TIの電流検出アンプ
電流検出アンプを調べていて、「おっ、使ってみたいぞ」っというデバイスに遭遇しました。
過去、こんな記事を書いてます。
・2013年12月05日:★電流検出アンプに関するメモ
※この中の幾つかは実際に使った。
また、自作電源の改造でも電流検出アンプを使っています。
・2018年02月05日:20年前に作った電源を改造
今回、調べてて気になったのは「TI」のINA181 。
差動アンプ型の電流検出アンプです。
何が特徴かというと・・・入力電圧が0V以下まで広がっている。
こんな図を示しておけばわかりやすいでしょうか。
ここに出てきた電流検出アンプをちょい説明。
・LTC6101 いちばん上の
電源端子が負荷側電源(センス入力)と同じ。
だもんで、使用電圧に融通がきかない。
そのかわり高電圧(60V)でも使える。
電流出力なので抵抗で受けて電圧に変換。
・LT6100 真ん中
ICの電源は測定側とは別で広い範囲(2.7~36V)。
センス入力は4.1~48V。
上の図の出力端子側では使えない。
OP-AMP出力。
しかし、センス入力がゼロでも、約15mVの出力(GND側飽和電圧)が出てしまう。
微少電流域の測定が必要な時に、誤差となる。
・INA181 いちばん下:今回見つけたの
差動アンプ式。 類似品にINA180、INA240、INA199。
電源は2.7~5.5V。
センス入力範囲が-0.2~+26Vと、ゼロボルトを許容。
だもんで、出力端子側、つまりGNDにつながった負荷の直近に検出抵抗を入れることができる。
出力のGND側飽和電圧が低くなっていて0.5mV。
※ただしコモンモード電圧上昇で電流ゼロ時の
出力電圧が変化して上昇する。
26VだとAv20倍品で約5mVに。
INA240だとセンス入力電圧範囲が-4~+80Vに。
REF端子があるので、ゼロ点をシフトできる。
INA180、181、199、いずれも100円ほどと安価。
INA240はゼロドリフトアンプなんでで300円ちょい。
機会があれば使ってみます。
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コメント
INA199使ってみました。
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-d973bc.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年5月14日 (火) 11時05分