無負荷だとスタンバイするの?
なぜ仕事場にやってきたのかわからないACアダプタ。
調べるとプリンタ用の電源。
だもんで、プリンタは動かなくなったけど、生きてるっぽいACアダプタが残ったんで「下間はん。 いるか?」だったんでしょう。
16V・1.8Aという約30WのスイッチングタイプのACアダプタです。
これを、ちょいと実験に使ったところと、回路につないだら、なんか不安定。
これを、ちょいと実験に使ったところと、回路につないだら、なんか不安定。
こんなの
銘板の拡大
・無負荷だと電圧が下がる …? ような気が・・・
・負荷をかけて電流を流すと定格電圧を出力。
・負荷が軽くなると、なにやら不安定に ・・・? なるような気が・・・
テスターで見てるだけじゃ分かりませんでした。
テスターで見てるだけじゃ分かりませんでした。
この電源の出力をオシロで観察すると、状況が判明。
これが無負荷状態。
これが無負荷状態。

※ACレンジで見てるんで、実波形とちょい違う
およそ2秒周期で定格電圧を出しています。
しかし、16Vなのは一瞬だけ。
電圧が徐々に低下。 その振幅は約2V。
そして、負荷電流を徐々に大きくしていくと、こんな具合。

※こっちはDCレンジで観察
左端が電流ゼロで、右端が50mAほど。
徐々に電流を増やした時の出力電圧を観察しています。
電流が増大すると、ノコギリ波状の出力周期が短くなって、ある所から安定に出力しだします。
この電源のこの制御、これは仕様なの?
この電源のこの制御、これは仕様なの?
※使っていない時は休ませる?
それとも、故障なの?
実験用電源として使うには、このままでは不適合。
それとも、故障なの?
実験用電源として使うには、このままでは不適合。
対処療法的にはブリーダー抵抗を入れればいいんだけど、ちょい不安。
はてさて、中をあけてみようかしら?
※追記
解体しました。
ケースの上下は、ビス1本と周囲の爪で固定されています。
ビスの場所↓

ビスのアタマはよくあるイケズ・ビス。
でも、専用工具があるからへっちゃら。

基板の様子。
ぱっと見、コンデンサンの頭膨れやハンダの異常などは無し。


こんな制御IC。 「FA5515」 :富士電機

どこかがおかしいのかもしれませんが、追求はしてません。
結局、無負荷時に現れるノコギリ波、ブリーダー抵抗を出力に入れることで防ぎました。
負荷抵抗が1kΩや820Ωだとノコギリ出現。
※追記
解体しました。
ケースの上下は、ビス1本と周囲の爪で固定されています。
ビスの場所↓

ビスのアタマはよくあるイケズ・ビス。
でも、専用工具があるからへっちゃら。

基板の様子。
ぱっと見、コンデンサンの頭膨れやハンダの異常などは無し。


こんな制御IC。 「FA5515」 :富士電機

どこかがおかしいのかもしれませんが、追求はしてません。
結局、無負荷時に現れるノコギリ波、ブリーダー抵抗を出力に入れることで防ぎました。
負荷抵抗が1kΩや820Ωだとノコギリ出現。
750Ωになると停止。
余裕を見て、1W・680Ωの抵抗を2パラにしてつないでおきました。
(無意味な電流、もったいないけど)
常時使う電源じゃないんでokかなっと。
もう一度言います。
(無意味な電流、もったいないけど)
常時使う電源じゃないんでokかなっと。
もう一度言います。
これってこの電源の仕様なの?
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コメント
仕様なのではないでしょうか。
省エネが叫ばれた時期に、SW電源PWMコントローラに
間欠発振動作をさせて待機電力を削減させるアイディア
が謳われたことがあり、
間欠発振モードを有するコントローラが出現しました。
そんなコントローラでACアダプタを作るとこんな動作になる
のではないでしょうか?
でも件の 「FA5515」は、間欠モードは持たないみたい。単に
・外部信号によるON/OFFコントロールが可能
の端子は持っているみたい。
ということはコントローラの外で負荷状態を判定してON/OFF
させ間欠動作を実現しているのかしらん?
投稿: tac3210 | 2018年7月 1日 (日) 22時41分