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2019年6月

2019年6月27日 (木)

FLUKE 87IV、抵抗レンジが安定しない

長年使っているデジタルテスター「FLUKE 87IV」。
  (2000年に購入)
こんなトラブルにも遭遇しています。
FLUKE 87IV、切り替えダイヤルが回らない!

さっき、このテスターを使っていて・・・
  抵抗レンジがおかしい。
0.1Ω~0.01Ωの値が不安定なのです。

リード線の先端にミノムシクリップを付けたこんなプラグを
挿していました。

11_20190627153201

普通のバナナプラグよりちょいと短いんです。

12_20190627153201

これも、いつから使っているか分からないくらい古いモノ。
プラグをゆすると抵抗値が変化することから、これのバナナ皮部分
のカシメが緩くなって接触不良が起こっているのかと思い・・・
 ・バナナ皮部分の隙間にマイナスドライバをつっこみ
  広げてジャック側との接触圧を高めてみる。
 ・バナナ皮部分と根元をハンダ盛りしてみる。

13_20190627153201

しかし状況は変わらずでした。

FLUKE 87IVの低抵抗レンジ:最小値0.01Ω
  開放電圧:5.1V  短絡電流:0.1mA

テスターのジャック部分に「大阪魂」をシュッシュしても変わらず。
大阪魂:モノタロウのパーツクリーナー

このケーブルを他のテスターに付けて短絡抵抗を計ってみても、
不安定なことはありません。
ということは・・・FLUKE 87IVがおかしい!

これの中を見るのはダイヤルのトラブル以来。

13a

すると・・・

14_20190627153201

「プラス」の「V・Ω」ジャック部のハンダがあれれ?!
ハンダ割れしてる。
   ※なんか最初からハンダ付けが良くないような・・・
    ちゃんと流れてない。イモっぽい。
    鉛フリーハンダだから?
    他3つのところはもっとキレい。

プラスのジャックは、電圧レンジと電流レンジで赤色プラグ
を入れ替えなければなりません。
いちばん抜き差しが多いところです。
チカラもかかるし、それが原因かと。
ハンダ付けをやり直して解決です。
ついでにテスターの電池を新品に交換。

トラブルを気づかせてくれたこのテスターリード、プラグと
クリップはそのまま再利用ですが、赤黒の電線を新しくしておきました。
  ※被服を剥いた元の電線、きれいな銅色じゃなかった。
プラグとクリップにつながる部分のハンダ付けをやり直し、これで
すこぶる安定。

※FLUKE 87IVの直流最小電圧レンジは1μVを読めます。
 赤黒のクリップで、例えばピンセット(異種金属)の
 先端と根元を挟み(この状態では0.000mV)、片方の
 クリップを熱すると電圧が発生するのがわかります。

 黒クリップ側加熱でプラス電圧なら、赤側を温めると
 マイナス電圧が出てきます。
 ヒートガンを使って熱くすると「mV」桁の電圧が出て
 きます。
 まさに熱電対の原理。

※関連
修理:温調機の熱電対

 

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2019年6月25日 (火)

修理:温調機の熱電対

ガレージ仲間の藤川君とこ(ゴム屋)からの修理依頼。
現地作業です。
温調機の温度表示がおかしいということで、工場へ行ってきました。
あれこれあったのですが、ありゃまだったのが「K型熱電対」の故障でした。

熱電対が生きているかのチェック方法、簡単にはこんなところかと。
・温調機につながっている端子を外す。
・テスターを抵抗レンジにして端子間の抵抗値を測定。
・熱電対そのものは先端が短絡状態なので、温調機から熱電対までの
 距離に応じて補償導線の抵抗値が現れる。
 今回は10Ωくらい。
・次にテスターを直流ミリボルトレンジにして端子間の電圧を測定。
・熱電対のある所と端子のある場所の温度差が無ければゼロボルト。
・熱電対の先端を加熱してみる。
 シース管を手で握っただけでも反応。(0.01mV桁)
 シース管を湯に浸ける、ドライヤーで加熱、熱くなったハンダゴテをに当
 てるなどするとミリボルト単位で変化。

温調機側のチェックは、
・入力端子を短絡 → 温調回路の周辺温度を表示
・入力端子にちょいと電圧を印加 → 何らかの温度が出る
   専用計器の無い現場的には、テスターをΩレンジにして
   その測定電圧を利用して抵抗や(持ってれば)指先の
   皮膚抵抗でもって微少電圧を加えてやる。

