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2018年4月

2018年4月24日 (火)

電動シャッター用リモコンRAX-110修理できた!

あきらめたらあきませんなぁ。
   ・電動シャッター用リモコンRAX-110修理できず
これ、直りました。
返送して、実動を確認してもらいます。

電池の液漏れによるパターンの腐食が主原因なわけですが、あちこちのパーツがやられていました。
前記事での「水晶が発振しない」は、発振段電源ラインのパターン切れ。
  (同調コンデンサやTrもアウトだしたが)
その次は「電波が弱い」…最終段が働いていない。
これは、30MHz同調回路のコンデンサが原因でした。
液漏れでトリマーコンデンサとそれにパラに入った33PFがアウト。
同調できてませんでした。

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トリマーコンデンサ、たまたま手持ちあり!
役立ったのはめったに使わないこのパーツボックス。
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コイルやコア材など「高周波」まわりのパーツを入れてあります。
その中で、今回はこのエリアが助けてくれました。
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トリマーコンデンサ各種。
ここからパーツを探すのはひさしぶり。

修理後、発射電波の確認は、簡易スペアナとディップメータで。
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さて、うまくシャッターを制御してくれますかどうか・・・。

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2018年4月20日 (金)

電話ボックス撤去

私の仕事場:(有)アクト電子 の住所は東成区大今里南2丁目。
ところが、その前にある公園の名は今里南公園
しかし、東成区には大今里南公園 というのが、別にあるのです。
城東運河(平野川分水路)の東側、700mほど離れています。
だもんで、ちょいとややこしい。

この今里南公園に設置されている電話ボックス、この中の電話機が外されてからしばらくたっていました。
今日、この電話ボックスも撤去されるとのこと。
「工事します」のチラシが入っていました。

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公衆電話って、もう用済みなんでしょうね。
昔ながらの有線電話、非常災害時に役立つはずなんですが、高機能な電話だと停電したらだめダメだし・・・。

※2018-04-22追記
チラシには撤去工事っと記してあったのですが、ほんとは取り替え工事だったようで、土曜日にはこんな電話ボックスに変身しておりました。
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電線引き込み柱も新しくなっています。
まだ電話機本体は設置されていません。

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2018年4月19日 (木)

電動シャッター用リモコンRAX-110修理できず

今回やってきたのは三和シヤッター:ラジオートRAX-110
RAX-330 は3ボタンでしたが、これは1ボタン。
基板には3つのスイッチが実装されていますが、ケースの外から押せるのは一つだけになっています。
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故障原因は「電池の液漏れ」。
液漏れにより、基板パターンと部品が著しく損傷。
電池ホルダーの電極は、洗浄、修理されたようで比較的きれいになっていました。

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しかし、基板がアウト。
電池部と離れたところにも電解液が入り込んだようで、銅箔パターンだけでなく、基板の上下を結ぶスルーホールもアウト。
抵抗やコンデンサも損傷。

まずは、電源が入らないという所から修理開始。
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こんなふうに、レジストの下で銅箔が切れています。
レジストをカッターの刃先でガリガリしたら、切断部分が見えてきました。
ガリガリで、基板から浮いた銅箔がポロリ。
スルーホールでは上下がつながっていないところも・・・
ハンダは入っているのに、周囲の銅箔が消え去っているようです。

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スイッチ操作で点灯するLEDもアウト。
基板から取り外して単独チェックしても光りません。
  (電流が流れない  短絡はしていない)
樹脂内のチップが黒ずんでいるような感じ。
電池電解液の浸入があったのでしょうか。

水晶発振部の2SC945もアウト。
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足に怪しい付着物。
あれこれ部品交換し、腐食して切れたパターンをつないでみましたが復旧できませんでした。
制御ICは動いているようで、パルスコードは出力しています。
発振しないので、水晶がアウトになっているのかも。

残念ながら、修理不能でした。

※さまざまな電子機器の修理依頼について:(有)アクト電子

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2018年4月13日 (金)

