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2019年9月

2019年9月29日 (日)

360度グルグル回したろ

360度グルグル回したいで紹介しました旭化成のAK7401、これで「アレレ?」な事態に遭遇しました。
  ※先に言っておきます・・・チップは悪くない

12bitの数値で角度データが読み出せるという仕様で、8pinのチップの中にこんな回路が詰まっています。
A2_20190929175001

マイコンとは3線で接続します。
チップセレクトとクロック(この2つは入力信号)、そしてSIN/SOUT信号。
SIN/SOUTは双方向の信号です。

制御はこんなタイミング。
A1_20190929175001

CSをHにしてからクロックに同期したコマンドを与え、クロックに同期して出てくる12bitの角度データを読み取ります。
このとき、途中でマイコンポートの入出力を切り替えます。

マイコンとはこんな接続。
Ak7401
   ※ICクリップの絵の説明は後述

R2とR3はマイコン起動前の状態を安定させるためのプルダウン抵抗。
R1はPort02とSIN/SOUT信号の衝突よけ。
正常に運転しているときは大丈夫ですが、何か異常がおこったとき、出力同士が衝突したときの短絡電流を減らすためのもの。
「片方がH、もう一方がLで制御が止まってしまったら怖いかも」を避けるための抵抗です。
Port02はマイコンの内蔵プルアップ抵抗をオンしてフローティング状態を避けます。

制御プログラムはマイコンI/Oポートの直叩き。
CSとSCLKをHにしたりLにしたり。
出力データと入力データをシフトしてパルスの数を数えて・・・
これの繰り返し。
しかし・・・最近のマイコンは高速。
何もしないと出てくるパルスは「ン十nS」のタイミング。
命令のプリフェッチもあるしで、「Z80」の頃のようにはいきません。
  ※微妙な時間調整、「NOP」命令頼りなんは同んなじか・・・
AK7401で規定されているタイミングは守ってるつもりでプログラムを仕上げていました。

ところが・・・「もういっぺん確認しておこう」っと上図の「テストクリップ」の絵のようにオシロのプローブをつないで制御波形を観察した所、出てくる角度データが狂いだしたのです。
それまで、安定に動いてましたんで「なんで?」です。

こんな時は冷静にならなくてはいけません。
ついつい、よけいなことをしてしまいます。

発端はオシロのプローブ接続なんですから、プローブ(GNDラインも含めて)がどっかに接触でもしてない限り、「プローブが負荷になったんじゃ?」と考えるのが真っ当。
プローブの代わりに「小さなコンデンサを信号-GND間に入れるとどうなるか」あたりが検証手法でしょう。

今回も大当たり。
SIN/SOUT信号につないだプローブTP3、TP4が悪さをしてました。
どっちか片方でもつなぐと×。
オシロのプローブ直当てじゃなく、ICクリップ+ミノムシクリップを10cmばかりのリード線でつないだ延長コードを使っているのでこれも関係します。
短絡保護に入れた抵抗100Ωでよけいに遅延してるようです。
今回は、制御プログラムのタイミングをちょいといじって解決です。

過去、この手のトラブルというかトラブル解決の手法、いろいろありました。
  『基板のこのあたりを指で触ってたらS/Nが上がる』
  『下間はんの指をもらって標準添付品で出荷やなぁ』
などなど。

 

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2019年9月26日 (木)

カメラの連写性能を測る

7月にやってきたオリンパスのミラーレス「OM-D E-M1 markII」
アダプターを使うと旧来のフォーサーズのレンズが使えます。
ところが・・・
「C-AFモード:連続自動ピント合わせ」で連写すると、本来の連写速度(マイクロフォーサーズ規格のレンズを使った時)よりずいぶん遅くなってしまうというのです。
「S-AFモード」「連写H」(連写前にピントを合わせてフォーカス位置を固定)では差は出ないのですが、被写体の動きにピントを合わせて連写したい時、フォーサーズレンズだと遅くなるのです。
それを確かめるために、こんなの回路を引っ張り出してきました。
Photo_20190926104301
作ったのが2008年ですんで、
LUMIX DMC-L10がやってきた とか、
絞り具合によるレンズシャッターの速度変化 をうだうだ言ってた時期です。

