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2019年2月

2019年2月28日 (木)

電気二重層コンデンサの劣化?!

電気二重層コンデンサ いわゆるスーパーキャパシタを使って
ちょいと回路をごそごそ。
   ※停電時のバックアップ用回路です。
パーツボックスから手持ちの部品を引っ張り出してきて、
仮つなぎで実験。
   ※これ、10年以上未使用状態で箱の中で眠ってい
    たはず。 ものによっては20年になるかも?
ところが・・・・
思っている性能が出ないのです。
すぐに放電しちゃうのです。
充電電流を見れるように電流計をつないでみると、
想定以上の時間、電流が流れています。
同じように部品箱で眠らせていた別のスーパーキャパシタに
変えても、似たような挙動をしています。
なんというか「不活性化」しているような感じ。
充放電を繰り返してみて、調子が戻るかどうか試してみます。

※繰り返してると、調子が出てきた感じ
やっぱ、新しいモノを買ってためしてみないといけないようです。


※極端にアカンのもある。
こりゃ、新品がいるなぁ。

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2019年2月27日 (水)

修理不能:松下電工製「ダイヤルタイマー」

「ダイヤルタイマーが動けへん」っと。
型番:TE322   似たような現行品があるのですなぁ。
さっそく解体。
11

モータでダイヤルを回す仕掛け。
そのギアが損傷していました。
12

一番下のがおかしくなっているんで、どうなっているんかと
見ようとギアを抜いたらこれだけ出てきました。
13

NGになっていたのモータ軸に噛む第一段目のギアでした。
14

モータ軸にはめ込まれたのは金属製のギア。
綠色ですんで「銅成分」にやられたのか、グリスが
悪さをしたのか・・・
なにせ「National」の銘が付いている骨董品。
電線も堅くなってるし、修理不能で廃棄です。

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2019年2月21日 (木)

いろんな集合抵抗

手元の集合抵抗 を集めてみました。
    表面実装品は除いて(笑)
11
5本足から8本足、9本足、10本足、そして16ピンのDIP品。
4素子入りが5本足。
8素子入りが9本足。
8本足や10本足はどうなってるの? という疑問があるかと
思います。
今回、新規購入したのが右下の10本足。
「R-2R接続」 になっていて、8ビットのD/Aコンバータが
構成できます。
用途はこれ。
ただ、↑記事そのものではなく、低周波10Hz~300Hzの周波数帯の
様子を調べようと、スイープ発振器を作ろうとしているのです。
アナログ的に単純にスイープするのじゃなく、例えば100Hzを1秒、
次に10%アップの周波数を1秒というふうに周波数を可変しようと。
その可変具合をどうしようかと試したのが等比級数。
「抵抗値」の数値区分ですな。
抵抗のE24系列をまねて、こんな具合にスキャンテーブルを作成し
てみました。
こんなgawkのスクリプトで計算出力。
    for(i = 0; i < 24; i++){
        r = 10 ** (i / 24)
        printf("    %5.3f,    // %d\n", r, i)
    }
その出力をリダイレクトで取り込んで、プログラムの中に
テーブルとして入れ込みます。
/********************************/
/*      周波数スキャンデータ    */      
/********************************/
/*****  E24系列 x.xxx桁     *****/
const float scan_tbl[] PROGMEM ={
    1.000,    // 0
    1.101,    // 1
    1.212,    // 2
    1.334,    // 3
    1.468,    // 4
    1.616,    // 5
    1.778,    // 6
    1.957,    // 7
    2.154,    // 8
    2.371,    // 9
    2.610,    // 10
    2.873,    // 11
    3.162,    // 12
    3.481,    // 13
    3.831,    // 14
    4.217,    // 15
    4.642,    // 16
    5.109,    // 17
    5.623,    // 18
    6.190,    // 19
    6.813,    // 20
    7.499,    // 21
    8.254,    // 22
    9.085,    // 23
};
数値、抵抗で使われているE24系列の値と微妙に異なります。
3とか3.3とか3.9。
E24最後の「9.1」、「9.0」にしとけば良かったのにっと思っちゃいます。

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2019年2月20日 (水)