出番が減ったラジアルリードのコンデンサ

電子回路のパスコン といえばこれ。
「0.1uF」の積層セラミックコンデンサ。
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デジタルでもアナログでも、IC一つに1コ以上のこれを電源ラインに挿入します。
けっしておまじないじゃありません。
このごろは、手組みのユニバーサル基板でも、このラジアルリードのコンデンサの出番が減ってきました。
そのかわり、チップ・コンデンサをハンダ面にぺたり。
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  ↑ ATmega328Pの配線

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  ↑アナログマルチプレクサ HC4051の配線
    7pinのVEE(-5V)と16pinのVDD(+5v)に0.1uF

隣り合う直近のパターンにつなぐなら、チップ部品でも問題なし。
場所をとらないので、ちょいと便利かと。

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作ってあったはず! どこに行った? 実験用電源捜索

過去、確かに作ってあったはず! っと、大捜索。
アナログ回路を動かすための±15V電源。
滅多に使わないモノだと、直し過ぎてしまって行方不明・・・・
なんとか発掘できました。

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小さなプラケースに組み込んであります。
中を確認すると、ネミックラムダの「KWD5-1515」が仕込んでありました。

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電源モジュールをひっくり返し、ホットボンドでケースに固定。
ヒューズも入れずに、手抜き工作。
この電源って、22年前の製作物:電源がアウトに で探していたものと同じ!

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2018年4月11日 (水)

修理不能! CDラジカセ

女房の実家、義母からの修理依頼。
前回のアイワ:CS-W520 の修理は大成功でしたが、今回は修理不能でした。

症状は「ちゃんとテープを再生しない」というもの。
ベルトあたりを疑ったんですが、違いました。

カセットメカ部を解体したところを見てもらいましょう。
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テープを送るキャプスタン軸。
これが・・・・
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「軸が無くなっている!」  こりゃ、再生しませんわ。
奥に引っ込んでしまったの?  違いました。
どうも折損してしまったようです。

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日本のメーカーではありませんでした。

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2018年4月 6日 (金)

マイコン型導通チェッカー、10年目に

私の仕事場:アクト電子で頒布している「マイコン型導通チェッカー」完成品の組み立て依頼 があったんで、余分に製作しておきました。
   (アンプ無しタイプ完成品を10セット)

 

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即納可能ですんで、どうぞご利用を。
   ※もちろんキットもokです。
全国どこでも「164円」で配送できる「クリックポスト」 でもお送りできるようにしましたので、運賃+代引手数料の負担がずいぶんましになっています。

※クリックポストの代金が198円に値上がりしまています。

このマイコン型導通チェッカー、頒布を始めたのが2008年
今年で10年目になります。

これの出発点が、トラ技1996年7月号に掲載してもらったオートパワーオフ機能付きの導通チェッカー。
下の写真、右端のがそれです。
単3×4本の電池ボックスを使い、電池2本分のスペースに回路を仕込みました。
ですんで、電源は単3電池2本。
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その後、便利だからと基板化に向けて作業しだしたのが2003年
そのケースとして選んだのがダイソーの100円ラジオ でした。
右から二つ目がその試作回路です。
ユニバーサル基板で手組みしています。

そして、左から二つ目が基板化後の様子。
ラジオの基板を取り外し、ケースと電池ボックス部を使います。
AMラジオ、FMラジオ、どちらでもOK。
ところが、2005年になると100円ラジオがダイソーから無くなっちゃったのです。
しかたなく代替品のケースということでタカチの「SW-95S」を選択。
なんとかこのケースに、100円ラジオの大きさに対応して作った基板が収まりました。
写真、左端がそれ。

その後、「もっと便利に」ということで、電源オンスイッチを無くしたマイコン型導通チェッカーを製作。
2008年から頒布を始めて、今日に至っています。

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そして、検出抵抗値=1.0Ωを目指す で改良したのが2015年
発送もクリックポストでと(それまではクロネコの代引)、利用してもらいやすくしました。
この導通チェッカー、1台あれば一生モノのツールとして配線チェックに役立ってくれるはずです。