こんなところでしょうか。

今回の熱電対の異常、補償導線の抵抗チェックはOK。
ところが、電圧チェックがおかしいのです。
シース管を温めてもゼロボルトのまま。
「この熱電対おかしいで」っと、シース管から出た熱電対のケーブル
(2mの補償導線で中継ボックスに接続)を切ってみて、どこがどうな
のかを確かめてみました。

写真、右側が端子のつながっていたところ。
ケーブルの先端です。
左の方は熱電対に近いところ。
ヒーターでの加熱の影響か、導線の色が変わってしまっています。
11_20190625120101

切った左側は熱電対につながっているんで、シースを暖めると
この点の電圧が上がるはず。
ところがゼロボルトのまま。
「なんじゃこりゃ?」っと、熱電対の根元近くからケーブルの外装をむいて
みると・・・

12_20190625120101

2線両方の被覆が破けていて補償導線が接触していました。
熱電対を加熱してもここで短絡してると電圧は出てきません。

ケーブルが折れ曲がっていたところです。
制御対象はゴムの成形機。
動きがあるんで、微妙なこすれが原因なのでしょう。

とりあえず予備品と交換して対処。
しかし、これも古いもんなので、新品交換ということで熱電対を発注しました。
その到着を待って、再度、現場で点検です。


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2019年6月24日 (月)

和歌山南西沖GPS波浪計爆発事故についての調査

・和歌山南西沖GPS波浪計爆発事故についての調査
  ↓
http://www.pa.kkr.mlit.go.jp/pdf/press/H29d/170630.pdf

こんなことがあったんだ。

・概要

発生ガス吸収機能の付いた鉛バッテリの過充電
により、ガス吸収能力を超えた水素ガスが生じて、
それがバッテリー室に滞留。
修理作業時、静電気の放電で着火。
一名死亡。一名負傷。

 

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ニッ水電池のJIS規格「JIS C8708:2019(7.5.1.4)」が読める

ニッ水電池のJIS規格、「JIS C8708:2019(7.5.1.4)」が読めるようになっています。

検索: jis c8708 2019
http://www.kikakurui.com/c8/C8708-2019-01.html

※関連:
ニッ水電池のJIS規格
JIS規格改正に伴うニッケル・水素蓄電池「くり返し使える回数」の表記内容変更に関するお知らせ
いつのまにやらエネループ・ライトが廃番に


「7.5.1.4」をかいつまんで・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【7.5.1.4】乾電池と互換性がある円筒形単電池

乾電池と互換性がある円筒形単電池のサイクル
試験条件は、使用者の実使用に即したものにす
るため、表16に示す手順を実施する。

【表16】
乾電池と互換性がある円筒形単電池のサイクル耐久
特性試験の1単位の手順

 ・サイクル数     1~49
 ・充電        0.5ItAで-ΔV又は
            タイマー制御 (a)
 ・充電状態での静置  20~30分
 ・放電        0.5ItAで1.0Vまで
 ・放電後の休止時間  10~90分間

 ・サイクル数     50
 ・充電        0.1ItAで16時間
 ・充電状態での静置  1~4時間
 ・放電        0.2ItAで1.0Vまで
 ・放電後の休止時間  (b)

・注(a)
 充電制御方法は,-ΔV=5~10mV又は132分間。
 さらに、充電制御方法が前記条件に適合しな
 い場合は、試験を終了する。

・注(b)
 51サイクル目の試験開始の状況に応じて、50サイ
 クル目の放電停止後に、開路状態で十分な休止時
 間をとってもよい。
 同じ手順を100及び150サイクル目に行ってもよい。

・繰り返し
表16の50サイクル目の放電終止電圧が1.0 Vになる放電
持続時間が3時間未満になるまで、表16の1~50サイクル
の試験を1単位として、その単位を繰り返す。

表16の50サイクル目の放電終止電圧が1.0 Vになる放電
持続時間が3時間未満になった段階で、更に表16の50サ
イクル目に規定する手順で、放電持続時間の測定を行う。
サイクル耐久特性試験は、この2回の放電持続時間がいず
れも3時間未満になったときに完了する。

試験が完了するときのサイクル数は、次の値以上でなけ
ればならない。
 (a) 定格容量800mAh未満のHR03の単電池は、200
 (b) 定格容量800mAh以上のHR03の単電池は、100
 (c) 定格容量2100mAh未満のHR6の単電池は、200
 (d) 定格容量2100mAh以上のHR6の単電池は、100
 (e) HR14及びHR20の単電池は、200