「gawk」の正規表現・・・続き:文字の順番を入れ替える

もう一つ、gawkの処理で「簡単に!」を実現したののが
「負論理記号」。

例えば「74138」。

X1
部品ライブラリの「ピン名称」、Bsch3Vだと「¥G¥2」のよう
¥が先に来て負論理のupper barが次文字の上に出ます。

+PIN,N:A,DF:FFFFFFFF,L:L1,T:,M:1,-PIN
+PIN,N:B,DF:FFFFFFFF,L:L2,T:,M:2,-PIN
+PIN,N:C,DF:FFFFFFFF,L:L3,T:,M:3,-PIN
+PIN,N:\G\2\A,DF:FFFFFFFF,L:L5,T:N,M:4,-PIN
+PIN,N:\G\2\B,DF:FFFFFFFF,L:L6,T:N,M:5,-PIN
+PIN,N:G1,DF:FFFFFFFF,L:L7,T:,M:6,-PIN
+PIN,N:\Y\0,DF:FFFFFFFF,L:R1,T:N,M:15,-PIN
+PIN,N:\Y\1,DF:FFFFFFFF,L:R2,T:N,M:14,-PIN
+PIN,N:\Y\2,DF:FFFFFFFF,L:R3,T:N,M:13,-PIN
+PIN,N:\Y\3,DF:FFFFFFFF,L:R4,T:N,M:12,-PIN
+PIN,N:\Y\4,DF:FFFFFFFF,L:R5,T:N,M:11,-PIN
+PIN,N:\Y\5,DF:FFFFFFFF,L:R6,T:N,M:10,-PIN
+PIN,N:\Y\6,DF:FFFFFFFF,L:R7,T:N,M:9,-PIN
+PIN,N:\Y\7,DF:FFFFFFFF,L:R8,T:N,M:7,-PIN

ところが、OrCADだと「G¥2¥」となって、
文字の後ろに¥があると、その文字の上にバーが付くのです。

'74LS138'
{X Size =}   7      {Y Size =}   9      {Parts per Package =}   1
L1      1         IN  'A'
L2      2         IN  'B'
L3      3         IN  'C'
L6      6         IN  'G1'
L7      4 DOT     IN  'G\2\A\'
L8      5 DOT     IN  'G\2\B\'
R1     15 DOT     OUT 'Y\0\'
R2     14 DOT     OUT 'Y\1\'
R3     13 DOT     OUT 'Y\2\'
R4     12 DOT     OUT 'Y\3\'
R5     11 DOT     OUT 'Y\4\'
R6     10 DOT     OUT 'Y\5\'
R7      9 DOT     OUT 'Y\6\'
R8      7 DOT     OUT 'Y\7\'
T0     16         PWR 'VCC'
B0      8         PWR 'GND'

単純な文字の入れ替えなんですが、うまい表現が思いつきません。
と同じように、¥の検出で、その直前の文字列の最後尾を1文字
抜き出し、¥を挿入後に抜いた文字を加えるという処理をして
います。
これ、どうにかスマートにする手法って無いでしょかね。

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2019年2月17日 (日)

ダイソーの400円LED電球、1年目

ダイソーのLED電球(60W相当) 、ガレージのトイレで
1年間つけっぱなし
今日で1年。  8760時間。

ざっとの変化(照度センサーの10bitA/D値)

  初期        531
  暖かくなって   540
  1年目       518  :1年前の3%ほど減
輝度変化のグラフは明日に。
今回の測定系、500日まで測定できますが、いったん
リセットして今日からもう1年を開始します。
※1年経過、こんな照度変化になりました。
     (クリックで拡大↓)
Cap011
A/D値は10bitですんで、1023が最大値。
その1/2くらいのA/D値が出てくるように電球とセンサーの
距離を決めました。
2カ所見える「へこみ」は、虫などの付着でセンサーが汚れた
からかと推測しています。
   ※センサー表面が上を向いているので。


