ダイソーの「COBホルダーライト」電流と輝度の変化を
ひさしぶりにダイソーに行ったら、こんなLEDランプを発見。
COBホルダーライト と商品名。
「COB」って、あのCOB? っと思ったら、ちゃんと「Chip On Board」っと、書いてありました。
さっそく解体。
こんな具合に10コのLEDが光ります。
制御基板の様子。
3本足が「2603」と、6本足が「819L 36」とマーキングされています。
さて、これに実験用電源をつなぎ、供給電圧を変化させながら電源電流とLEDの輝度変化を計ってみました。
使った照度計はこれ→2015年03月04日:照度センサー、こんな回路で
単純に電源を供給しただけでは光りません。
電源投入後にスイッチを押さなければならないのです。
自動測定が始まる前にスイッチを押すという手動操作が必須。
そして、電源電圧が低いとスイッチを押しても光りません。
いったん光ると0.5Vまで電圧を落としても光り続けます。
ですので測定は、1.5Vから0.5Vまで徐々に電圧を下げながら測りました。
照度計は10bit A/Dコンバータの読みで、絶対値ではありません。
照度センサーからの電圧出力を読んでいます。
こんなデータが出てきます。
#Volt 1.50V to 0.50V step: 0.01V C-lim:500mA wait:2.00s
0 1.50 1.50 464 0 166
1 1.49 1.50 454 0 163
2 1.48 1.49 447 0 160
3 1.47 1.47 441 0 158
4 1.46 1.46 433 0 155
5 1.45 1.45 427 0 153
6 1.44 1.44 421 0 151
7 1.43 1.43 414 0 148
8 1.42 1.43 408 0 146
9 1.41 1.42 403 0 144
10 1.40 1.40 397 0 142
11 1.39 1.39 391 0 140
12 1.38 1.38 386 0 138
13 1.37 1.37 379 0 135
14 1.36 1.37 374 0 133
15 1.35 1.36 367 0 131
16 1.34 1.34 362 0 129
17 1.33 1.33 357 0 127
18 1.32 1.32 351 0 125
19 1.31 1.31 346 0 123
20 1.30 1.31 341 0 121
21 1.29 1.30 334 0 118
22 1.28 1.28 329 0 116
23 1.27 1.27 324 0 114
24 1.26 1.26 318 0 112
25 1.25 1.25 313 0 110
26 1.24 1.25 308 0 108
27 1.23 1.24 301 0 106
28 1.22 1.23 296 0 104
29 1.21 1.21 289 0 101
30 1.20 1.20 284 0 99
31 1.19 1.19 279 0 97
32 1.18 1.18 273 0 95
33 1.17 1.18 268 0 93
34 1.16 1.17 263 0 91
35 1.15 1.15 257 0 88
36 1.14 1.14 252 0 86
37 1.13 1.13 247 0 85
38 1.12 1.12 240 0 82
39 1.11 1.12 234 0 80
40 1.10 1.11 230 0 78
41 1.09 1.09 223 0 76
42 1.08 1.08 218 0 73
43 1.07 1.07 211 0 71
44 1.06 1.06 206 0 69
45 1.05 1.06 201 0 67
46 1.04 1.05 194 0 64
47 1.03 1.04 189 0 62
48 1.02 1.02 184 0 60
49 1.01 1.01 177 0 58
50 1.00 1.00 172 0 56
51 0.99 1.00 167 0 54
52 0.98 0.99 160 0 51
53 0.97 0.98 155 0 49
54 0.96 0.96 150 0 47
55 0.95 0.95 143 0 44
56 0.94 0.94 141 0 43
57 0.93 0.94 141 0 42
58 0.92 0.93 139 0 42
59 0.91 0.92 138 0 41
60 0.90 0.91 137 0 40
61 0.89 0.89 137 0 39
62 0.88 0.88 136 0 38
63 0.87 0.87 136 0 38
64 0.86 0.87 134 0 37
65 0.85 0.86 132 0 36
66 0.84 0.85 128 0 34
67 0.83 0.83 126 0 33
68 0.82 0.82 125 0 32
69 0.81 0.81 124 0 31
70 0.80 0.81 123 0 31
71 0.79 0.80 122 0 30
72 0.78 0.79 118 0 28
73 0.77 0.77 116 0 27
74 0.76 0.76 113 0 26
75 0.75 0.75 112 0 26
76 0.74 0.75 111 0 25
77 0.73 0.74 110 0 24
78 0.72 0.73 108 0 23
79 0.71 0.72 107 0 22
80 0.70 0.70 103 0 21
81 0.69 0.69 102 0 21
82 0.68 0.69 101 0 20
83 0.67 0.68 99 0 19