カウンタにつながったLEDが全部で50コ。
最速が「0.1ミリ秒」で順次点灯。
最低速が「1秒」。 一巡するのに「10秒」。
このLEDの点滅を写せば、シャッター速度や連写速度がわかります。

※回路の注目点
・カウンタは10進出力の「74HC4017」。
・10コある出力にLEDをつなぎ順次点灯。
・これを5段接続。 LEDは合計50コ。
・クロックは「10kHz」。
・2.56MHzとか5.12MHz、10.24MHzの水晶があれば「10kHz」は「4060」で
 作れるが、この周波数の水晶、なかなか無い。
 だもんで、4MHzの水晶で動かすPICマイコンを使って10KHzパルスを発生。

E-M1mk2で写すとこんな感じ。
10_20190926105501

シャッター速度が「1/800秒」なので「1.25mS」。
シャッターが開いている間、1mSのLEDが2つか3つ点灯。
   (下から2段目、3つ点いている。 真ん中のが明るい)

そして1秒と1/10秒のLEDに注目すると、連写した時の連写速度がわかります。
撮った絵をつなぐとこんな具合。
11_20190926105901

「C-AF」での撮影、マイクロ・フォーサーズのレンズだと
「連射L」で20枚の撮影に2.46秒。
ということは、毎秒8.1枚。
「静音連射L」にすると、20枚で2.38秒になり、
毎秒8.4枚と少しだけ速度アップ。

フォーサーズのレンズだと、
連射Lで10枚の撮影に2.40秒。(毎秒4.2枚)
静音連射Lだと、10枚で1.86秒。(毎秒5.8枚)
という値になりました。
C-AFでの連写速度、半分ほどになってしまいます。

こんなことにしか使えないツールですが、カメラの動作確認にちょこっと役立ちます。

 

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2019年9月24日 (火)

連動プッシュスイッチの不調

「プッシュスイッチが保持されない」という修理依頼。
アルプス製の5連プッシュスイッチです。
11_20190924092501
ボタンを押しても押したボタンが保持されずに戻ってきてしまうというメカ的トラブルです。
この種のスイッチ、押したボタンを保持するためのロック機構、ほんとにうまいこと出来ています。
 ・ボタンを押す。
 ・その力で、保持されている他のボタンのロックを解除。
 ・押し込んだボタンをロック。

これを担っているのがたった「1つ」のスプリング。
それがどこかに飛んでしまったようです。
  ※ケース内に無かったんで、通風穴から出てしまったのか、
   自力修理で箱を開けた時に落ちてしまったのか・・・

「圧縮コイル型のバネ」の1.5~2Φくらいの小さいのが必要。
何か適当なものはないかと探したら、シャープペンシルの芯出し機構に使われているバネが使えました。
使っていない古いシャープペンシルを解体してバネを取り出し。
  ※引っ張り型のバネは、小型リレーから外したものなどが
   ジャンク箱に入っていたんですが・・・
メカ的にはこれで修繕できました。

ところが・・・
修理後、スイッチを回路につないで動かすとうまく機能しません。
なぜ?」です。

オシロで追いかけると、こんなことが分かりました。
ちょいと図示します。

Push_sw2
 
スイッチのロック解除操作で「全接点がオフするタイミング」が生じます。
回路ではこれを使って「スイッチが切り替わった」を検出していたのです。
  ※マイコンじゃなく、ロジックICを使った制御回路。