測定回路
からはこんなメッセージが出ます。
  (シリアル出力で)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
#2019/02/17 19:43
# 1年目
#Day  A/D
   0  531
   1  531
   2  532
   3  533
   4  532
   5  533
   6  534
   7  534
   8  535
   9  536
  10  536
  :    :
358  518
359  518
360  519
361  518
362  518
363  518
364  518
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
行頭に付く「#」はコメント記号でその行がコメントになります。
1列目が日数(0から始まる)で2列目がA/D値。
このテキストファイルを、こんなスクリプトで「GNU PLOT」に
食わせて、グラフを得ています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
set xrange [0:390]
set yrange [400:600]
set title "ダイソー 60W LED LAMP (365日連続点灯)"
set xlabel "経過日"
set ylabel "A/D (10bit)"
set key left bottom
set grid
set xtics 30
set ytics 20
set label "2018年2月17日開始" at 15, 590
set label "ROHM製照度センサーBH1603の出力をA/D変換" at 185, 590
plot "daiso365.txt"  using 1:2 with lines lw 2 ti "1年目"
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最下行の「plot」コマンドの実行で、テキストファイルがグラフに
なります。
「using 1:2」で1列目と2列目データを「X,Y」に指定。
「lw」は線幅。 line width。
「ti」は線の説明。 title。
「set key left bottom」で左下に指定。
「xtics」「ytics」は目盛の間隔。
エクセルのグラフ描画よりキレいに描けます。

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2019年2月14日 (木)

ハンダゴテのコテ先を新しく

新品に換えると、やっぱし快適です。
11

普通のハンダ付け(ユニバーサル基板での試作やら)で常用してい
るのは「高千穂電気」のコテペン40。
  ※高千穂電気、合併により2009年にエレマテックと

   名称変更してるそうな。

このコテペンはすでに廃品種。
コテ先などとりあえずの予備パーツはセラコート工業株式会社
から入手できる。

でも、これのヒータはすでに在庫無し。

私の手元の在庫、新品コテ先が4つとヒータが3つ。
コテ先だけでも、もうちょい買っておこうかなぁ。

コテペン40の場合、コテ先の溝にセラミック板ヒータを
滑り込ませる形状になっていて、長く使っているとコテ先
が微妙に変形しちゃうんです。
それで、ハンダゴテを落とした時に、ヒータが割れてしまう
というトラブルが発生します。
だもんで、予備部品が必須。

   ↓古いの、曲がっている!
12

セラコートのページを見ていると、「コテペン2」という
後継機種ももう終息だとか。

あれこれハンダゴテを使ってきて、普通のハンダ付けでは
これが一番好きなんですよ。


膨張:白光のコテ台


※追記(2月15日)
今朝、デンオン ハンダ吸引器 SC-7000Z をバラしてメンテを実施。
弁部、けっこうひどいこと(吸い込んだフラックスの付着)になってました。
で、この時、ハンダゴテ関係のパーツを入れた箱の中から、こんなのが
出てきました。
高千穂の「コテペン40」を買った時の外箱の説明書き部分を残して
ありました。
きっとコテ先の型番を知るためだったんでしょう。
11
    (クリックで拡大↑)
日本橋の岡本無線店頭で買った記憶があります。
お代が「2000円」。
   ・・・まだ消費税は無かった頃
     消費税って平成元年なんだ。
セラコート:コテペン40の価格 を見ると「3424円(税込)」
となってます。
もう在庫ゼロということですが。

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2019年2月13日 (水)

導通チェッカーに使うバナナジャック

マイコン型導通チェッカー絡みで「バナナジャック」を調べてみました。
   ↑頒布キットの案内

キットの解説ページで紹介しているのはサトーパーツのTJ563。


これ、外形とパネル穴径が少々大きいんです。

  外形:φ12mm  パネル穴径:φ9mm

このキットの組み立ててで「なんぎ」さんが選ばれたのが

マル信無線電機のMK-626

これ、サトーパーツのよりちょっとだけ小粒。
  外形:φ11.8mm  パネル穴径:φ8mm

で、先日のことdigikeyへの部品発注の中に紛れ込ませ
たのが、この3種。

(1)J151
21
(2)36-6091
22
(3)36-6095
23

(2)と(3)は 「Keystone」社製。

ここの電池ホルダーは、バッテリー放電器 で使いました。

   (※後にBULGIN社のものに変更)

形状的に(1)と(2)が、よく似てるんですよね。
カタログでは「同じモノ?」っという感じなんです。

で、現物です。
11

左側のテカっているほうが(1)。
価格も違います。
(1):75円
(2):176円

(3):158円
電極穴を見ると、微妙な工作精度の違いがわかります。
12
(クリックで拡大↑)

それぞれ、小さくて良さそうなんですが(外形φ11mm)
ジャックの差し込みが貫通していないんで、標準的な
先端20mm長のプラグを入れるとこんなふうになってしま
います。