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ざっと、解説と気づいた所。
・「んItA」は今までの「んC」と同じ。
 充電池の定格容量から算出した電流値。
 2000mAhの充電池で0.5ItAは1Aのこと。

・充電方法:7.5.1.3では「製造業者が推奨する
 充電制御方法」という記述があったんですが、
 7.5.1.4は充電条件の電流値や-ΔVの値が規定
 されています。
 これって、どんなもんでしょね。


電池あれこれ・まとめ


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文鎮:SUS304・16mm厚ハンダ付け補助ツール追加製作

・文鎮:SUS304・16mm厚の出来てきました
・SUS304・16mm厚ハンダ付け補助ツールの追加製作
の続きで、佐藤テック君が「とりあえずこれで最後」っと、文鎮:ハンダ付け補助ツール を作ってきてくれました。
頒布価格は2019年3月26日 の記事と同じでひとつ「2100円」。
2コまでならクリックポスト(185円)でお届け。
3コ以上はレターパック・ライト(4kgまで360円)を使います。

16mm厚のSUS材だと圧倒的重量感。
11_20190624090101
中央のクリップ付きのは、私が常用している「12mm厚・無塗装の鉄」。
手入れが悪いんでちょっと錆が・・・。
SUSだと錆の心配はありません。

クリップを止めるためのM5 SUSのキャップボルト平ワッシャ、それにクリップの口先にくっつけられる2mm厚のEPDMゴム板を添付します。クリップは付きませんのでご自身で65mm幅のを入手してください。

※リクエストはこの記事にコメントをどうぞ。
 (連絡用メールアドレスを記入のこと)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※検索
ハンダ付けヘルパー
ハンダ付けツール
ハンダ付け治具
ハンダ付け 手をもう一本
ハンダ付け固定台
ハンダ付けスタンド
ハンダ付け補助スタンド

画像検索していたら、似たような販売品を発見!
半田づけ補助台  (SOLDERING CLIP STAND)
  


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※ハンダ付け後の配線チェックにはこれをどうぞ
マイコン型導通チェッカー
マイコン型導通チェッカー、10年目に




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2019年6月23日 (日)

カラスの集会のせいで・・・仮復旧

カラスの集会のせいで・・・6エレ八木アンテナ、「回ってしまった導波器」を仮復旧しました。
「高枝切り鋏」を持って屋根に上がり、エレメントを「ムギュ」。
  ・・・ルーフタワー途中まで登って作業。
     私は屋根から指示。
  ・・・実作業は息子にしてもらった。
     「おとんはやめとき」っと。

21_20190623184801

エレメントとブーム、こんな具合に「Uボルト」で固定。
22_20190623184801

だもんで、エレメントの先っちょに「体重のある鳥」が乗ったら、くるりっと。
エレメントが曲がるよりましだっと思っておきます。


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2019年6月21日 (金)

ニッ水電池、継ぎ足し充電によるメモリー効果の例

「ZAQ」のHP+ブログの閉鎖で、復活させていない昔のHP記事がたくさんあります。
あまり古い実験資料は役に立たないでしょうが、「ちゃんとしておきたいな~」というのもほったらかしになっています。
どうしたものかと見ていたのがニッ水電池を継ぎ足し充電した時のメモリー効果発生の様子です。
継ぎ足し充電を繰り返すと、徐々に放電電圧が低下。
それが「1.00V」までの放電を行うと解消するという、有名な現象です。

ZAQのHPに置いていたこの記事をまとめてみました。
  ※2006年1~2月に行った実験です。

使った電池はこの4本。
27tugi_dchg1
左から、
  マクセル  HR-3SD 2500mAh
  三洋 eneloop  HR-3UTG 2000mAh
  松下 メタハイ2600  HHR-3XPS 2600mAh
  三洋 2700  HR-3UG 2700mAh
eneloop以外は当時の「高容量充電池」。
  ※性能に期待していましたが、eneloop以外はカス。

二つの実験手順を実施。
充放電の放電条件を変えます。
 ・1.15Vまでの放電を繰り返したら・・・
 ・放電時間60分、これを繰り返したら・・・
その結果です。

充電器はパナの「BQ-390」。
放電器は放電特性記録機能付き バッテリー放電器
      ↑仕事場で頒布していたキット。

電池をセットする電池ホルダー、当時はKEYSTONE社のメッキもの。
  ※その後、安定した接触が得られるBULGIN社の電池ホルダー
   に変えました。
    参考:電池イジメで:電池ホルダー電極
       スプリング電極を使った電池ホルダーの抵抗
        ↑こんな電池ホルダーを使っての実験は
         信用なりません。

