UJTの使い方 修理でおかしな挙動
基板修理、置いてて(捨てずで)よかった古パーツ に絡んでこんな事態に遭遇。
なにせ古い設計なんで、サイリスタ:SCR(外部置き)の駆動にこんなのが乗っています。
NECの2SH23、ユニジャンクショントランジスタ。
これでSCRの駆動パルスを作っています。
パルストランスで絶縁して、外置きのSCRを駆動。
回路はこんなの。
Q1でパルス発振のon/off制御を行っています。
あれこれ修理(半固定ボリュームの接触不良など)を終えて最終確認している時、基板に2回路乗っているUJT回路のひとつのほうがおかしな挙動をすることを見つけました。
パルス発生状態(Q1がオフ)状態で電源をオンした時、発振しないことがあるのです。
5回に1回とか10回に1回という頻度。
うまく再現しません。
そんな場合でも、いったんQ1のベース電圧をHにしたあとLにすると発振を始めます。
UJTを交換しようにも2SH23の代替品なんで持ってません。
そこで・・・発振タイミングを作っている抵抗R3の値を変えてみることにしました。
周波数はR2+R3とC1の値で決まります。
すると・・・
R3を470Ωまで下げると発振しない。
750Ωだと、発振開始の最初だけ発振してすぐに停止。
1.2k~1.5kΩだと安定して発振します。
「1kΩ」がきわどいところにいたようです。
※R3ではなくR4も気になるんですが・・・
発振の様子です。
↑はまともな時。
Q1のベース電圧が低下してコレクタがオフすると発振が始まります。
R3を750Ωにすると・・・
発振が途中で止まってしまいます。
何の条件なんでしょね。 B1端子のR4の値が気になるところ。
UJT、この記事に出ています。
・今日の修理:溶接用ターンテーブル ・・・2SH14
※UJTの資料 手持ちの資料から発掘
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