DOS版OrCADの部品ライブラリをBSch3VのLB3ファイルに
先日来、GAWKの「正規表現」でお騒がせしていますが、
部品ライブラリの変換ツールが動き始めています。
※まだまだ手直しするところは残ってますが・・・
で、作業を進めていて、出来ないことや苦手なところが
判明。
・グラフィックパーツのFILL:黒塗りが未対応。
*OrCADはfillポイントを座標で指定。
LB3は円や四角のパラメータで指定。
・ヒステリシス記号のベクトルデータが出ない。
* OrCADではシンボル定義文字HYSTERESISで
* OrCADではシンボル定義文字HYSTERESISで
描いている。
・ベクトルでの文字入れが不安定。
・ARC(円弧)の処理が不安定。
* OrCADはXY座標,LB3は角度で処理。
* OrCADはXY座標,LB3は角度で処理。
・ピン指定の細かいところがちょいと。
ざっと、こんなところ。
LB3にしたときの変換がうまくいかない例
※LCoVで編集中の画面をコピー
・シュミット記号のベクトルデータが出ない。
ビットマップでの形は出ている。

・文字位置が微妙

・FILL:黒塗りつぶしができない

・円弧のベクトルデータ、始点終点が部品枠外になった
場合でも、出てしまう。
OrCADでの元データ作成時の手抜きが原因


「ちゃんといったなぁ」というのがトランス類。
円弧の処理が気になっていたのです。
OrCADでの円弧は、中心座標、半径、始点座標、終点座標
で指定します。
LB3は、中心座標、半径、始点の角度、終点の角度で指定
と、元データの座標を角度に直さなくてはならないのです。
その時、角度の基準が「3時の位置が0度」で、0度→360度の
増加方向が反時計回り。
この時、始点と終点を逆にしちゃうと、60度の円弧が300度に
なってしまったりと、びっくりな絵が出てきます。
トランスの変換例。

トランスの変換例。

もうひとつ。
ビットマップだけのがあります。
元データがビットマップだけですと、こんな具合になっちゃいます。

ベクトルデータが無いとちょいとさみしい・・・・
「GAWK」のスクリプトですんで、あれこれ手を入れてもらうことは

ベクトルデータが無いとちょいとさみしい・・・・
「GAWK」のスクリプトですんで、あれこれ手を入れてもらうことは
可能かと。
650行ほどのファイルです。
Vectorの 「gawk 3.1.5 for Windows」 で実行確認してます。
GAWKをダウンロードしてもらって、コマンドプロンプトで
実行する環境を整えておいてください。
※説明書なしで「libsv3.awk」だけアップロードしておきました。
部品ソースファイル(テキスト)に変換してから、今回のツールに
食わせます。
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コメント
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・2019年02月11日:gawkの関数:「length」でつまづく!
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・2019年02月10日:「gawk」の正規表現・・・続き
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/gawk-fac3.html
・2019年02月09日:「gawk」の正規表現で
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/gawk-aecc.html
・2019年02月05日:昔の回路図データを紙にプリントしたい!
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-d233.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年3月 1日 (金) 15時00分
ありがとうございます。風邪の再発ですぐには試せませんが、回復次第とりかかります。
投稿: CPU.BACH | 2019年3月 1日 (金) 23時01分
まだちょいと改造の必要があります。
部品名称が「10K(1%)」のとき、変換後のLB3をLCoVで読み込むと、そこで止まってしまいます。
「%」がLB3仕様の特殊コードになっているためでしょう。
スペースは「_」に変えているんで、「%」は「@」
にでも変えますわ。
・テキストブロック、でのフォント名をMSゴシックにしてましたが、無しでも大丈夫そうなのでフォント指定はアキにしておきます。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年3月 2日 (土) 09時35分
修正したのをアップしておきました。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年3月 2日 (土) 17時34分
PC-9801のMS-DOSで使っていたOrCAD-SDT、その部品ライブラリをソースファイル化するツール「DECOMP.EXE」ですがウインドウズのDOS窓(PC-9801の環境では無い)で動作しました。
こちらのDECOMP.EXEのバージョンは「V4.20 J 12-FEB-93」。
これで、部品ライブラリファイルを変換できました。
コンソール出力だけしかしていない、DOSのプログラムだからウィンドウズのDOS窓でも動くのでしょう。
とうことは、過去のマシンPC-9801が無くても、当時のDECOMP.EXEとライブラリファイルを現用のウィンドウズの環境に持ってこれれば、BSch3Vで使える部品ファイルに変換できるということです。
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2019年3月 3日 (日) 17時07分