13

14

15

(1)(2)は、プラグの根元が外に出てしまい、
(3)では、先端がずいぶん中に入ってしまいます。
パネル外側にM6用4~5mm厚くらいのスペーサーを入れると、
内側へのプラグ先端に侵入がましになるかと。

先端部の短いバナナプラグ、サトーパーツTJ-3A
だとうまく収まりそうです。
導通チェッカー、現在のキット(完成品)では
「青黄色リード線に青黄色ミノムシクリップ」を付けています。
テスター棒を使いたいということで、バナナジャックのリクエストを
いただくこともあるのです。

マックエトのBR-1 も外形:φ11mm、穴径:φ9mmで良いかもしれません。
機会があれば買ってみます。
 ↑
マルツ扱い 1袋10個で1644円
ちょいと高い。

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2019年2月11日 (月)

gawkの関数:「length」でつまづく!

MS-DOS時代の「jgawk」なら大丈夫なのに、Vectorでダウンロードした
gawk(3.1.5)」でアウト。
「正規表現」 は関係ありません。
おかしな挙動をしたのが「length」。
文字のバイト数を返す関数。
gawkで使うと、おかしなことが起こったんです。
検証のため、こんなテストプログラムを実行。

{
    n = length($0);           # 入力文字列のバイト数
    printf("n:%d\n", n)     # いったん確認
    r1 = "";                    # バッファをクリア
    for(i = 1; i <= n; i++){    # 入力文字数でloop
        c1 = substr($0, i, 1);     # 1文字取り出し
        r1 = r1 c1;                 # バッファに文字として結合
        printf("%s:%d\n",r1,length(r1));   # バッファの文字列とバイト数を表示
    }
}

これがgawkだと、
12345  ←入力文字
n:5    合ってる
1:1    ところが、増えていくはずが・・・
12:1
123:1
1234:1
12345:1   5文字ループしたのに「1」

abcdefg
   7文字入力
n:7    合ってる
a:1    ところが・・・
ab:1
abc:1
abcd:1
abcde:1
abcdef:1
abcdefg:1  やはり1のままで違ってる

正しい値は・・・
行末の数字が1234・・・と+1ずつ増加しなくちゃなりません。
で、正しい答えを出す方法。

gawkのままで
 1:     r1 = r1 c1 "";           # 空文字を結合
 2:     printf("%s:%d\n",r1,length(r1 ""));   同じく
 3:     起動オプションに -W ctype=ASCIIを加える

   ctype=SJISだとダメ。

jgawkだとそのままでok

むちゃ悩んだぞ~~~っと。
どうしたものか。

※結果・・・
gawkのバージョンを上げるということで対応。(4.1.4に)
ここからダウンロード。
Free download of the version 4.1.4 (Aug 2016)
(Version 4.1.4)

Win32 executable

Version in English Version in English


※ところが・・・
4.1.4では日本語がアウト。
起動オプションも見当たらず。

 

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2019年2月10日 (日)

「gawk」の正規表現・・・続き

の続きで、gawkの正規表現で悩んでいます。

・やりたいこと
OrCADの部品ライブライーソースファイルの中に出てくる
こんな文字列(「'xxxx'」というふうに「'」で区切られている)内の
「スペース」を「_」(下線記号)に変えたい。

・例 文字列
  'VOLTAGE REGULATOR'
  L1  3  SHORT   IN  'PLUS INPUT'
    R1  'C2' CLK  OUT 'CLK OUT'

・なぜか
gawkの「スペースで文字列を文字単位に」分割するという
機能、「'」で区切られた文字列内にスペースがあると、
そこで切られてしまいす。
「'  '」内のスペース、これを「_」(下線記号)に変えて、
分割されないようにしたいわけで。

・条件
1行に複数個の「'  '」が出現することもある。

・試したのはこんな処理
    while(1){                                 # 「'  '」がいくつもあるかもしれないので
        match($0, /'[^']*'/);
        if(RSTART == 0)     break;     # 「'  '」がなければおわり
        s1 = substr($0, 1, RSTART-1);             # 「'  '」の左側
        s2 = substr($0, RSTART, RLENGTH);   # 「'  '」の部分
        s3 = substr($0, RSTART+RLENGTH);   # 「'  '」の右側
        gsub("'", "@", s2)      # 「'  '」部分の「']をいったん@に
        gsub(" ", "_", s2)       # 「'  '」部分スペースを「_」に
        $0 = s1 s2 s3            # あらたな$0
    }   
    gsub("@", "'", $0)         # @を「'」に変えて元に戻す

