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2019年3月12日 (火)

断末魔の弱い「ピッ」音

今朝出社して、あれこれ装置(PCや暖房器具)のスイッチを入れる前の仕事場がまだ静かな時・・・
何やら小さな音で「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ」っと断続音が聞こえてきたのです。
その出所を探ると、いろんなツール類を置いた棚。
何かの装置が「Help!」を求めているような気配なんですが、音が小さくて瞬間的にしか出ていないのでどれかわかりません。
「どのこ?」っと思いながら探しても、どれも電源ランプは光ってないし・・・。
ひとつひとつ手に持って確認して見つけたのが「バッテリー放電器」
「電池イジメ」 はやめてるんで、しばらく使っていませんでした。
これの報知ブザー(ケース内に入れている)が、か弱く「「ピッ・・・ピッ・・・」っと悲鳴を出していたのです。
   (ムラタの圧電発音体から4kHzの音)
Batd_box03
瞬間的に思ったのが「電池の消耗」。
液漏れかも」が・・・
電池ボックスのフタを開けてみると・・・・やっぱり。
3本のうちの1本から液漏れ。
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一番上の「コーナン・LIFELEX」ブランドの電池がお漏らし。
典型的なアルカリ乾電池の液漏れ。
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マイナス極側から漏出。
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真ん中の「パナ」のもプラス極が腐食してますがこれは隣接被害。
電池ホルダー電極がひどいことに。
きれいに結晶が出来上がっています。
   ※サビはまだそんなにひどいことない。
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    ※電解液は水酸化カリウム
・アルカリ電池の構造、液漏れの原因:パナソニック

ケースから電池ホルダーを外して、「湯」で洗ってみます。
そう、こんな状態になってもまだ電池は生きているんです。
電池電圧チェッカー で計ってみると・・・
左から「青」「パナ」「LIFELEX」の順で、
  無負荷    1.43V  1.39V  1.38V
  4.7Ω負荷  1.25V  1.27V  1.23V
「4.7Ω負荷」で1.2Vを越えているんで、「まだ使えるよ」状態です。
バッテリー放電器はリセットIC「S-80827CNY」で、電圧検出しています。
液漏れで電池電極と電池ホルダーとの接触抵抗が大きくなり、電圧低下をおこしてリセット起動を繰り返していたのでしょう。
これが断末魔の「ピッ」音として静かな仕事場で聞こえていたという次第です。
バッテリー放電器はリセット起動の時、「ピピッ」っと報知音を出します。
この最初の「ピッ」で電圧低下が発生してリセット。
そして回路電流が減って再起動。
これを繰り返していたわけです。
腐食した電極、湯で洗ってもキレいには復旧できませんでした。
新品にと比べると、そのまま使う気にはなれません。
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そして、電池も洗うと「消費期限」のプリントが見えてきました。
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うそのように「2019年3月」。
ほんまかいな~のどんぴしゃ。

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