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2018年3月

2018年3月30日 (金)

ライトニング・USB変換アダプタ

佐藤テック君からのhelp。
「ライトニング・USB変換アダプタ」を差し込んでいたアイフォン、この上にモノを置かれてコネクタ部分が外れてしまったと。
キレイに外れたもんだから、再ハンダして修理できないかということで預かってきました。
   ※純正品じゃありません
・写真1
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ハンダされていた基板側のパターン、はがれずにうまく残っています。

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とりあえず再ハンダ。
動かないよう、両面テープを使って仮固定。
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裏表、どちらでも差し込めるというライトニング・コネクタ。
こんな接続です。
  (クリックで拡大↓)
15

デバイスが乗っていない、こっち側↓は上下反転してみました。
接続パターンが追いかけやすいかな。
14a

再ハンダで直ったかどうかは今夜にテスト。
   ※私や仕事場メンバーはアイフォン使いじゃないもんで。

※追記
再ハンダで無事に動作したとのことです。
ところが・・・  上の写真1に映っているもう一つのコネクタ、これも調子が悪いとのことで、持ち主が外装樹脂を引っぺがしたら、ハンダが外れていたと。
持ち主からは『ほんとにハンダしてたん?』との疑惑も。
純正品じゃありませんが、メーカ名はLIBRA
21

基板部を拡大。 (クリックで拡大↓)
22
反対側↓
23
コネクタのピン部↓
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これを見る限りハンダはされています。
しかし、頑丈じゃなかった・・・

もう一つ観察していて気づいたのがマイクロBコネクタ側のベロ。
チップが実装されていない方は5本の端子がハンダされていますが、チップがある方は「ベロ」がフリーになってます。
微妙に上下に動くんです。
このため・・・  (クリックで拡大↓)
31

・(a)のベロが3ピンチップの(1)の部分で、その樹脂を削っている。
    顕微鏡で見て痕跡を確認。
・(b)のベロが6ピンチップの足、(2)および(3)に接触する。
    これも、顕微鏡で見るとその痕跡が確認できます。

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二つのベロ、ちょいと上方に曲げて短く切っておきました。
コネクタが外れるのも×ですが、この接触はまずいです。

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2018年3月28日 (水)

「大声トライアル」、使ってもらっています

仕事場:アクト電子 で貸し出ししている「大声トライアル」、最初に作ったのは「MSX」がベース。
Z80のアセンブラでごそごそ。
ROMカセットじゃなく、MSXのシステムROMを抜いて専用機にしています。
その後、AVRマイコンを使って貸出機を製作しました。
今もイベントの季節になりますと、貸し出しの依頼がやってきます。

 

先日は、沖縄の今帰仁酒造さん で使ってもらいました。
   ※「今帰仁」で「なきじん」 …読まれへん。。。。

 

そのポスター (クリックで拡大↓)
Og1

 

「大声大会」案内の拡大↓
Og2

 

Og3

 

「秒読み=3,2,1」で「3秒間測定」。
この時、いきなり測定し出すのではなく、最初の発声を待ってからというふうにしています。
チビちゃんなど、うまく秒読みのタイミングに合わせられなくてもゲームができます。
マイク入力を増幅、対数圧縮した音圧レベルをA/D変換。
60Hzで180サンプル。
ピーク値はなく、3秒間の平均値を算出して「得点」として表示。
「大声を持続させると高得点」という仕掛けです。

 

デカい声を出すなんて、ふだん、よっぽどのことが無い限りありません。
「大声トライアル」、地域の夏のイベントでは、今も昔もず~っと大人気マシンです。

 

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2018年3月23日 (金)

修理:USBケーブルの断線? ありゃ、ピンが無くなっている

修理依頼品に添付されていた2本のUSBケーブル。
先端はmini-Bプラグ。
修理品本体に加えて、ケーブルもおかしいという申し出。

PCに挿すAプラグと、このmini-Bプラグ間の導通チェックしてみたら…
片方のケーブルの「D+」信号端子が導通しません。
どこかで切れかけているのかと、ケーブルをグニグニしても接触は回復せず。
完全に断線しているようです。

しかし…
ふとmini-Bプラグの中をのぞき込むと、何か違和感が…
ルーペで観察すると、こんな具合。
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おかしいケーブル、断線じゃなくってピンの脱落でした。
このピンはいずこへ?

