Arduino IDE アップデートしたらMsTimer2が使えなくなった・・・
※私が実行した対策方法はあとで示します。
「Arduino」の開発環境、「アップデートがあるよ」のメッセージが出たんでアップデートしたら、これまで使えていた「MsTimer2」(タイマー割り込み処理)が動かなくなってしまって、「なんで?」状態に。
動かなくなったのは「MEGA-2560」。
「Arduino-UNO」では大丈夫。
調べてみると「MsTimer2.cpp」内のチップ名称指定からMEGA2560が抜けていると。
対策として「MsTimer2.cppにパッチを当てよ」とのこと。
アップデート前はちゃんと動いていたんです。
アップデートでMsTimer2.cppが古いのに書き換わったんだろうなの想像。
こんなのイヤ!
こんなのイヤ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★私の対策方法
MsTimer2を使わず、タイマー2モジュールを直接制御して、
割り込みルーチンをベクトル設定から。
●setup内
●setup内
:
// タイマー2 割り込み有効に
TCCR2A = 0b00000010; // WGM21,20 CTCモード
TCCR2B = 0b00000100; // プリスケーラ1/64
OCR2A = 250-1; // 16MHz / 64 / 250 = 1kHz
TIMSK2 = 0b00000010; // OCIE2A コンペアマッチA割り込み有効
TCCR2A = 0b00000010; // WGM21,20 CTCモード
TCCR2B = 0b00000100; // プリスケーラ1/64
OCR2A = 250-1; // 16MHz / 64 / 250 = 1kHz
TIMSK2 = 0b00000010; // OCIE2A コンペアマッチA割り込み有効
:
●割り込み処理
/***** タイマー値 *****/
volatile byte tm_1ms; // 1msダウンカウントタイマー max 255ms
/***** タイマー値 *****/
volatile byte tm_1ms; // 1msダウンカウントタイマー max 255ms
/***** タイマー2 1mS割り込み *****/
// コンペアマッチA割り込み
ISR(TIMER2_COMPA_vect)
{
if(tm_1ms) tm_1ms--; // 1ms値ダウンカウント
}
// コンペアマッチA割り込み
ISR(TIMER2_COMPA_vect)
{
if(tm_1ms) tm_1ms--; // 1ms値ダウンカウント
}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この手法、Arduino-UNOでチャートレコーダ(プリンターシールドの活用)で使っています。
MsTimer2の最小単位が1ms。
チャートレコーダーでは0.5msが欲しかったんで、割り込みを直接記述。
ただし、
AVRマイコンのCコンパイラ 具体的に ※volatileを忘れずに!
のように注意(word以上のデータをアクセスする時の割り込み禁止処理)が必要。
Arduino IDE、そういやこんな変更もあった・・・
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