スプリングを変えたことでこのタイミングが短くなり、回路が想定していたオフ時間が守れなくなってしまったのです。
「スイッチ切り替全オフ検出」で出るパルスをモノマルチ2段で遅延させ、新保持データのラッチと制御タイミングの初期化を行っています。
全オフ検出のチャタリング除去時間内に切り替わってしまい、全オフが生じたことを検出できず、制御用パルスが出なくなってしまったのでした。
回路定数から推定すると「10mS以上のオフ時間がある」と考えていたようです。

スプリングを「弱め」にする方法で解決しようかと考えたのですが、スイッチ機構へのスプリングの装着がけっこう微妙だったので、チャタリング除去回路のCR遅延回路を触って解決しました。
とりあえず、これで様子を見てもらいます。

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2019年9月20日 (金)

2つのパルスエッジからパルス間隔ゲート信号を作る

ラジオペンチ GPSとArduinoでRTCの誤差(確度)を精密測定
とこへの書き込みをこちらから。

回路案を提示しておきます。

Ee1
AとB信号(RTC、GPS)の↑エッジ間のゲート信号を作ります。

※ちょいと回路図を訂正
Q出力とゲート間にCRで作った遅延を入れます。
Ee2


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2019年9月18日 (水)

「ダイソーReVOLTES」JIS C8708:2019充放電試験 50サイクル目

9月8日に始めたダイソーReVOLTESでJIS C8708:2019サイクル試験開始、50サイクル目に行う最初の0.2C放電が終わりました。
放電時間328分
0.2Cですんで、定格は「5時間=300分」。

こんなグラフです。
0050
50サイクルごとの0.2C放電におよそ11日かかります。

「ReVOLTES」、以前の「C8708」充放電条件だとこういうデータがとれています。
R1000
この↑結果を出すのに9ヶ月かかっています。
新しい「C8708:2019」だとどうなるのか、興味津々。

※追記
チャートレコーダー で記録した電池電圧変化と電池側面の温度変化。
G0050

チャート上段の数字は記録開始からの紙送りcm値。00~99cm繰り返し。
1目盛が6時間。50サイクルでおよそ11日だから44cmほど。
ほったらかしで記録できるんで(停電しても勝手に続きから再開)、こんな場面で便利です。



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2019年9月17日 (火)

どうしてこうなった?!

地元中学校(知ってる人はわかる)校長からの修理依頼。
・・・というか、センセのぼやき。
『大事に使ってくれへん』『生徒じゃなくって・・・』っと。

ものはレノボ製ノートPCのディスプレイ接続用ケーブル。
外部映像出力のためのHDMI変換ケーブルです。
コネクタ部を入れて、全長20cmばかり。
31_20190917102501
下のがPCに挿さって、上がHDMIコネクタ。

端子側の様子。
32_20190917102501

それが・・・・
こんな具合に。
33_20190917102501

金属ハウジング部が「抜けた」そうな。
PCに挿さっているところを無理やり引き抜いたんでしょうな。
「こりゃ、どうにもなりませんわ」っと・・・

なんでもかんでも修理 できるわけじゃありません。


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9月になって、ガレージをあれこれ改装

9月になって、ガレージをあれこれと入れ替えしています。

・大型冷蔵庫を購入
これまでは、もらい物の冷蔵庫2台で運用。
「パナ」ではなく「ナショナル」ブランドの古いもの。
だもんで、ガレージの電気代がぁ・・・。

ということで、「パナソニック」の650ltr大型タイプを奮発。
一升瓶18本が余裕で入ります。
来月、再来月の電気料金がどうなるか気になるところ。

・30cm羽根換気扇を取り付け
東側の窓に付けていた換気扇から、大雨の時に雨が侵入してくるのでこれを撤去。
南側の窓に30cm換気扇を新設。
この位置、ベランダの下なので雨は大丈夫。

