360度グルグル回したい
2017年2月22日:初めての「部品」は失敗するかもで使ったのは全周回転の「可変抵抗」:コパルのJC10。
ところがこれ、0度~360度のところでスライダーがオープンになるという構造。
だもんでスライダーの受け側を抵抗でGNDに落としておかないと、フローティングになってしまいます。
しかし、その抵抗値が小さいと角度→電圧出力の直線性が悪くなります。
0度~360度をちゃんと読みたいということで探してきたのでホール素子を使った回転位置検出IC。
磁石の回転を直交して置いた2つのホール素子で受けて、そこから角度の絶対値を得ます。
MLX90316というICを試しに買ってみました。
※買ったのはアナログ出力タイプ。
デジタル通信のやPWM出力のもある。
こんな具合に磁石をICの直上に起きます。
中央からNとSに分かれている磁石が必要です。
普通に手に入るのは、裏表がNとSになってます。
今回は裏表NSタイプので実験。
まず、ICをピッチ変換基板にハンダ。
こんな回路。
電源は5V。 内部で3.3Vを作ってます。
出力は直流電圧。
回転軸は「可変抵抗」を分解。
スライダーは外してしまい(ニッパで切断)、クルクル回るようにします。
ホットボンドで軸の中心に磁石(百均の小型ネオジム磁石)をくっつけます。
裏表NSタイプなので、磁石は立てて接着。
ボリュームの端子部を使って基板を固定。
実験なんで固定はええかげん。
ツマミをくっつけて試運転。
グルグル回すとこんな具合に出力電圧が得られます。
出力電圧は電源電圧に依存。
0度が電源電圧の10%、360度が90%の電圧として出てきます。
角度の絶対値でが出てきますので、ロータリーエンコーダのように「原点」は不要。
精度がどうかはこれから。
※旭化成のAK7401 というのも試しています。
これはデジタルの3線で通信。
12ビットの数値で角度が出てきます。
※過去記事
・RX220マイコンで2相パルスカウント:グルグル回る角度を
・グルグル回る軸の角度変動の平均値を出す方法#4
| 固定リンク
「電子工作」カテゴリの記事
- 電池ホルダーから電源供給するためのアダプタ(ダミー電池)#2(2023.03.24)
- 電池ホルダーから電源供給するためのアダプタ(ダミー電池)(2023.03.23)
- 単電源で反転アンプ マイナスの入力電圧は増幅できます(2022.11.28)
- 予告:「マイコン型導通チェッカー」「電池電圧チェッカー」値上げします(2022.11.16)
- ダイソー ミニケース 5個組の加工(2022.10.23)
コメント
「AK7401」使っています。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-f79b7b.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年9月29日 (日) 18時30分
旭化成エレクトロニクスの工場火災でえらいこっちゃ。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2020/11/post-71e308.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2020年12月12日 (土) 21時56分