東芝インパルス TNH-3A 16回目の充放電
6月6日にスタートしたひさじぶりの電池イジメ:東芝インパルス TNH-3A 、16回目の充放電が終わりました。
手動での操作になるんで、1日に1~2回しか充放電できません。
だもんで、電池イジメはなかなか前に進みません。
今回のイジメでは、1本は「1.0V」まで。
もう1本は「1.1Vあるいは90分」まで、「1Ω」の抵抗で放電させています。
※使っている放電器の資料
充電器は東芝製TNHC-34C
この放電条件での3回目の放電。
Bat1は1.00Vまで、Bat2は90分で放電停止している様子が見えています。
90分の位置で見ると、ほとんど差はありません。
ところが・・・ 16回目の放電がこれ
Bat2の放電カーブ(綠色)に注目すると、60分を過ぎたあたりから、Bat1とは異なる電圧低下カーブを描いています。
これがいわゆる「メモリー効果」。
エネルギーを残して放電を止めることを繰り返していると発生します。
Ni-Cd電池に比べてニッ水電池では少なくなったと言われますが、こんな具合に出現します。
しかし・・・ 電圧は下がっても(90分時点で0.3Vくらい)「放電容量」はさほど変わりません。
Bat1の放電データを90分でちょん切ってしまい、容量を推定させると(放電電圧と抵抗などから電流を積算)・・・
90分までの容量は「1%ほど」しか変わりません。
グラフの下、見えてない所に(1.0V~0.0V)主たるパワーの源があるのです。
面積で考えると、60分~90分の落ち込みはたいしたことないぞ、というわけなのです。
ただ・・・ 電圧低下は発生しますので、バッテリ電圧低下警報が早く出るという可能性はあります。
Bat2に関して、今は90分で放電停止していますが、ひょっとすると先に「1.1V」に引っかかるかもしれません。
とりあえず、このまま実験(電池イジメ)を継続します。
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