・冷蔵庫の横にビールサーバーを
うまい具合に置けるようになりました。

11_20190917094001

食洗機 も順調に稼働しています。
これが来てから、「お片付けはその日のうちに」が根付いています。


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アナログ±15V入力を持つ回路の試験に

良かれと思って付けたコンデンサが・・・の基準電圧IC:AD680はこんな治具に用いていました。
A1_20190917084001

「アナログ±15Vを入力する回路」の動作チェック用です。
-15V~0V~+15Vを可変したいわけですが、±15Vジャストではなく1割ほど余裕が欲しいということで「2.5V」を13倍して±16.25Vを作っています。
入力電圧は「0~+1.25V~+2.5V」、これを13倍して「+16.25V~0V~-16.25V」を得ます。
「13 × ([V+] - [V-])」で、[V-]側が可変ですので、入力・出力の極性が逆(入力電圧を上げると出力電圧が下がる)になります。
[V+]側は0V~2.5Vの中央値、「1.25V」で固定。
R1+R2と同じ値の抵抗(RA+RB)を直列にして「2.5V」につなげば[V+]は1.25Vになります。

使うOP-AMPはアナデバの「OP177」。
電源電圧の最大が±22Vのところ、±18Vで使っています。
  ※同等品、OPA177のほうが安価か。

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2019年9月14日 (土)

良かれと思って付けたコンデンサが・・・

回路の調整用治具の製作で、ちょいとつまずきました。
2.5Vの基準電圧の発生回路です。
ユニバーサル基板に組むので「TO-92パッケージ」が楽。

手持ちの常備品は「LM-385-2.5」
「電池電圧チェッカー」「放電特性記録機能付きバッテリー放電器」 で使っています。
これはシャントレギュレータ と呼ばれるもので、まぁツェナーダイオードと同様に扱えます。

LM385の温度特性はこのようなグラフ。
21_20190914101401

もうちょい特性の良いものがないかと部品箱から探して出てきたのが「アナデバのAD680」
ずいぶん昔に買ったもの(枯れたデバイス)です。
こんな温度特性。

22_20190914101401

AD680は三端子構造です。
LM385とAD680の接続、こんな具合になります。
Ref1

AD680を使って、ユニバーサル基板に試験回路を組み立てて通電したら・・・

11_20190913173701
「あれれ? 2.5Vが出ない。」
出力電圧2.5V±5mVをほこる基準電圧ICです。
ところが、テスターでの読みは2.1Vくらい。
なぜ?

その理由が出力に入れたコンデンサ。
オシロだと一目瞭然。 「発振!」

AD680に出力コンデンサは不要だったのです。
データシートには
  「容量負荷 max 50nF」
という記述があります。
50nFということは0.05μF。
これ以上はダメというスペックです。

コンデンサを外すとOK。 (回路図の点線内)
ちゃんと動作し始めました。

ノイズ除去のために出力コンデンサを許容する基準電圧ICも多いので、何も考えず、三端子レギュレータを使うように出力のコンデンサを入れていました。
それがミスの原因です。


そうそう、スイッチング電源の基準電圧でよく使われるTL431
シャントレギュレータですが、これの場合「出力コンデンサの容量で不安定になる(発振する)かも」のグラフが図示されています。

23_20190914101401

何度見てもこのグラフが怖いです。
「TL431にはコンデンサをパラわない」が定石かと。
基準電圧のノイズ低減にコンデンサを付けたいなら、抵抗を入れてLPFにして利用ということでしょう。

安価なTO-92型の基準電圧IC、「MCP1525」 はいかがでしょうか?
(入力最大電圧に注意 max7V、AD680は36V)

24_20190914102901

※今回のAD680、こんな回路で使います。
・アナログ±15V入力を持つ回路の試験に

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2019年9月10日 (火)

ひさびさの1.2Mフォーマットのフロッピ

現用PCのハードディスクに保存してあるはずの昔のファイル。
ぜったいに作業フォルダーごと保存してあるはずなのに見つからない・・・
MS-Cでコンパイルしてたので、その関連ファイルが残っているはず。
でも、HDD内に無い・・・。 どこに?

