UJTの資料
UJTの使い方 修理でおかしな挙動 の続き。
ネットを探しても、なかなかエエ例が見つかりません。
試験回路ではなく、実践的な応用・・・例えば今回のようにパルストランスを駆動してサイリスタをドライブするというふうな。
恥ずかしながら、UJT って自分で使ったことありません。
まずは、手元の資料の検索。
トランジスタ技術 から。
「UJT」で検索すると、2冊出てきました。
・2002年11月号
発掘!!あるある回路集<第11回>
UJT,PUT,ネオン・ランプ,エサキ・ダイオードなど
各種負性抵抗素子による点滅回路
著者:藤巻安次
・1976年8月号
負性抵抗の立場から見たUJTとPUTの実験
著者:藤平 雄二
UJTとPUTに関し、なるほどの解説です。
※PUTの動作はわかりやすい。
PUTは別装置の修理で何度も出会っている。
トライアックやパルストランスの不良には当たるが、
PUTの不良はめったにない。
もう一つ持っていたのがCQ出版のこの本。
現場技術者実戦シリーズ[4]
電力制御回路設計ノウハウ
著者:在田 保信、森 敏、由宇 義珍
初版 1985年2月1日
サイリスタやトライアックの使い方を解説しています。
そして、そのトリガー素子にUJTやPUTが出てきます。
例えば、 (※<>内は図のあるページ)
<p80>
<p105>
<p109>
<p122>
UJTの独特な記号のおかげで、本をパラパラめくりしても「おっ、ここにある」っと一目でわかりました。
ちなみにJISの回路記号とトランジスタ技術の記号が違うのはよく知られてますが、「PUT」を探すとJISにありません。
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2007/05/furoku/p047-065.pdf
ほんと?
※追記 UJT画像検索
あれこれ見てますと、こんな感じでしょうか。
<E>だと、エミッタ電流が流れる様子が分かります。
ということは、元回路↓のようにB2側にパルストランスを入れるのではなく・・・
B1端子側に入れる方が、E-B1間に流れるC1からの放電エネルギーを利用できそうな気がします。
<p122>の回路でええやん、ということでしょう。
引っ張り出してきたUJTの使用方法、修理依頼先に伝えておきます。
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コメント
「3-6 回路図記号一覧(その5)」の
「トランジスタ(その2)」の
最後に書かれているものでは?
投稿: 広石太郎 | 2019年6月 3日 (月) 17時52分
そのJISのところが空白。(トラ技独自のは存在)
そして注釈「(12)」で「PUTはサイリスタと同じ記号」っと。
こんなのイヤ! JIS記号、大キライ。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年6月 3日 (月) 18時07分
こんにちは。私、「改訂電力制御回路設計ノウハウ」を持っていますが、3番目の回路は見つけましたが、それ以外は見あたりませんでした。カットされたのかな。いずれにしても、お持ちの「改訂前版」は貴重かもしれませんね。
投稿: DAI | 2019年6月 4日 (火) 22時48分
DAIさん、情報どうも。
使っている「UJT」が古くなったもんだから削除されたかな。
「改訂版」、図書館(大阪市立)にあるかなっと調べてみましたら、出てきたのは「改訂前版」でした。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年6月 5日 (水) 08時16分
UJTやPUTは「初ラ」とか「ラ製」で知っています。
「改訂版」は目次には出てきません。たぶん、「パワーCMOS FET」や「IGBT」の解説に置き換わったのでしょうね。残念ながら、トラ技は75年12月号からしかありません。「初ラ」とか「ラ製」の切り抜きを漁ってみるしかないですね。地元の図書館は期待できませんし。
投稿: DAI | 2019年6月 5日 (水) 19時57分
長年あれこれ電子回路を触っていて、サイリスタやトライアック用のトリガー素子として「PUT」の経験はあるんですが「UJT」は初めて。
すでにUJTが過去の素子だったんでしょうなぁ。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年6月 5日 (水) 20時34分