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2018年3月20日 (火)

文鎮:ハンダ付け補助ツールのクリップにゴム板を

文鎮:ハンダ付け補助ツール 、対象物のクリップのはさみこみ具合によって、ちょいと不安定なことがあります。
例えばバナナプラグ。
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欲張って何本も立てると、ぐらぐらして作業性が悪くなってしまいます。
その対策として、クリップの先端にゴム板を張り付けてみました。
使ったのは、作業机に張っていた2mm厚のゴム板の残骸。
机の下を片付けていたら残骸が出てきたので試してみたのです。

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クリップの先端、↑のようにとんがっているので、ゴムを貼り付けるには不適切な形状。
「平たく挟み込める」よう、万力を使って先端を曲げました。
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ちょっとはましになって平坦部が広がりました。
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さて、ゴムと金属をくっつけるための接着剤に悩みます。
今回は、仕事場に置いてあった「ボンドGクリアー」を使いました。
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黄色の「ボンドG17」のほうが良い(接着力が)かもしれません。
    (仕事場には置いてなかった)
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あまり強度はなさそう。 ちょい不安です。
   (外れたらG17を試して見ますわ)

しかし… バナナプラグを挟み込んでみるとエエ感じ。
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ゴム無しに比べると、安定感はばっちしです。

で、ここからはちょいとした小道具作りのお話し。

1.6mm径の真鍮線を切断。
その先端をハンダ上げ。
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ゴム板の働きで、こんな細線もしっかり保持できています。
ハンダ付けもすこぶる快調。

そして、バナナプラグにハンダ。
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安定して作業が進みます。

出来上がったのがこれ。
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テスターのジャックにこれを差し込んでおきます。
そして、ミノムシクリップを付けた電線で測定信号を接続。

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テスター棒はちょいとお休みです。

文鎮:ハンダ付け補助ツールまとめ

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2018年3月19日 (月)

FLUKE 87IV、切り替えダイヤルが回らない!

修理ネタが続きますが、これはついさっきの出来事。
2000年に導入したフルークのデジタルマルチメータ「FLUKE 87IV」。
これの測定レンジ切り替えダイアルが回らなくなってしまったのです。
『あれま。』です。
11_2

左いっぱい回しが「OFF」。
そこから右回しで「交流電圧」→「交流mV」と、レンジが切り替わります。
この「~V」より右側に回せなくなってしまいました。
「こりゃあかん」… フタを開けて修理です。

原因は、ダイヤルを一定位置で止めるストッパ樹脂の破断。
12_2

4つあるうちの一つの樹脂が割れて引っかかり、回転を妨げていました。

13_2

ストッパ機構のベロ、まだ3つ残っているので、補修はせずに断片の除去だけ。
   ※太陽電池式デジタルテスターのダイアル部樹脂折損 では、
    どうにもなりませんでした。
これで、レンジ切り替えできるようになりました。

せっかくですんで、FLUKEテスターの中身を紹介しておきます。
ダイアル接点基板側。
14_2

液晶の裏↓
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そしてこれがダイアル接点。
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金メッキされた金属じゃありません。

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お笑い故障、修理できるか? アイワのダブルカセットラジカセ

これも女房実家からの修理依頼。
アイワのCS-W520
カセットが二つ付いたラジカセです。

これの故障内容が「お笑い」なんです。
ラジオは正常。 カセット部も、とりあえずは再生できる。
しかし・・・
  再生速度が倍速~4倍速。
故障を再現しようとカセットテープを入れて再生したら、「なんじゃこりゃぁ~! …大笑い」。

