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2019年8月19日 (月)

東芝インパルス TNH-3A 1.0V放電停止の方を終了

順調に(!?)内部抵抗の増大を続けてきた東芝インパルス TNH-3A、これの「1.0V放電停止」の方の電池の実験を終了します。
※「1.1V放電停止」のほうはとりあえず継続で。

内部抵抗の変化、こんな様子です。
0109_20190819094301  
80回目の放電 から放電抵抗を1Ω→2Ωに変更しています。

放電深度が深い1.0V放電停止の電池が先にアウトになりました。
この内部抵抗変化を見ると・・・残念ながら期待寿命は50~60回くらいかと。

充電器TNHC-34HC が頑張ってくれるのか、500mΩを越える内部抵抗になっても、とりあえず充電を継続してくれます。
だもんで「軽い負荷」ならまだまだ使える(?)っという状態になります。
  ※充電できればまだ電池は生きている!というのもありかも(笑)

内部抵抗が200mΩを越えると、1Aの負荷電流で0.2Vのドロップが発生します。
装置によっては(単3電池駆動のデジカメなど)、満充電したつもりでも、このせいですぐに「電池切れ」が起こってしまいます。
また、もう少し内部抵抗が大きくなると、充電器の種類によっては「異常電池」と判断して充電してくれません。


「1.0V放電停止」のほうの電池、放電維持電圧の変化がこれ。
・負荷抵抗=1Ωの時
104a_1

80回を越えて内部抵抗が上昇。
まだ充電はしてくれるけど、放電開始後すぐに放電が終わってしまいます。
まともに放電してくれません。
そこで、負荷抵抗を1Ωから2Ωに変更。
放電電流が減るので、いきなりの放電停止は避けられるかという判断です。
それがこのグラフ。
104a_2
最初は3時間ほど放電していましたが、これもどんどんと悪化。

例えば・・・
放電抵抗2Ωだと1.2Vの電池電圧で放電電流は0.6A。
それに内部抵抗が0.5Ωまで上昇しているとすると、0.5Ω×0.6Aで0.3V。
電池の無負荷電圧が1.3Vあっても、電流が流れた瞬間に内部抵抗でドロップして端子間が1.0Vに。
どんどん放電維持電圧が低くなっているのは内部抵抗上昇のせいと考えられます。

充電池イジメ:東芝「THE IMPULSE」 TNH-3G 力尽きる 2015年02月03日
  エネループプロ(2500mAh)、インパルス(2550mAh)の様子。
  この電池も「プロ」用途で、
   「金に糸目はつけずにどんどん買い換えろ!」
  ということのようです。

電池あれこれ:http://act-ele.c.ooco.jp/batt/batt1.htm

電池イジメ エネループ・ライトとROC製Ni-Cd(700mAh)
 内部抵抗の増大は少ないかわりに、繰り返し充放電で容量が
 減少するタイプの電池であることがわかります。
 これらは、内部抵抗の変化を追いかけるだけでは、劣化度
 がわかりません。



 

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