・歴史
Windows普及(DOS/V機)の前はPC-9801が開発環境。
その前は自作のZ-80・CP/M。
仕事のプログラムだけでなく趣味のあれこれのファイル、喪失しないようハードディスクやMO、DVDにバックアップしてあります。
CP/MからPC-9801への移行期には、8インチのCP/MディスクをPC-9801で保存。
MS-DOS時代はHDDだけでなく、予備的にMOやCDへもコピー。
Windowsになっても基本は同じ。
昔のファイルもPC内のHDDと外付けHDD、そして適時DVDに保存。
  ※MOは使わなくなったけど置いてある。
   まだドライブは生きている。

だもんで、必要なフロッピはすべてバックアップしているはずだとの思い込みが・・・
ちょいと「Z80アセンブラ」の話が出たんで、フリーソフトのソースの在処を探したんです。
それが見つからない。

出来上がって動く実行ファイルや関連するドキュメント(アマチュア無線のパケット通信、VAP-NETのログ)の一部は残っているんですが肝心のソースファイルが無いのです。

「保存のし忘れの可能性大」ということで、3.5インチフロッピを保管してある引き出しを探してみました。
すると、その中から発見!
バックアップしなくて良いだろうと判断した、雑誌の付録フロッピなどのところから。
11_20190910084901

当時のフロッピ、バックアップしたらその行き先「MO」とか「HDD」と赤ペンでマークしてあります。
見つかったフロッピにはそのマークがありませんでした。
まったくもってバックアップのし忘れ。
  ※しかも、当時使ってたPC-9801のHDDからは消したみたい。
   その理由は思い出せない。
   ひょっとすると、自宅のPCでゴソゴソしてたのかも。

ファイルの日付は1991年7月
28年前のものでした。
昨日発掘できなかったら、失っていたかもしれません。
あぶなかった。

※元はCP/Mのフリーソフト。
 Cで書いてあるのでMS-DOSにも移植可能。
 扱えるラベルの数を増やすにはとか、カナを通るようにとか、
 「DEC (IX-nn), DEC (IY-nn)」命令展開のバグを見つけたりと。


さらに・・・ (思い込みで手間が増える)
現用のWindows PCにFDDは付いているんですが、「PC-9801の1.2Mフロッピは読めない」っと思い込んでいたのです。
だもんで、ひさしぶりにPC-9821を起動。
TABキーを押しながら電源オンすると「MS-DOS」と「Windows 95」を選べます。
Windows 95にするとLANにつながるので、現用PCからPC-9821をアクセスできます。
これで1.2Mのフロッピを読み取りました。
   ※作業はこれで完了。

現用PCのFDD、そういや長いこと使ってません。
ちゃんと動くかどうか1.4Mのフロッピを入れて確認。
きちんと読み書きできました。

そのあと「ほんとに3モードFDDじゃないのか?」の記憶が不確かだったので、試しに1.2Mのフロッピを入れてみると・・・
読み書き可能。
PC-9801の起動は不要だったという話でした。


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2019年9月 8日 (日)

夏が来~ると・・・チェックしてね 電池ボックスを

気温が高くなると「乾電池の液漏れ」 シーズン。
電池が使われている機材をチェックしてください。
昨日の東成おもちゃ病院 でも、ストックしてあった新品アルカリ電池の中にも「液漏れ」してたのが見つかったとか。

昨日の午前中(おもちゃ病院は昼から)、そんな予感か、仕事場の電池使用機材をふと確かめてみたら・・・
3本の電池が(いずれもアルカリ電池)がやってました。
  ※アルカリ電池の構造
アルカリ電池の場合、液が漏出してくるのがガスケットのある「マイナス側」。
だもんで、多くの場合、スプリング電極がダメージを受けます。

昨日に見つけたのはこんな様子。
11_20190908095801

左側のはマイナス電極から「カビ」が生まれたかのようにモワモワが広がっていました。
モワモワの拡大↓
22_20190909082701
ガスケットから電解液が漏出。
その水分が蒸発して「水酸化カリウム」が樹枝状結晶のモワモワになったのでしょう。
あまり触りたくありません。