「'  '」が複数個出るかもということで、「']をいったん@に変えて、
1行の先頭から処理するようにしました。
gawkらしく、もっとスマートな方法は?
   ※Cだとチカラ技で処理を進めるですが、gawkの書式はパズルです。
     1文字ずつ読み出して「'」が来たらスペースを「_」にというほうが
     良いかな。

そういや、こういった記述にも対応しないと。
R1    24   OUT 'QA''' ← QA'が信号名で 二つの「''」で
文字としての「'」を示すわけでして・・・。

 

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2019年2月 9日 (土)

「gawk」の正規表現で

2019年2月 5日:昔の回路図データを紙にプリントしたい!
の記事に対するCPU.BACHさんのコメントに関して・・・
「LIBSX」という「OrCAD」の部品ライブラリソースファイルを、
水魚堂さんの回路図エディタ「CE」の部品ライブラリに変換
するツールがあります。
これ、MS-DOS時代のツールでして「MS-C」で作ったんです
が、これを手直しして「BSch3V」用の部品ライブラリ「LB3」
変換ツールに出来ないものかと、ちょいと試行錯誤してみ
ました。
で、ツールですがCでコンパイルするんじゃなく、「gawk」を
使ってみました。
  ※MS-DOS時代からjgawkはあれこれと使っています。
そこで、OrCAD部品ソースに出てくる文字列処理での
「正規表現」につまずいちゃいました。
部品ソース内にこんな行が出てきます。

'7400'  ←部品名
{X Size =}  4 {Y Size =} 4 {Parts per Package =}  4 ★
L1      1   4   9  12         IN  'I0'  ←ピン指定
L3      2   5  10  13         IN  'I1'
R2      3   6   8  11 DOT     OUT 'O'
T0     14  14  14  14         PWR 'VCC'
B0      7   7   7   7         PWR 'GND'

★部分で部品の大きさとパッケージ内の個数を示しています。
前処理としてコメント文字列である「 {xxx} 」を消して、
数字「4 4 4」だけを残したいのですが、この↓正規表現
ではうまくいきません。

   gsub(/{.*}/, "", $0)

{ }に囲まれた文字列という正規表現なのですが、
   {xxx} yyy {xxx} zz が
   1   2      3    4

残したいyyyまで消えて、最後尾のzzしか残らない
のです。
「/{.*}/」だと、{ }のくくりを、2と3を飛ばして「1~4」にし
ちゃっています。
ほんとは、1~2で処理。続いて3~4で処理と{ }を含
めて{ }内の文字列を消して欲しいのです。
しかたなく、↓のようなスクリプトでもって{ }を消して
います。
1文字ごと読み出して { 出現でコピーをオフ、} 検出以降
にコピー再開。

  ※こりゃawkのスクリプトじゃないぞ(笑)

#####   コメントを取り除く      #####
#   読み出したデータの中から「コメントフィールド」を取り除く
#   OrCADのライブラリソースのコメントは「{...}」となっている
#   直接バッファを操作して「{}」とコメントを取ってしまう
#   gsub(/{.*}/, "", $0)だと
#   「{xxx} yyy {xxx} zz」が yyyまで消えてzzしか残らない
function rmvcmnt(s,  c,f)
{
    r_bff = "";
    f = 0;              # 1で文字コピー禁止
    for(i = 1; i <= length(s); i++){
        c = substr(s, i, 1);                # 1文字取り出し
        if(c == "{")        f = 1;          # 「{」以降はコピーしない
        else if(c == "}")   f = 0;          # コピー再開
        else if(f == 0){                    # 文字連結
            r_bff = r_bff c;                # {xxx}以外の文字はコピー
        }
    }
    return r_bff;       # コメント削除した1行
}

正規表現を使っての何か良い手順はありませんかね?

※参考
ファイルから読み出した1行は「$0」に入る。
function rmvcmnt(s,  c,f)の s は関数への引数。
その次にスペースをあけてのc,fは関数内部だけの局所変数。

ほかにも、「 { } 」で囲まれたこんなコメントがあります。

      {000000000011111111112}
      {.....................}
      {012345678901234567890}
{  0.0}##...................
{  0.1}#.##.................
{  0.2}#...##...............
{  0.3}#.....##.............
{  0.4}#.......##...........
{  0.5}#.........##.........
{  0.6}#...........##.......
{  0.7}#.............##.....
{  0.8}#...............##...
{  0.9}#.................##.
{  1.0}#...................#
{  1.1}#.................##.
{  1.2}#...............##...
{  1.3}#.............##.....
{  1.4}#...........##.......
{  1.5}#.........##.........
{  1.6}#.......##...........
{  1.7}#.....##.............
{  1.8}#...##...............
{  1.9}#.##.................
{  2.0}##...................

