10mA定電流回路をちょい改造
トランジシタ技術2005年9月号と2006年2月号に2回も載せてもらった「低抵抗測定用10mA定電流アダプタ」、これをちょいと手直ししました。
※過去記事
・トランジスタ技術2005年9月号
改造点
・基準電圧ICをシャント型のLM385BZ-1.2を「REF3312」に交換。
温度安定性を改善 150PPM/℃ → 30PPM/℃(max)
・電流値設定用ポテンショをコパルのCT-9からBIテクノロジの68Wに。
設定の安定性を改善
また、ポテンショの両端に抵抗を付加して調整範囲を小さくした
REF3312は表面実装品なんで、単純な交換とはいかずでピッチ変換基板に付けています。
改造後の写真。
ポテンショの操作性に関しては、
・トランジスタ技術2007年5月号 に「部品の摩り替えでトラブル」という記事を書いています。
ポテンショの製造メーカにより、ずいぶんと操作性(ヒステリシスが少なくてきちんと合わし込みできる)が違うのです。
↑に内部写真があります。
ウォームで回す側のネジのピッチや材質の違いなんでしょうね。
BIテクノロジ(昔はベックマンと言った)のがだんぜん良なんです。
※変更した回路図 (クリックで拡大↓)
「REF3312」は、温度ドリフトも小さくて比較的安価。
初期電圧精度が高い基準電圧IC、高価なものが多かったが
REF21、REF34など「±0.05%」のものが500円ほどで
入手できる。
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コメント
精度の確認はこんな方法で。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-8f0e67.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年4月22日 (月) 14時58分