バイメタルを使った遅延スイッチ
今回の修理、珍しいものに遭遇します。
↓
・リレーを使ったウォッチドッグ回路
・コンデンサには放電経路を・・・
さらにこんなのが乗っていました。
「異常リセット」用の押しボタンスイッチです。
最初にこれを見た時、
「なんやこれ?」
「どない動くねん?」
っと。
リレーのように透明プラケース内に入っています。
頭の出っ張りボタンを押すと、オレンジ色の機構が上下に
動きます。
別角度から。
中央に見える円筒状のものが「ヒーター」。
それを「逆U字状」にバイメタルが取り巻いています。
※ヒーターの右に2本見える
「つ」の字状のはヒーターへの配線。
保持金具の役目も。
バイメタルの先端がツメになり、オレンジ色可動部が
上に飛び出るのを防いでいます。
「引っかかり」を拡大。
ヒーターへの通電が始まると、ゆっくりと「ツメ」が右側へ
動いていきます。
しばらくすると(5秒くらい)引っかかりが外れて
ボタン部が上へ。
2つある接点の片方がオンして、もう片方がオフします。
その後、ボタンを押し込むと復旧します。
むちゃこった仕掛け。
「異常」が一定時間継続したらアラーム出力とともに、装置の
制御シーケンスが止まります。
電子回路というか制御するソフトウェアを信じず、メカを用いての
(電気もかむけど)非常停止機構。
リレーを使ったウォッチドッグ回路といい、なかなか「味」のある
装置設計です。
※関連
・防犯街灯、昼でも点きっぱなしに ・・・バイメタル応用
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