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2018年9月20日 (木)

バッファロー WiFiルーター 「WHR-G301N」故障

文鎮製造元 の佐藤テック君がガレージに持ってきた
  「客先で使ってたんやけど故障」
      → 新しいのに交換
  「電源入れたらランプが点滅しっぱなしでだんまり」
  「ネットを探したら 似た症状がいっぱい出てくる」
  「ACアダプタが原因らしいんやけど、見てみる?」
っということで、酒の肴に故障原因追及です。
外観はこんな様子。
11
DC12V/1A出力のACアダプタが電源です。
さっそく本体のほうを解体。
プラスネジじゃなく、よくある「いじり防止用の星形ビス」。
11a
普通のプラスネジでエエやんっと、思うのですが・・・
ビスの中央にチョッポリが無いんでマイナスドライバーで回ります。

こんな基板が現れます。
12

基板の左右に「アンテナ」とおぼしきパターンがあります。
その下、▲マークのところには小さな同軸コネクタ。
   拡大↓
13
アンテナを増設できるんでしょうか?
よく分かりません。

電源部の様子。
13a
DC12Vを入力して、DC-DCコンバータICで内部電源の
3.3Vを作っています。
まず、トラブル発生時の電源波形を観察。
13b
12VのACアダプタ出力が安定しないので(内部回路が
動作しはじめて電流が流れると電圧ドロップ)、回路が
起動しません。
原因はACアダプタ。
ケースを割って内部を拝見。
  ※この時点では、コンデンサの劣化だろうと推測
15
「むむ。 液漏れや膨張はしていない」
基板の裏側↓
16
ハンダ割れも無し。
液漏れしていたら、基板をケースから出したときに
「イヤな臭い」がするんですが、特になし。
17
左は一次側コンデンサ。 
  (外装の剥けは基板に接着されていたから)
右の二つが二次側。 並列になっています。
容量を計っても、正常。

スイッチしてるパワーMOS FETが悪いのかと調べてみても正常。
18
フィードバック系のフォトカプラも大丈夫。
ということは、スイッチング電源の制御ICそのもの
(あるいはその周辺)がアウトになっているようです。
※ICがアウトのせいでしょう、一次側コンデンサに整流
出力(140V)が残ったままになっちゃっていました。
100Vを切った状態でしばらく放置してたのに、基板裏を
指先で触って「ビリッ」。
ちょいびっくり。

このACアダプタじゃなく、別の12V電源から電源を供給すると、
ちゃんと動き(動作表示LEDの光り方で)ます。
0.3Aくらいの消費電流でしたんで、1A定格のアダプタにとっては
そんなにきつい負荷じゃありません。

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コメント

工場出荷検査時にアンテナのグリーンレジストをかけていない両端を短絡してコネクタ経由で計測器をつないで周波数や占有帯域幅とかを検査するんじゃないですか?

投稿: Tanabe | 2018年9月20日 (木) 22時09分

なるほど。 テスト用。

電波が強くってもOKな、海外用用途での外部アンテナ接続コネクタなのか? っと、思ってました。

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2018年9月21日 (金) 11時01分

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