2本の電池は同じロットで、消費期限を1年過ぎてました。
12_20190908095801
しかし、電池としてのエネルギーは残っていて、4.7Ω負荷でも1.4V以上の電圧が出てました。
でも、廃棄。

もう一本が、同僚が使っている導通チェッカー の単4アルカリで、漏出液がスプリング電極で結晶化。

13_20190908095801

拡大↓
23_20190909083301

ケースから電極を取り外し、お湯とハブラシで洗浄。
しかし、メッキがやられていて状態が良くありません。
そこで、ストック品に交換(右側のが新品)
21_20190908102401

プラケース、タカチのLM-100G ←導通チェッカーのケース
これ用の電池端子がIT-4SM として別売しています。

この季節、電池の液漏れが多発します。
身の回りの電池使用品をチェックしてみてください。
液漏れ電池が見つかりますゾ。

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ダイソーReVOLTESでJIS C8708:2019サイクル試験開始

JIS C8708:2019サイクル試験 の実験環境が整いました。
これのデータ、どこからも出ていないようなので先取りして、ダイソーのニッケル水素電池「ReVOLTES 単3」(1300mAh) で実験開始しちゃいます。

B02

・ハードウェアの改造
  充放電電流が大きくなるので、基板上に
  24V→5VのDC-DCコンバータを乗せて対応。
  制御基板へは24Vを供給。
  PWMで発生させている充放電電流をちょいと大きい
  値を設定できるように。

・ソフトウェアの改造
  1~49サイクルの充放電のとき、間に待ち時間が入る。
  JIS C8708:2007用に作ったソフトでは対応できないので
  作り直し。 ・・・AVRマイコンの「アセンブラ」です

・充放電電流の設定
  1~49サイクルの
  0.5Cでの充放電  1300mAhの半分だから650mAに
  充電時間      0.5Cで132分 (ΔV制御はしない)
  充電後待ち時間   20~30分  →20分に
  放電        0.5Cで1.0Vまで
  放電後待ち時間   10~90分  →10分に
    これを49サイクル繰り返し:約10日

  50サイクル目の
  0.1C充電     130mAで16時間充電
  待ち時間      1~4時間  →1時間に
  0.2C放電     260mAで1.0Vまで
  次サイクル待ち時間       →1時間に
    これが約1日。
    50サイクルの試験、約11日。

ReVOLTESは
  2014年10月にダイソーReVOLTES単3のJIS C8708 サイクル試験 1000回達成
しています。
  電池あれこれ:http://act-ele.c.ooco.jp/batt/batt1.htm
にまとめています。

 

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2019年9月 5日 (木)

東芝インパルス TNH-3A 1.1V停止電池の充電状態

充放電実験を続けてます東芝インパルス TNH-3A(2400mAh)、
「1.0V放電停止」の1本は、8月19日に実験を終了しました。

東芝インパルス TNH-3A 1.0V放電停止の方を終了

残る1本が「1.1Vあるいは90分で放電停止」という条件で実験を続けている電池です。
この電池も、「1Ω負荷抵抗での放電」ではグラフを描けなくなったのが80回目。

東芝インパルス TNH-3Aの充放電実験、どうしたものか・・・

そして、以降は放電抵抗を「2Ω」に変えて実験を続行。

東芝インパルス TNH-3A 放電負荷抵抗を「2Ω」に

その後も内部抵抗の増加で(200mΩを越えて)、2Ωの負荷でも1.1Vまですぐに到達するようになり、グラフを描けなくなってしまいました。
(ということは、まともに放電できない)。
そこで、110回目の放電から負荷抵抗を「5.1Ω」に変えています。

