは「10kHz」。
・2.56MHzとか5.12MHz、10.24MHzの水晶があれば「10kHz」は「4060」で
 作れるが、この周波数の水晶、なかなか無い。
 だもんで、4MHzの水晶で動かすPICマイコンを使って10KHzパルスを発生。

E-M1mk2で写すとこんな感じ。
10_20190926105501

シャッター速度が「1/800秒」なので「1.25mS」。
シャッターが開いている間、1mSのLEDが2つか3つ点灯。
   (下から2段目、3つ点いている。 真ん中のが明るい)

そして1秒と1/10秒のLEDに注目すると、連写した時の連写速度がわかります。
撮った絵をつなぐとこんな具合。
11_20190926105901

「C-AF」での撮影、マイクロ・フォーサーズのレンズだと
「連射L」で20枚の撮影に2.46秒。
ということは、毎秒8.1枚。
「静音連射L」にすると、20枚で2.38秒になり、
毎秒8.4枚と少しだけ速度アップ。

フォーサーズのレンズだと、
連射Lで10枚の撮影に2.40秒。(毎秒4.2枚)
静音連射Lだと、10枚で1.86秒。(毎秒5.8枚)
という値になりました。
C-AFでの連写速度、半分ほどになってしまいます。

こんなことにしか使えないツールですが、カメラの動作確認にちょこっと役立ちます。

 

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コメント

面白いと思ったのですが、4017の手持ちが3個しかありませんでした。思案中です。

投稿: CPU.BACH | 2019年9月27日 (金) 23時39分

追試しようと思ったのですが、4017の手持ちが3個しかありません。思案中です。

投稿: CPU.BACH | 2019年9月28日 (土) 02時04分

これにスタート・ストップ・リセットがあればストップウォッチですね。
でも、1/10000だとチャタリングをどうしましょうか。

投稿: JI3KDH | 2019年9月28日 (土) 15時43分

10kHzを発生しているPICマイコンのプログラムをアップしておきました。
見れますかな?
https://drive.google.com/drive/folders/1ydJ9CKw5lGlBNNAwWqL1QK2FRdh_Fz4o?usp=sharing

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年9月28日 (土) 22時16分

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