得られたグラフ、変化が見えるように「GIFファイル」にしてみました。
充放電を繰り返し、10回に「1.00V」まで放電します。

まずは放電停止電圧「1.15V」での様子。
  (画像クリック↓で開始)
Tsugi2006a

次が放電時間「60分」の様子。
  (画像クリック↓で開始)
Tsugi2006b

電池あれこれ まとめ
居酒屋ガレージ日記(保存データ) カテゴリ:電池


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2019年6月18日 (火)

東芝インパルス TNH-3A 16回目の充放電

6月6日にスタートしたひさじぶりの電池イジメ:東芝インパルス TNH-3A 、16回目の充放電が終わりました。
手動での操作になるんで、1日に1~2回しか充放電できません。
だもんで、電池イジメはなかなか前に進みません。

今回のイジメでは、1本は「1.0V」まで。
もう1本は「1.1Vあるいは90分」まで、「1Ω」の抵抗で放電させています。
    ※使っている放電器の資料
     充電器は東芝製TNHC-34C
この放電条件での3回目の放電。
Bat1は1.00Vまで、Bat2は90分で放電停止している様子が見えています。
03
90分の位置で見ると、ほとんど差はありません。

ところが・・・  16回目の放電がこれ
16_3
Bat2の放電カーブ(綠色)に注目すると、60分を過ぎたあたりから、Bat1とは異なる電圧低下カーブを描いています。
これがいわゆる「メモリー効果」。
エネルギーを残して放電を止めることを繰り返していると発生します。
Ni-Cd電池に比べてニッ水電池では少なくなったと言われますが、こんな具合に出現します。

しかし・・・  電圧は下がっても(90分時点で0.3Vくらい)「放電容量」はさほど変わりません。
Bat1の放電データを90分でちょん切ってしまい、容量を推定させると(放電電圧と抵抗などから電流を積算)・・・
90分までの容量は「1%ほど」しか変わりません。

16x

グラフの下、見えてない所に(1.0V~0.0V)主たるパワーの源があるのです。
面積で考えると、60分~90分の落ち込みはたいしたことないぞ、というわけなのです。
ただ・・・ 電圧低下は発生しますので、バッテリ電圧低下警報が早く出るという可能性はあります。

Bat2に関して、今は90分で放電停止していますが、ひょっとすると先に「1.1V」に引っかかるかもしれません。
とりあえず、このまま実験(電池イジメ)を継続します。

 

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2019年6月15日 (土)

カラスの集会のせいで・・・

昨夕から今朝にかけて、どういうわけか近所一帯にカラスがいっぱい。
昨日の夕刻帰宅時、猪飼野橋交差点あたりでは近鉄電車高架鉄塔にほんといっぱいのカラス達が集会。
・・・きっとカラスが電車に衝突して、その「葬儀集会」でもしていたんじゃないかと想像・・・

その余波か、今朝もカラスが近所を飛び回っていたんです。
で、その休憩場所が我が家の50MHz・6エレ八木アンテナに・・・
5~6羽とまっていたんで「やばいな~」っと思ってたら・・・

今日の夕方に撮った写真。
11_27

ブームじゃなく導波器の先っぽに乗られたようで、4本のうちの1本が傾いてました。

※FM放送受信用アンテナがヨソ向いているのと同軸がバラけているのは、昨年の台風のせい。
 6エレ八木のほうが回転してしまったのです。


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2019年6月14日 (金)

温故知新:アナログ回路で追従制御

非常に特殊なパーツにこんなのがあります。
 ・sin-cosポテンショメータ
一つの軸に、SINカーブとCOSカーブを出力する可変抵抗が付いて、360度グルグル回転し回転角の検出に使います。
二つの電圧値から軸の角度が分かります。
2相パルスを使ったローターリーエンコーダのように原点信号は不要。

これの応用回路、こうして使うんだ・・・を紹介しておきます。

A1_5
左側の回転軸が回されると、離れた場所に置いた目盛板の指針がその角度に追従するという仕掛けです。
目盛板の指針は、正逆できるようDCモータで回します。

こんな回転角伝送に使われるのが、セルシン、シンクロレゾルバ

※シンクロはここ↓に登場。
ちょいと珍しいパーツ「シンクロ」

 紹介する例は、ポテンショメータで角度を伝えて、遠隔場所で制御しようというものです。
ただし・・・制御には「マイコン」を使わず「アナログ」回路だけで!