今は300mΩを越えた状態で充放電実験を続けています。
さっき、150回目の充電の様子を記録しておきましたので紹介しておきます。
  (充電器は東芝のTNHC-34HC)
電池の側面の温度センサーを貼り付けて、電池電圧とともに温度変化を記録します。

21_20190905105401

使うのは、プリンターシールドを使ったチャートレコーダー
その結果。
B150

電圧波形が上方に塗りつぶされているのは、充電のタイミングの電池電圧。
内部抵抗が大きいせいで電池電圧が上昇して、レコーダーのフルスケール1.8Vを越えてしまっています。
塗りつぶしの下側が、充電電流が加わらない電池電圧になります。
充電開始後25分くらいで、なんとなく「ΔV」が見えているような気配です。
これで、充電を止めているのでしょう。
電池の表面温度は15℃くらい上昇しました。

TNHC-34HCだから、内部抵抗が大きくても充電してくれるんじゃないかと想像しています。
次の放電が終わったら「BQ-390」で充電してみます。
他の充電器で充電してくれるかどうか・・・

※BQ-390での充電波形

Bq390_151
およそ15秒間充電を試みるが・・・
不良電池として充電停止してアラーム報知。
電池の内部抵抗増大が原因でしょう。

※BQ-CC21での充電波形
BQ-390があきらめたので、BQ-CC21ではどうかとセットしてみました。
その結果・・・
   (クリックで拡大↓)
Bqcc21_151
充電開始直後、間引きしながらの充電波形が見えます。
それが、「強・強・弱」というふうに見えます。
  (電流が小さいと内部抵抗による電圧上昇が抑えられる)
紙送りを10分/cmに変えてからも充電が続き、14分くらいで充電を終えています。
そして、補充電は無し。
電池の温度上昇は2~3℃。

東芝の「TNHC-34HC」での温度上昇をみると「がっつりと充電してる」感じですが、BQ-CC21は「ためらいながら、だいじょうぶか~?」っという感じの充電です。

この直後、「5.1Ω負荷」で放電してみましたが放電時間は「31分」。
その前のTNHC-34HCで充電した放電では「53分」でした。
  ※放電グラフはまた後日。

負荷が「5.1Ω」ということは0.2Aちょい。
これは、アルカリ電池やマンガン電池が扱える領域です。
ニッ水電池でこの放電時間はちょいとなさけないわけで。

「1.1Vまであるいは90分で放電停止」という実験条件、寿命の改善にはつながりませんでした。
「1.0V」に比べてもっと「もつ」かと思っていたのです。
152回目の充電が終わってら内部抵抗を計り、次に「1.0Vまで放電させて」みます。
  ※それで、この実験を終わるかどうか判断します。

※追記
昨夕「1.0Vまでの放電」(これまでは1.1V)を実行して帰宅。
今朝、結果を吸い上げたら・・・ 放電器の最大記録時間(255分:4時間ちょい)を越えてました。
放電開始後81分で「1.04V」に到達。
そこから「1.03V」を維持。
記録時間maxを越えたんで、どこまで行ったのか不明。

さらにその電池を充電したら・・・ (充電器YNHC-34H)
   ※現在充電続行中
チャートレコーダーで電池電圧と温度を記録してたんですが、どうも「内部抵抗が下がった」みたいで、充電電流印加時の電圧がチャートの上端まで行かないのです。
ず~っと1.1Vで放電停止だったのが、これが最後と思って実行した「1.0Vまでの放電」で「活」が入ったのかも!
充電完了後の内部抵抗測定がどうなるか。
直前の測定では「390mΩ」まで上昇していました。

※追記(9月6日)
まず・・・
5.1Ω負荷での1.1Vまでの放電(153回目)
153b

放電開始後、45分くらいで1.1Vに到達。
そして、TNHC-34HCで充電。

次の放電を「1.0V」までに設定。(負荷は5.1Ωそのまま)
すると、最大記録時間をオーバーしちゃいました。
154b
   ※1.1V到達が50分くらい

そしてチャートレーコーダーで電圧と温度を記録しながら充電。
155cg
内部抵抗が低くなったせいか、電圧のピークがフルスケールを越えていません。
充電時間も長くなり「ΔV」もはっきりと出ています。
  ※↑の充電記録と同じ電流で充電しているのか、
   弱充電になっているのかは不明です。
この充電後に内部抵抗を計ると「144mΩ」。
1.0V放電前より半分くらいになりました。