84 0.66 0.67 98 0 18
85 0.65 0.66 97 0 18
86 0.64 0.64 94 0 17
87 0.63 0.63 92 0 16
88 0.62 0.62 90 0 15
89 0.61 0.62 88 0 15
90 0.60 0.61 87 0 14
91 0.59 0.60 86 0 13
92 0.58 0.58 84 0 13
93 0.57 0.57 83 0 12
94 0.56 0.57 81 0 11
95 0.55 0.56 79 0 11
96 0.54 0.55 77 0 10
97 0.53 0.54 76 0 10
98 0.52 0.53 74 0 9
99 0.51 0.53 73 0 9
100 0.50 0.50 71 0 8
左から、データ番号、出力電圧、モニター電圧、モニター電流、A/Dch1データ、A/Dch2データ(これが照度センサーのアナログ値)
これをGNU-PLOTに食わせます。
こんな処理。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
set title "ダイソーCOBホルダーライト 電源電流と輝度変化"
set term wxt 0
set ytics nomirror
set y2tics
set grid
set xrange [0.5:1.5]
set yrange [0:600]
set y2range [0:300]
set xlabel "電源電圧 (V) 0.5V→1.5V可変"
set ylabel "電源電流 (mA)"
set y2label "輝度変化 (10bit A/D)"
#set ytics format "%.1f"
#set y2tics format "%.1f"
set xtics 0.1
set ytics 50
set key left top
plot "daiso_cob1.txt" using 2:4 with lines lw 2 ti "電源電流" smooth bezier,\
"daiso_cob1.txt" using 2:6 with lines lw 2 ti "輝度変化" axes x1y2 smooth bezier
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
できあがったグラフ (クリックで拡大↓)
1.5Vだと450mAくらいの消費電流。
1.1Vくらいまで落ちると電流と明るさもざっと半分に。
説明書きには「連続点灯時間 約3時間」と記されています。
ざっとこんなもんでしょう。
あと計るとしたら、LEDの駆動電流と駆動波形くらいかな。
ボタン電池じゃなく単4電池1本で動くんでなかなか良かと。
でも、問題点を発見。
待機電流を見てみたらやけに大。 (電源電圧で変化)
1.5V 0.1mA
1.2V 0.2mA
1.0V 0.4mA
っと、電圧低下とともに電流が増えます。
単位はmA。
これじゃ電池を入れっぱなしはできません。
小さいケースですが、なんとかして電源スイッチを設けるべきでしょうね。
※検索してたら改造方法が出てきました。
100均ライト改造報告No.27【COBホルダーライト改造】(2019/1/19:もっと簡単に改造する方法): ヤマネ製作所な日々
チップ部品を扱うのでなかなか難易度高ですが、ちゃんと検証されてます。
【 改造 】COBホルダーライト、GREEN ORNAMENT ~電源スイッチを追加 - Goodbye! よらしむべし、知らしむべからず
回路図あり
※私が買ったものにはLEDアノード側の抵抗(1R0)は入っていません(短絡)でした。
※追試
電源電圧を変えた時のLED電流とLED電圧を計ってみました。
左から電源電圧(V)、LED電流(A)、LED電圧(V)
1.6 0.14 2.80
1.5 0.13 2.78
1.4 0.11 2.76
1.3 0.09 2.74
1.2 0.08 2.71
1.1 0.06 2.69
1.0 0.04 2.65
0.9 0.03 2.62
0.8 0.02 2.61
電源電圧低下とともに、LED電流も低下。
定電流動作じゃないので、電池の消耗を抑える方向に働いています。
定電流動作だと、電池電圧低下で電流が増えるという挙動になりますんで、単純な照明という用途だとアバウトなんが良いんでしょう。
電源電圧を手動で変えながら、テスターの読み(LED両端の電圧と通過する電流)を記録しました。
ここらも、自動測定できるようにしなくちゃなりませんね。
電源電圧と電源電流測定に使った測定系・・・
GND基準の電圧は2つ測定できる。
差動アンプでGND基準じゃない2点間を測定できるようにしておくと、あれこれ使えるか。
考えてみます。
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コメント
成形品をを少し加工すれば単三電池が余裕で入ります。
待機電流が多いのは、昇圧のCX2603が常時動いているからですね。
これを止めればほぼゼロになります。やり方は単純にスイッチ追加が簡単ですが、電子的に対応することも可能です。
投稿: mytoshi | 2019年4月 9日 (火) 18時00分
LED点灯しっぱなし、ほったらかし実験開始↓
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-9bab27.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年4月17日 (水) 10時17分