その主要回路を示します。

A2_3

肝になる部品が「乗算器」。
アナログマルチプライヤです。
これを二つ使います。
二つのポテンショメータから出る4つの信号を乗算器に入れます。
すると、追従制御に必要なアナログ値が出てきます。

  ※この用途ではありませんが、アナログ乗算器も当ブログに出ています。
   ・「4-quadrant」という名がかっこいい(かも)

これで追従制御できる原理が「三角関数」。
その「積和」の公式でもって、A、Bの角度差をSIN値として算出します。

角度差がゼロなら出力のSIN値もゼロで追従モータを停止。
角度差「A-B」の正負でSIN値も±になって、正転駆動か逆転駆動かの判断ができます。

A3_3

乗算器接続の「SIN-B」だけ反転入力回路に入れて積和計算の符号を変え、SIN(A-B)を得ているのがミソ。
アナログ的な処理なんで、入力レベルの飽和にだけ気をつければOK。
モータの速度制御部は飽和しても、最高速になるだけ。

誰がこんな回路を考えたんだろ・・・・



※関連 デジタルの話だけど
グルグル回る軸の角度変動の平均値を出す方法#4
ロータリーエンコーダでグルグル回る角度を読み取る
オーバーフローするかも? そんな数値の処理
温調のためのPID



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type-cコネクタのスマホ充電器 その中身

息子からもらったスマホ充電器さっそくですが解体してみました。
充電不良が発生ということで、どこかにトラブルの元がひそんでいるはず。
まずは「type-c」コネクタから。 

10_5

根元からちょっと離れたところでケーブルを切断して外皮を外してみると・・・
途中でシールド線が断裂してました。

11_26
シールドが電源のマイナス。
シールドの中には「○」で示す細線が組み入れられているんですが、電源のプラス側を通す赤線(AWG20くらい)に比べると電流は流せません。
これが不調の原因かなぁ。

コネクタ部の様子です。
11a
赤がプラスで、黒いのがシールドがまとめられたマイナス側。

11b
白:D-  緑:D+  青:CC と、信号線。

根元の樹脂を外してみると・・・
13_13
「S4」はPTC:ポリスイッチのようです。
ニッパを使っての解体時、カドをちょいと欠損させてしまいました。

14_8
コネクタ部デバイスはPTCだけ。

基板の様子です。
15_3
右が一次側(AC側)。 ヒューズがあって、フィルタがあって。
寝かせた平滑コンデンサが見えています。

基板のハンダ面。
16_2

基板の切り欠きで一次側(左側)と二次側(右側)が分かれます。
電圧制御のためのフォトカプラが橋渡し。

この状態で通電しましたが、出力電圧が出てきません。
何かを制御しないとオンしないようです。
3つの信号線の電圧を測りますと、D+とD-は0V。
「CC」に+5Vが出ています。

17_2

CC-GND間に抵抗を入れると出力がオンして5Vが出てきました。
抵抗をどんどん小さくしして、最終的にCC-GNDを短絡しても大丈夫なようで短絡電流は0.2mA。
被充電側でGND接続しておくと充電電圧(5V)が発生するようです。

しかし、充電電圧の切り替え方法(5V、9V、12V)は不明。
USBでの通信が必要なのか、何か別の信号が必要なのかは調べられていません。
基板には、あんまし賢そうなデバイスは乗っていないんですが・・・

※追記
USB Type-Cとは? - サンワサプライ株式会社 の説明を読みますと・・・
   かいつまんで・・・
・機器に関する情報を通信する「CC」という専用の信号ラインがある。
・USB PD対応充電器に機器が接続されると、このCCラインを通じて
 充電器と接続機器間で情報が交換される。
充電器からは供給能力が、接続機器からは要求する電圧・電流が送ら
 れ、供給電圧・電流が充電器と接続機器の間で決まる。
・これで5V以上の電圧に切り替わり、USB PDでの急速充電が始まる。

ということで、CCが通信ラインだそうです。
基板に乗った二つの6ピンIC、これがそれを担っているのか?
単純なGND落としで5Vオン・・。これははたして?