これも行の中から消してしまいたいわけでして。

{X Size =}  、 {Y Size =}、{Parts per Package =}は
固定文字列なんで3つを個別にgsubで先に処理。
その後、「{  2.0}」などを正規表現で削除かな。

こんな具合に。

#    コメント文 {xxx} を消す
   gsub("{X Size =}", "", $0);                # コメント削除               
    gsub("{Y Size =}", "", $0);
    gsub("{Parts per Package =}", "", $0);
    gsub(/{.*}/, "", $0);                    # 残りの{...}を全部
   :

 

 

 

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2019年2月 6日 (水)

TENオートラジオ ST-34-1

えらいもんの修理が舞い込んできました。
友人から昨年預かったモノ。
「テン」の車載AMラジオ「ST-34-1」。
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石はゲルマですがマイナス接地。
そして・・・自動チューニング機構が付いているんです。
パネルの「← →」のボタンを押すと、内部のモーターがミュー同調機構を回して局を探します。
周波数が下限あるいは上限まで行ったら逆転します。
故障内容は「自動チューニングが止まらない」というもの。
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そして・・・さすがに昔の装置。
ケースの裏に回路図が貼ってありました。
回路図には「SS-34 HS 結線図」
ひょっとして「昭和34年」製?
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高周波1段、中間周波増幅2段。
図の下側部分が電波検出。
モータの逆転は接点。
4回路のリレーを自己保持させて駆動開始と停止を制御しています。
アンテナをつないで手動チューニングするとラジオは聞こえます。
   ※NHK二つは強いけど朝日や毎日、大阪は弱い。
ラジオ部基板を外して信号を追いかけられるようにしなくちゃなりません。
   ※電解コンデンサが交換してあったりとどなたかが
     手を加えた跡があります。
はてさて・・・

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2019年2月 5日 (火)

『チューリングの遺産』

タイトルに「チューリング」が出てたので借りてみました。
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上下冊に分かれています。 面白かったです。
「タッカー」が主人公で、「ケイン」というのが相棒の軍用犬。
表紙にシルエットが出ています。
なかなか細かい技術談義も。
こんなやりとりが。
主人公の乗った車が、銃撃戦の途中でエンスト。
その直前にラジオが鳴ったりと、車がおかしな挙動。

その原因を推測する際の会話がこれ。
「簡単な話だ。車両のCANバスに無線でハッキングす
 るだけだからな」
「近頃の車は何もかもデジタル化されているから、
 ハッキングも可能ということになる」
「CANバス」 なんて、普通の人はわかりませんわな。

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昔の回路図データを紙にプリントしたい!

■Windowsのコマンドプロンプトでプリンタにデータを送る方法

●その目的:歴史的背景

 昔々、PC-9801のMS-DOS時代の遺産。

 回路図CAD:OrCADで描いた図面を紙にプリント/プロットする
 のにこんな方法を使っていた。
   ・回路図を紙に描くため、OrCADでプリンタあるいはプロッタの
    データファイルを作成。
   ・プリンタならNECのPC-PR201、あるいはエプソンのESC/Pに
    合致したフォーマットのデータファイルに。
   ・プロッタなら「HP-GL」フォーマットのファイルに。
   ・プリンタあるいはプロッタに対し、そのデータファイルを
    直に(プリンタのデバイスドライバを介さずに生で)出力。
   ・プリンタならセントロ出力。プロッタならシリアルもあった。
     ※PR201あるいはESC/Pのデータファイルを元に、モノクロ
      画像データである「BIDファイル」に変換する自家製ツール
      を活用していた。

   ・このためのプリンタへの直出しツールも自作。(CPRN、CPRNV)

 ところがWindowsになり、PCとプリンタをセントロ出力でつなぐことが
  無くなってしまった。
     ※プリントデータならBIDツールで可視化できる。
      BIDはBMPファイルに変換できるんでWindows環境でのプリント
      出力は可能。