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「倍速ダビング」機構が悪さをしているんでしょう。
   …っと推測

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カセット部の中央にモータが一つ。
これで左右のメカを駆動しています。

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このモータが高速回転しています。

これに関係するのがこのスイッチ。
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これで録音信号系を切り替えているのでしょう。
このスイッチを手で押すと速度が変化。

倍速ダビング設定のスイッチに関係なく、左右どちらのデッキでも4倍速で再生。
そして、スイッチがスライドすると2倍速再生に。

モータの速度制御系がおかしくなっているのでしょうなぁ。
まだその原因箇所はつかめてません。

モータからは4本の線が出ています。
駆動用電源と速度検出信号かと推測。
こんなラジカセのモータ、その回転速度制御ってどんな方法なんでしょか?

※これか!
らいらいさんのコメントを参照して「抵抗で速度設定」を調べてみたら、モータからのラインがこの半固定抵抗(VR701)につながってました。

11_3

Q703でR714とVR701のつながりをスイッチしています。
これが怪しそうと、抵抗値を計ってみたらスライダー部が「無限大」。
グリグリしてもうまく接触しません。

明日、仕事場から部品を持って帰ってきて交換してみます。

うまく修理できたら…バンザ~イ。

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ダイソーのLED電球、1か月経過

2月17日にスタートした連続点灯実験 、1か月が経過しました。
結果・・・ ぜんぜん面白くない! =むちゃ優秀!!

輝度変化のグラフを見てもらいましょう。
   (クリックで拡大↓)
A1

気温が上がってきているせいでしょうか、微妙に照度も上昇。

※深夜0時に記録するんで、周囲の明るさは関係なし。

※LEDの輝度が変化しているのか、センサーの感度が変化しているのかは不明ですが、実績から言って、センサー感度の変化はわずかかと。

センサー(ロームBH1603)とArduino UNOと液晶があれば、どなたでも実験できます。
   ※スケッチです
http://act-ele.c.ooco.jp/trouble/ledrekka/LEDREKKA11.htm#LAMPTEST
 http://act-ele.c.ooco.jp/trouble/ledrekka/led_lamp_test1.zip  ←スケッチの圧縮

※関連
ダイソーのLED電球、買ってきた・・・
ダイソーのLED電球 実験回路
ダイソーの400円LED電球、まだ大丈夫

LEDの劣化:居酒屋ガレージ日記のまとめ

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2018年3月17日 (土)

修理できるかな? インバータ式蛍光灯器具

「3灯のうち1灯しか点かない」っと、女房実家から持ち帰ってきてたインバーター式蛍光灯器具。
丸形蛍光灯が3灯、パナソニックじゃなく「NATIONAL」ブランド。
制御基板を取り外し観察。
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検査印から1995年製。
基板部、ホコリや虫の侵入は無く、焦げも見当たらずで、電解コンデンサの液漏れや膨張は見られません。

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蛍光灯への接続部はソケットになっています。
ここの接触状況は良好。

で、ハンダ面をじっくり見ますと、怪しいところを発見!。
それも、点かなくなった2灯に関係している場所。
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黒文字で「HKC1712」と記されたトランス二つ。
この足のハンダ付けがアウトになってました。

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もうちょいハンダを盛っておけば大丈夫だったのかも。

※ここの再ハンダで直るかどうかは不明。
 肝心の丸形蛍光灯、 適合する蛍光灯が我が家には無くって、
 付いてたのは実家に置いてきたものでして・・・。

※関連
インバータ式蛍光灯修理:2012年03月14日
今日の修理:葬儀屋さんのACアダプタ2011年08月15日
    ↑
  NATIONAL製

※修理完了!