もうちょっと詳しいの↓
USB Type-Cで逆挿入や多様な電力供給が可能に、その仕組みは? - EDN Japan
CCの電圧(GND間に入れた抵抗値)で5V出力での出力電流が決まるみたい。


※追加実験
CC-GND間にいろんな抵抗を入れ、CC電圧をあれこれ変えてみても、最大出力電流は変わりませんでした。
短絡しても同じ。
最大電流「約3.5A」でシャットダウン。
シャットダウンしたあとは、AC100Vをオフしてしばらく(10秒くらい)放置しておかないと回復しません。

CCの短絡電流、5V/0.2mAということで25kΩの抵抗がつながっていると想像できます。
  (正確な値は置いておいて)
これがこのACアダプタの最大電流を示しているのでしょうか。
被充電側装置が、この電流を見て「3Aいけるぞ」と判断するためのもので、電源側は「いつでも5Vフルパワー出すぜ」ということなのかもしれません。
まだまだ勉強不足。
「Type-C(メス) → MicroUSB(オス)変換アダプター」だと、CC信号がアダプタのどこかで短絡(直GND?抵抗を介して?)されているのかな?


※2次側6ピンのIC二つで
iW636 | Dialog Semiconductor  CCが無いけれど



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2019年6月13日 (木)

『我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか』

図書館から借りてきた本。・・・面白かった。

我々は如何にして美少女のパンツをプラモの金型に彫りこんできたか

11_25

真面目です!
図書分類コードは「759」で「芸術、工芸、人形・玩具」。
金型製造での苦労話も面白い。
名言が数々。
「アニメのフィギュアでパンツを見せると"萌え"。だけれど、リアル造形のフィギュアでパンツを見せていたら、それは"エロ"と言われますよね。」
「うる星やつら」あたりがスタートだとか。


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スマホの充電器 こんな定格に 知らなんだ

息子:「スマホの充電器がアウトになった」
私・・・ (修理せぇ?ということ)っと、何顔
息子:「いや、ちゃうねん」
   「コネクタのとこで切れてるみたいや」
   「何かに使うかなっと思って」

ということで、スマホの充電器がやってきました。

11_24

スマホとは「type-c」 というコネクタでつなぎます。
  ※私はガラケーなんで、このあたりのことは疎い。
はじめてじっくり見るtype-cコネクタ。

12_20

先端の中 ・・・うまく写るかな?
13_12

で、充電器の定格を見ると、
「5V/3A 9V/2A 12V/1.5A」っと、3つの電圧値とその電流値が記されています。

14_7

type-cを調べてみると、
【特集】これで失敗しない、USB PD充電器選び(解説編) - PC Watch

なにやら、充電器と充電先が通信して「この電圧で行こう」なんて決めるらしい。
この充電器の最大電圧は「12V」ですが、規格では15Vや20Vのもあるとのこと。
USBの充電器だから単純に5V出力、とはならないらしい。

とりあえず殻割りして中を見てみるか・・・

※解体しました
type-cコネクタのスマホ充電器 その中身
   5Vは出力できました。

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ダイソーCOBホルダーライト連続点灯実験62日目

ダイソーCOBホルダーライト連続点灯実験38日目 で、消えてしまったLEDを取り外し「8LED」にして点灯させてから3週間ちょい。
その後の状況です。
Cob062a

「10LED」のモジュールから劣化した2つのLEDを切り離し、「8LED」にして連続点灯(50mA)を継続。
その後は安定に推移しています。
この2つが悪さをしていたわけです。
ただ、若干の輝度低下が見られます。
  ※黄色の蛍光体を剥がしたLED(NG品の間にあった)が
   一つありますんで、ちょい気になります。

※補足:グラフ内に「センサー間距離が変化」
と記したのは、10LEDを試していた時と、塩ビパイプの長さが変わったという意味。
輝度が徐々に落ちていることとは無関係。



「明るいキーホルダーライト」の「5LED」、これが安定していますなぁ。
他に実験するモノもないので、このまま継続しておきます。

2019年5月24日のコメント
『「不良LEDを取り除けばあとは大丈夫」なんて結果が出ても面白いかと。』と書きましたが、アタリかも。


LEDの劣化 まとめ

※コメント先:http://yamane-factory.cocolog-nifty.com/yamane/2019/01/-cob2019119-795.html#comment-142454230

 



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2019年6月10日 (月)

修理2点:写真はなしで

※写真はなし
ちょいと女房からの頼まれモノ。
女房は「歯科衛生士さん」。
勤めている歯医者さんの機器、過去にもあれこれ修理していますが、今回は「電池駆動でモータを回して歯をゴソゴソするツール」。
どうゴソゴソするのか(用途)は私にはわかりません。
これの先端に歯をどうにかする何かをくっつけて、それがキュイ~んっと回転。
  歯を削るもんではないみたいな