 プロッタの印字データである、HP-GLコマンドを受け付けるレーザープリ
 ンタ(私とこだとリコーのイマジオ)はあるんだが、PCとセントロでつ
 ながっていないので(LANでつながっている)プロッタデータを送り出すこ

 とができない。

 プロッタ用のファイルしか残っていない図の出力に困ったぞっ!と
 なったわけです。

   ※データを「生のまま」送り出すというのが肝心。

   ※プロッタデータ、こんなテキストファイル
     .@1000;1:PU;DF;PA;SP2;PU;PA785,71;PD;PA16153,71;・・・

●解決方法:LANを通じてWindowsのPCからプリンタに「生データ」を送りたい
   ※同僚があれこれ調べてくれました。

 ・共用プリンターを Windows クライアント上の論理プリンターにマップする

 ・この手順に従って・・・
  Windowsの「コマンドプロンプト」を起動。
  「>」のあとに手入力。 ◎を覚えておく。

 ・>net view
    サーバー名             注釈
    ---------------------------
    \\NORI-PEN4                   ←PC
    \\RNP110A06                      ←◎プリンタ(1)
    コマンドは正常に終了しました。

 ・>net view \\RNP110A06
    \\rnp110a06 の共有リソース
    共有名   タイプ  使用  コメント
    -------------------------------
    MPC2200  Print                   ←◎プリンタ(2)
    コマンドは正常に終了しました。

 ・>net use lpt2: \\rnp110a06\mpc2200 /persistent:yes
       ↑    ↑
       |    +- プリンタ名 ◎(1)+(2)
       +- lpt1:にドライバが入っているとややこしいので
          lpt2:を使う
  これで、lpt2:としてプリンタに出力できる。

 ・>type xxxx.plt >lpt2:    ←ファイル出力実行
      ↑    ↑
      |    +- リダイレクトで
     出力目的のプロッタデータファイル (テキストファイル)

  プリンタの動作モードをプロッタに切替してから出力を実行。
    ※レーザープリンターにHP-GLエミュレーション機能が
     組み込まれているんで。

 ・>net use lpt2: /delete
    lpt2:を開放

  こんな手順で、回路図を描いた昔々のプロッタデータを生のまま送り出

  して紙にプリントすることができました。
     ※HP-GLエミュレーション機能搭載プリンタが必須です。

  めでたし、めでたしと。


※BIDツールの解説  なつかしいなぁ~
B

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2019年2月 3日 (日)

ニッ水電池のJIS規格 C8708:2019

こんなニュースが。
これって・・・
で、私がぐだぐだ言ったせいなの? (・・・笑)

新JIS C8708:2019 ポータブル機器用密閉型ニッケル・水素蓄電池(単電池及び組電池)
これの、「(7.5.1.4)」:乾電池と互換性がある円筒形単電池 
を見ると、
『乾電池と互換性がある円筒形単電池のサイクル試験条件は、
 使用者の実使用に即したものにするため、表16に示す手順を実施する。 』
っと。

【表16】をまとめると、 (ItAはCで表記)

●サイクル耐久特性試験の1単位の手順
・1~49サイクル:
  充電:0.5Cで-ΔV又はタイマー制御(a)で充電。
  静置:20~30分間静置。
  放電:0.5Cで1.0Vまで放電。
  静置:10~90分間静置。
・50サイクル:
  充電:0.1Cで16時間充電。
  静置:1~4時間静置。
  放電:0.2Cで1.0Vまで放電。
  静置:51サイクル目の試験開始の状況に応じて、
     50サイクル目の放電停止後に、開路状態
     で十分な休止時間をとってもよい。

(a)-ΔV=5~10mV又は132分間。
  132分ということは、0.5C容量の1割増しの時間。

・寿命の判断:
50サイクル目の放電終止電圧が1.0Vになる放電持続時間が
3時間未満(0.2Cなので定格は5時間)になるまで、1~50サイクル
の試験を1単位として、その単位を繰り返す。

50サイクル目の放電終止電圧が1.0Vになる放電持続時間が
3時間未満になった段階で,更にの50サイクル目に規定する
手順で放電持続時間の測定を行う。

サイクル耐久特性試験は、この2回の放電持続時間がいずれも
3時間未満になったときに完了する。

ということで、サイクル1~49の充放電が「0.5C」になったことと
「1.0Vまで放電」というのが大きな変更点かと。

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食洗機、稼働!