気をよくして「負荷抵抗1.0Ω」で放電したのがこのグラフ。
155b

やはり根本的な回復はならずです。
ちょっとはマシになりましたが、大電流は扱えません。

せっかくですので、「1.1V放電停止」での実験を続けてみます。
途中にはさんだ「1.0V放電停止」が寿命延長に影響するのかどうか・・・はてさて。

※追記 9月10日
その後の内部抵抗変化。
Cap006
現在は2Ω負荷で放電を続けてます。
1.1Vまでの時間は40分ほど。
1回だけ行った「1.0Vまでの放電」、はてさて。


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ノギス談義:固定ネジはなぜ抜け落ちない?

ミツトヨ・デジタルノギス CD-20PSX に絡んで、昨日はちょいとノギス談義。

※参考
  ・ノギスの構造

Q:ノギスのスライダー部に付いている固定ネジ、
  左回しでどんどん緩めていってもなぜ抜け落ちないの?

A2_20190905094901

この質問に対し、
ノギスをしょっちゅう使っているフライス屋:佐藤テック君は・・・
 「このネジ、取れてしもたん、何本かあるで」っと。
まぁ、プロは使用頻度が違うのでしょう。

想像なんですがこんなことになっているのではと。

A1_20190905094901

ネジの先端が潰してあって、雌ネジに入っていかないから止まるっと。

そこで、さらなる疑問が。

・これ、どんな具合になっているの? 見たことある?

・雄ネジ先端中央をプラスドライバ(のような工具)で
 たたき込んで、外側に広がらせてる?


いかがでしょう?
ノギスをバラせば見えるんでしょうが、調子良く使えているのは
そっとしておきたいわけでして・・・

※追記
柴田さんからコメントを頂戴した後、メールで「その部分」の画像が送られてきましたので紹介しておきます。
   ※ありがとうございました!

B1_20190906081301
(矢印はこちらで記入)
※拡大
C2

この止めねじ(ローレットネジ)の先端加工、向こう側からねじ込んだ後でしか作業できませんよね。
どうやって、どんなツールで作業してるんだろか。

※あらたな疑問・・・
ミツトヨに聞いてみよか。


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2019年9月 4日 (水)

ミツトヨ・デジタルノギス CD-20PSX

ご近所の鉄工所からのいただきもの。
ミツトヨの200mmデジタルノギス CD-20PSX

『下間はんやったら使ってくれるわな』っと、ほぼ新品。
11_20190904095301
   ※<行商物品>じゃありませんので。

指定電池は「SR44」
電池装着口には防水用のパッキン。
12_20190904095301

せっかくですんで、消費電流を計ってみました。
※こんなことがありましたんで。
パワーオフしても電流消費が減らないデジタルノギス

13_20190904095301

・バッテリマーク表示電圧:1.35Vに電圧低下で表示。
・スケールを動かした時:10~15μA
・じっとしている時:3μA
・放置20分でオートパワーオフ:2μA

こんな結果でした。
SR44の容量を仮に100mAhとしたら、ずっと使用状態で1年ほど。
パワーオフ状態では5年ほど持つ勘定になります。
取説には「通常使用で約3年」と記されていました。


こんな成績書が添付されていました。
11_20190904110601
150mm、200mm位置でちょいと短い目。
1/100mmの桁なんでまったく影響無し。

※ノギス関連の過去記事
ミツトヨの60cmノギス
どちらが新しい?
厚み測定器 …何という名前なんだろう
やっぱ「バーニヤ」はかっこいいわ



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