故障内容:
 ・ボタンを押してもそれが「回らない」。
 ・そのツール、充電式なんだが充電台に置いても充電しない。
 ・その時、液晶表示にエラーメッセージが出てる。

説明書を見せてもらうと、エラーコードの表が載っていて「電池が発熱してる」というエラーなのが判明。
電池は単4ニッ水が2本。
誤った発熱検出で運転停止、充電禁止にしているもよう。

電池ボックスの近所に温度センサーが仕込まれているのではないかと推測。
樹脂ケースを開けようとしたが、制御基板(2枚サンドイッチ)をまる裸にするとこまではできず。
モータ部分~先端部分でケースが外れない。
  接着してあるのかも?
中途半端な解体状態で、基板を見てみると(横からしか覗けない)「サーミスタの記号」を発見。
電池ボックス側にサーミスタが付けられている(推測)ようで、見えている基板の表面にはそのリードのスルーホールが。
テスターでその部分の抵抗値を計ると、なんとなく不安定。
キロオーム台の値が出たり無限大になったりと・・・
ここ、手ハンダしてる!。 どうやらそれが接触不良。
ハンダ付けをやり直して(サンドイッチになった基板の横からハンダゴテ先を入れて)解決。
エラーメッセージが出なくなって、操作可能に。
充電もokで一件落着。


もうひとつが、家で使う扇風機。
これも女房が「どうにか生き返るかな~」っと。
押しボタンスイッチで「弱・中・強」の3段階で設定できるごく普通の扇風機。
このスイッチの「中・強」の二つがロックしない。
そのため「弱」でしか運転できないという故障内容。

スイッチのメカだと推測して解体。
ロックを保持する板(2枚の板がスライドするような機構)の動きが渋くなっていたのが原因。
エアダスターでゴミを吹き飛ばしてから、板のすりあわせがスムーズになるようにちょいとグニグニ。
潤滑にシリコンスプレーを噴射して修理完了。

「扇風機なんか新品でも安うで売ってるやン」っというガレージ仲間の声にも負けず、自力修理でまだまだ使います。


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2019年6月 6日 (木)

ひさじぶりの電池イジメ:東芝インパルス TNH-3A

ひょんなことから、充電器セットのニッ水電池がやってきました。
東芝 IMPULSE 充電池 TNH-3A2400mAh(min)という定格。
充電器はTNHC-34HC 。 単3、単4両用で同時充電可能。
充電中(赤)+充電完了(緑)表示LEDは電池ごと個別に付いています。

11_23

12_19

「THE IMPULSE」 TNH-3G がひどい電池だっただけに、どんな挙動になるのか興味津々。
さっそくですが、放電前にひと調べ。
無負荷開放電圧、4.7Ω負荷での電圧、1Ω負荷での電圧、そして電池の内部抵抗。
   ※電池の製造年月を記したマークは見つからず

電池電圧を測るのはPIC16F819を使った電池電圧チェッカー
内部抵抗の測定は1kHz正弦波を使った自作の電池内部抵抗測定器
交流10mA定電流回路、四端子法で内部抵抗を計ります。

その結果です。
・開封直後
    無負荷 4.7Ω負荷 1Ω負荷  内部抵抗
電池1 1.29V  1.28V  1.23V  17mΩ
電池2 1.30V  1.28V  1.23V  17mΩ
電池3 1.29V  1.28V  1.23V  20mΩ
電池4 1.29V  1.28V  1.23V  20mΩ

エエ感じでそろっています。
これから初回の放電させてみます。
  放電器はこれ→PIC16F88を使った放電特性記録機能付き バッテリー放電器
1Ω負荷で「1.00V」まで放電。自動的に放電停止。

※1回目の放電。
T001

4本ともほぼ同じカーブで100分以上の持続時間でした。
これを充電して、4本とももう一回放電してみます。
その後、1本だけ充放電を繰り返してどうなるかを見てみます。

以前、どこかのコメントで、
「1.00Vだとほぼ100%放電になってるから寿命が短くなる」
「100%放電じゃなかったら寿命が延びるんとちゃうか?」
なんてコメントがありましたんで、今回、放電停止電圧を「1.10V」に、ちょいと上げて充放電実験を進めてみようかと考えています。
同時に放電時間を「90分くらいに制限」かな。
(メモリー効果が出るでしょうが)

※TNH-3A 2回目の放電
T002
4本ともざっと「2400mAh」という容量が出ています。
  ※容量の推定:電圧と放電電流(放電抵抗の値から計算)で積算。



