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2019年8月23日 (金)

エネループ・スタンダード JIS C8707 充放電実験 5000回目 これで終わります

4000回目の報告が2018年12月25日、開始したのが2016年5月。
長かった・・・ これでおしまいに。
11_20190823172601

5000回充放電の記録、こんなグラフになりました。
En3_5000

JIS C8708の条件を変えてのテストです。
なぜ変えたのかの理由。(前にも書いてますが)

JISの規定、「充電しすぎ」とちゃうか? というところ
繰り返しサイクル2~48回のところ、
    1/4Cで190分 充電
    1/4Cで140分 放電
っと、充電のほうが大きい。
そのために電池が発熱。
だもんで、充電時間=放電時間にしたらどうか。

もう一つが、充電池の公称容量。
エネループ・スタンダードだと「1900mAh」。
これを「1500mAh」だと仮定して、充放電電流を
減らすとどうなるか。

こんなことで、2016年の5月にスタートしました。

その結果が5000回達成。
まだ行けそうです。
50サイクルごとの「0.2C放電」を記録しています。
0.2Cなんで放電時間は「5時間」になります。
放電維持電圧は徐々に落ちてきていますが、まだ余裕を感じます。
最後の放電直後の内部抵抗は「47mΩ」でした。
まだ元気そうです。

ニッケル水素電池が傷む(寿命が来る)原因、ひょっとして「充電」
のほうの影響が大きいのかもしれません。
急速充電停止のサイン「ΔV」を検出しようとすると、ある程度の
充電電流が必要です。
むつかしいところ。

※資料
充放電の記録データ
4998回目の充放電から5000回目の放電へ
・充電時間=放電時間で。 3h10mを2h20mに
・電池容量を1900mA(規定値)を「1500mAh」と想定して。

*48cyc 4/4 Charge 0.25C 3h10m …4998回目充電 375mAで
C48 2:20 1.46V       規定の3時間10分ではなく
               2時間20分。 1.46Vまで上昇
*48cyc 4/4 Dis-chg 0.25C 2h20m …4998回目放電 375mAで
D48 2:20 1.11V        2時間20分。 1.11Vで止まる。
*49cyc 4/4 Charge 0.25C 3h10m …4999回目充電
C49 2:20 1.46V
*49cyc 4/4 Dis-chg 0.25C 1.0V …4999回目放電 1.0Vまで
D49 3:11 1.00V        3時間11分かかった
*50cyc 4/4 Charge 0.1C 16h …5000回目充電
C50 16:00 1.55V         150mAで16時間
*50cyc 4/4 Wait       …4時間待ち
W50 4:00 1.46V
*50cyc 4/4 Dis-chg 0.2C 1.0V …5000回目放電 1.0Vまで
D50 4:40 1.00V       4時間40分 (フルで5時間)
    ↑
  この時の放電データがグラフの5000回目のライン(灰色)。


※参考
電池あれこれ:http://act-ele.c.ooco.jp/batt/batt1.htm
いつのまにやらエネループ・ライトが廃番に
ニッ水電池のJIS規格 C8708:2019
   JIS C8708改訂についての内容紹介
エネループ・スタンダード JIS C8707 充放電実験 まだやってます
充電条件を変えたエネループ・プロのJIS耐久試験(800回目)
ダメな子電池「エネループ・プロ」JISの耐久特性
東芝「THE IMPULSE」 TNH-3G JIS C8708試験その後
ダイソーReVOLTES単3のJIS C8708 サイクル試験

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