回路図と制御プログラムはすべて公開しています。
このキット、ケース加工の難易度(丸穴だけ)と回路規模(部品・ハンダ付け点数)から、新人さんの研修にちょうど良いかなと思っています。
SW-95Sを使った導通チェッカーキット では、まとまった数の注文が春先になるとやってくるということが何年か続きました。
   (その後、担当者が変わられたのか、無くなっちゃいましたけど)

マイコン型導通チェッカーキットでヤバい部品が「3本足の抵抗内蔵トランジスタ」。
東芝のRN1227とRN2202を使っていて、すでに廃品。
同列品は表面実装品になってしまって、TO-92相当のがありません。
これの手持ちが無くなったら、基板をやりかえなくちゃなりません。

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デジキー:発送ミス 今度は「数」

2007年、デジキーの発送ミスではこんなことがありました。
  ・『発送品間違い』
コネクタを注文したのにクリップが届いたという話。
それが別のこと = 新兵器:クラッカー火縄銃 で役立ったりしました。

今回の発送ミスは「数」。
デジキーに他の部品とともにARMマイコンを「5つ」注文。
インボイスには「5」。
ところが実数は「3」。 二つ足りません。

チップは銀色の帯電防止袋に入っています。
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袋に貼られていたのがこの2枚の現品票。
上側には注文数の「5」。 下が「3」。
数が異なっています。
「足して8コなの?」っと思ったりしましたが、袋を開けたら「3つ」だけ。
2つ不足していました。

荷物を受け取ってからこの数不足に気づいたのが金曜日の夕刻。
インボイスと上の写真などを添付してデジキーメール(日本語でっす)。
返事を待っていました。
土日の休みをはさむんで、週明け月曜昼前に確認の電話を入れたら、
   「お返事のメールが行くと思います」っと。
しかし、メールはやってきません。
送れちゃうと製作のだんどりに絡むんで、木曜に、再度電話。
すると、
   「システムに障害が起きてまして・・・」
と、デジキー窓口の女の子。
   「私の名前!をタイトルに入れてメールを再送してください」っと。
これで、なんとかやりとりできました。

※現時点、この不足分の2コの到着待ちでっす。

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2018年4月 3日 (火)

壮絶死:フィルムコンデンサ

旧ブログでまとめていた壮絶死 、復旧せずに放置したままです。
その中に裸になったセメント抵抗 とかパワーデバイスの「死」 とか半固定抵抗 とか、中身を見せて死んでいく部品があります。
今回もそんな修理でした。

AC100Vで動作するモータ制御回路基板。
どういうわけか、基板のハンダ面に「短絡痕」がありました。
生きた電線が基板に触れたようです。
そのため、短絡痕周辺のOP-AMPやダイオードはみなアウト。
接触した電源が回り込んだ数kΩ以下の抵抗も焼けています。
   ※焼けるのは「電力」なんで、100kΩ台の抵抗やMΩ台の抵抗は大丈夫。

怪しい部品を交換して、試運転。
なんとかモータを回せるところまで修理が進んだんですが、その回転が安定しないんです。
やろうと思っても出来ないような不安定さ。
1秒から数Hz周期で、回転が乱れます。

基板をたたくと、その様子が変化しますんで接触不良っぽいんですが、なんとも言えない乱れです。
オシロで信号を追いかけながら怪しそうな部品を交換してると、原因を発見!
速度制御している積分回路を構成する「フィルムコンデンサ」がやられていました。

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「0.22uF」のフィルムコンデンサ。
黄色い透明のは接着剤。
動かないよう基板に固定されていました。

このコンデンサの裏側がこんな具合に。
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角度を変えて。
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この爆裂部、他の部品の陰になっていたんで見落としてました。
面白いことに短絡はしてません。
基板をたたいて変動するのに納得です。

他にも怪しいのがあるんじゃないかと探したら、もう一つ発見。
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これの外観は異常なし。
しかし、値がおかしくなっています。
「103」ですんで「0.01uF = 10nF」。
それが1/8ほどの容量になっていました。

活線が接触した状況は不明ですが、困った修理でした。

※私のところで作ったものではありませんが、機械のメンテ屋さんから定期的にやってくる修理品です。
 回路図などの資料がそろっているのでまだましなんです。

※壮絶死記事を復元
壮絶死…かわいそうな電子部品

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