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2019年8月29日 (木)

バイメタルを使った遅延スイッチ

今回の修理、珍しいものに遭遇します。
    ↓
 ・リレーを使ったウォッチドッグ回路
 ・コンデンサには放電経路を・・・

さらにこんなのが乗っていました。
「異常リセット」用の押しボタンスイッチです。

最初にこれを見た時、
 「なんやこれ?」
 「どない動くねん?」
っと。
11_20190829085301

リレーのように透明プラケース内に入っています。
頭の出っ張りボタンを押すと、オレンジ色の機構が上下に
動きます。

別角度から。
12_20190829085301
中央に見える円筒状のものが「ヒーター」。
それを「逆U字状」にバイメタルが取り巻いています。
  ※ヒーターの右に2本見える
   「つ」の字状のはヒーターへの配線。
   保持金具の役目も。

バイメタルの先端がツメになり、オレンジ色可動部が
上に飛び出るのを防いでいます。

「引っかかり」を拡大。
13_20190829085301

ヒーターへの通電が始まると、ゆっくりと「ツメ」が右側へ
動いていきます。

14_20190829085301

しばらくすると(5秒くらい)引っかかりが外れて
ボタン部が上へ。
 
2つある接点の片方がオンして、もう片方がオフします。
その後、ボタンを押し込むと復旧します。

むちゃこった仕掛け。
「異常」が一定時間継続したらアラーム出力とともに、装置の
制御シーケンスが止まります。

電子回路というか制御するソフトウェアを信じず、メカを用いての
(電気もかむけど)非常停止機構。
リレーを使ったウォッチドッグ回路といい、なかなか「味」のある
装置設計です。


※関連
防犯街灯、昼でも点きっぱなしに ・・・バイメタル応用


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