もらい物の食洗機、今日からガレージで稼働開始!
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設置時、若干トラブル。
給水チューブを食洗機につなぐ部分の締め込みがゆるくって、通水と同時にテーブル上が洪水!

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2019年2月 1日 (金)

ダイソーのE17ソケット型200円LED電球を

ハンダ付け作業机の補助照明で使っていた卓上蛍光灯がアウトに。
2本柱の13W蛍光管が付いています。
これまで、何回か電源SWのon/offを繰り返したら点いていたんですが、いよいよダメ。
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インバーター式の器具なんで、「回路が悪いのかも?」っと別の所で使っている同じ型の蛍光管を持ってきて付け替えると大丈夫。
   (もう一台、同じモノを使っているんで)
ということは蛍光管そのものの寿命。
電極近くの管内面が黒くなってるし。
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   ↑配線用ラッピング線の固定台にくっつけてある。
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カバーを外すと回路が見えます。
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しかし・・・この蛍光管、ちょいと高価なんですよね。
そこで・・・・
ダイソーでE17ソケット用の200円LED電球を買ってきました。
   ・検索:ダイソーe17口金led電球
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改造作業の概略:
 ・蛍光灯のインバータ回路を外し(ヒューズやノイズフィルタ部
   は残して)AC100VラインをE17ソケットに配線。
 ・カバーに穴をあけ、ソケットとLED電球を結束バンドで固定。
 ・カバーの先端部内側に銀色テープを貼り付け。
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なかなかの明るさです。
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新しい蛍光管を買うより安くできました。

※追記
2柱蛍光管と比べて明るさがどうかという点が気になったので自作照度計 を持ち出してきました。
蛍光管およびLED電球の真下35cm(フレキチューブの長さ)でルクス値を計ると・・・
  ・13W蛍光管:1200~1300lx
  ・E17LED電球:950~1000lx
LED電球の場合、真正面ではなく側面から照らす格好になるので暗くなっている感じです。
もう一つ気になるのがチラツキ。
蛍光管もLEDも、目で見てはわかりません。
照度計の回路、センサー信号をオシロスコープで観測できるように引き出してあります。
応答をよくするため負荷抵抗を4.7kΩにして観察。
まず蛍光管。
インバータ式なので、ほとんど明るさ変動はありません。
Image000
左端の「1」がGNDレベル。
120Hzのリップルが少し見えています。
次にダイソーのLED電球(E17ソケット型)
Image001

目でのチラツキは感じませんが、価格相応の輝度変化が出ています。
  ※同距離じゃないので、輝度の比較じゃなく、
    輝度変化の程度を見るということで。
 
※参考
    昔に測定したこの13W2柱蛍光管も出ています。
    この時のとは使ったセンサーが異なります。

・照度計の記事:トランジシタ技術2016年5月号


※追試
・AC100V電流波形を観察
カレントトランスで電流波形を見てみました。
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※チラツキ(リップル)を減らす方法の実験
邪道ですが、こんな回路をAC100VとLED電球の間に入れてみました。
LED電球をDC駆動してみたら・・・っということで。
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 ・ブリッジダイオードで整流
 ・平滑コンデンサ
 ・抵抗はチャージ電荷放電のため
    これが無いと、AC100Vを切ってもビリビリっ!

平滑コンデンサは元のインバータ方式蛍光灯スタンドの基板から取り外したものを使ってみました。

22uF/200V」です。
   +/-の極性は意識せず。
   LED電球の中にも整流回路が入っているから。
すると・・・
輝度波高値の60%以上あったリップルが30%以下に。
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照度計で測ったルクス値も約20%アップしました。
こりゃ、スタンドのカバー内基板の平滑回路を復活させる方が良いかも。
  ※LED電球内の制御回路の挙動が気になるか・・・

※追加実験:温度上昇の確認
電球側面にサーミスタを貼り付けて、通電開始からの温度上昇を調べてみました。
「ノーマル」のと「整流・平滑コンデンサ付加」したもの。
E17

結果、コンデンサを付加して輝度リップルを減らした場合、およそ10℃電球側面の温度がアップしました。
   電球は垂直にぶら下げ(外周囲に覆うもの無し)
   「DAISOマーク」の近くに103JTサーミスタ(応答が早い)をマスキングテープで貼り付け。

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