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2019年6月 4日 (火)

三和シャッター製リモコン RAX-330 水晶発振子の異常

三和シャッターの無線リモコンRAX-330、RAX-110をあれこれ修理してきましたが、今回の故障原因は水晶発振子の異常。
この水晶の異常は初体験。

11_22

3倍オーバートーン回路で29.985MHzを発振しているのですが、水晶を外して別回路で発振させようとしても発振しません。
ディップメータに装着してダメ。
水晶発振子そのものの不良と判断しました。

12_18

※3倍オーバートーン発振用の水晶の場合、1/3した原発振周波数が
 出ててきます。

13_11


ラジコンの送信周波数に当たるんですが、あれこれ調べても現物を扱っているところが見つかりません。
そこで・・・水晶メーカーに特注品として発注しました。
何社かやりとりして、今回は 山梨県甲府市のアロー電子さん にお願いしました。
  「1個からでもok」「比較的安価」「代金後払い」です。
5月13日に注文を出して6月4日に到着。
さっそくハンダ付けして修理完了。

RAX-330で使われている水晶はHC-49/Uより少し背が低いモノ。
注文したのは納期優先ということでHC-49/Uで。
そのまま基板に挿すと背が高いのでケースにぶつかります。
ちょっと足を曲げて、周辺部品の上に実装してホットボンドで固定。
同調コイルも、さわる必要がないくらいでした。

14_6


※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について


※RAX-330、110の高周波回路でのトラブル
水晶の足のハンダ割れが原因
トリマーコンデンサが電池液漏れでアウト
発振段トランジスタがアウト

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2019年6月 3日 (月)

UJTの資料

UJTの使い方  修理でおかしな挙動 の続き。
ネットを探しても、なかなかエエ例が見つかりません。
試験回路ではなく、実践的な応用・・・例えば今回のようにパルストランスを駆動してサイリスタをドライブするというふうな。
恥ずかしながら、UJT って自分で使ったことありません。

まずは、手元の資料の検索。
トランジスタ技術 から。
「UJT」で検索すると、2冊出てきました。 

・2002年11月号
 発掘!!あるある回路集<第11回>
 UJT,PUT,ネオン・ランプ,エサキ・ダイオードなど
 各種負性抵抗素子による点滅回路
 著者:藤巻安次

・1976年8月号
 負性抵抗の立場から見たUJTとPUTの実験
 著者:藤平 雄二

10_4

UJTとPUTに関し、なるほどの解説です。

※PUTの動作はわかりやすい。
 PUTは別装置の修理で何度も出会っている。
 トライアックやパルストランスの不良には当たるが、
 PUTの不良はめったにない。



もう一つ持っていたのがCQ出版のこの本。

 現場技術者実戦シリーズ[4]
 電力制御回路設計ノウハウ
 著者:在田 保信、森 敏、由宇 義珍
 初版 1985年2月1日

11_21

サイリスタやトライアックの使い方を解説しています。
そして、そのトリガー素子にUJTやPUTが出てきます。
例えば、   (※<>内は図のあるページ)

<p80>
A4
<p105>
A3_1
<p109>
A2_1
<p122>
A1_3

UJTの独特な記号のおかげで、本をパラパラめくりしても「おっ、ここにある」っと一目でわかりました。


ちなみにJISの回路記号とトランジスタ技術の記号が違うのはよく知られてますが、「PUT」を探すとJISにありません。
https://toragi.cqpub.co.jp/Portals/0/backnumber/2007/05/furoku/p047-065.pdf
ほんと?


※追記  UJT画像検索

あれこれ見てますと、こんな感じでしょうか。
A1_4

<E>だと、エミッタ電流が流れる様子が分かります。
ということは、元回路↓のようにB2側にパルストランスを入れるのではなく・・・
A2_2

B1端子側に入れる方が、E-B1間に流れるC1からの放電エネルギーを利用できそうな気がします。

A3_2
<p122>の回路でええやん、ということでしょう。
引っ張り出してきたUJTの使用方法、修理依頼先に伝えておきます。


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2019年6月 1日 (土)

レーザーポインタの中身

レーザーモジュール、何かいいのは?に関連して、比較用にCPU.BACHさんがお届けしてくれたレーザーポインタの中身を見てみました。

単4電池2本で動作。
若干、電池の液漏れ跡。

11_20

プラケースには「made in japan」と。
レーザーそのものもなんだろか?

12_17

こんな制御基板が入ってました。

13_10



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