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外装もキレイにして、無事、天井に戻りました。

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ハンダクラックしてたの、「トランス」っと記してましたが「チョーク」でした。
基板との隙間は認められず、きちっと基板の部品面に接触していました。

クラックの原因、はてさて何でしょうね。
天井からぶら下がる蛍光灯ですんで、ショックといえばon/offの引っ張り紐くらい。
葬儀屋さんのACアダプタは、落下などの振動が主原因、そしてトランスと基板間にできていた微妙な隙間がより悪影響を与えてたんでしょう。

やはり、熱サイクルでしょうか。
下から・・・蛍光灯、反射用に下面が白く塗られた合板と下部の金属枠。
そして基板の部品面、基板保持用樹脂板、上面になる金属枠。
動作中、蛍光灯の熱で基板が暖められます。

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2018年3月14日 (水)

TIの電卓、これはバグなのか?

先日から本格使用を始めたTIの電卓「TI-30XA」 、これのおかしな現象に遭遇しています。

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これ、普通の電卓のように「メモリー」キーがありません。
   MCLR
   100 X 5 = 500  M+
   120 X 5 = 600  M+
   MR  1100

という操作ですな。

その代わりに統計計機能を用います。
説明書からピックアップ。
A1

2nd  CSR が MCLR。
Σ+ がM+。
2nd  Σx がMR。

クリアと読み出しに2ndキーが必要ですが、まぁこれはしゃあないかと。
で、この処理でおかしなことに遭遇。

検証してみると、こんな具合
   1 Σ+ 2 Σ+ 3 Σ+ 4 Σ+ 5 Σ+  と「メモリ+」を実行
   2nd Σx で読み出すと 「15」 とご名算。
   ついでに 2nd Σx2 だと 「55」 と、各値が二乗された合算値が出ます。

ところが・・・ 入力数値を変えずにΣ+すると・・・
   1 Σ+ Σ+ Σ+ Σ+ Σ+   ←本人は1を5回加算したつもり
   2nd Σx で答えを出すと「11」が返ってくるのです。
   2nd Σx2だと「31」。

   1 Σ+ Σ+    だと「2」で合ってますが、
   1 Σ+ Σ+ Σ+ と3回加算だと「4」に!

う~む。
他の数値、「0.1」を2回だと「1.1」に。 3回だと「3.1」に。

一回ごと「ON/C」キーを押し、ゼロクリアしてからの数値入力加算は、
同一値でもちゃんと正常に出ます。
けど、同一値を連続して「Σ+」するとおかしくなります。

この電卓、何かのが仕掛けられているようです。

※同一値の繰り返しは 「2nd FRQ」 を使うんだと、説明書に記されて
 いますが、ちょいと不便だぞ!

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2018年3月 9日 (金)

修理:イケズなUSBミニBレセプタクル

USBのコネクタ(基板上のミニBレセプタクル)が外れてしまった!という修理依頼。
基板に表面実装されたレセプタクル、無理な力をかけるとハンダ付けがもげてしまいます。
スルーホールに足が入っていれば頑丈なんですが、基板表面のパターンに外装の足4本がハンダされただけだと、ちょいと不安。
今回のトラブルはまさにそれ。
5本の信号線がつながるパターン、これが無事だったのが幸い。
で、この外れたレセプタクルがむちゃイケズだったんです。

裏返して前から。
11_2

裏返して、信号線をハンダする側から。
13_2

上から。
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信号線のパターンにハンダする時、上から降りてきているベロがじゃま。
ハンダゴテを当てられない。
15

これって、何? シールド? ほこりよけ?
「手でハンダする時は上のほうにねじ曲げろ」っということなんでしょうか?

結局、普通の(手ハンダできる構造の)新品ミニBをハンダしちゃいました。
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こんなパーツがあるんだっと、むちゃイケズを感じた修理でした。

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放電特性記録機能付きバッテリー放電器、改造

仕事場 でキット頒布していました放電特性記録機能付きバッテリー放電器 、現在、最後の頒布 を行っています。
で、先日のこと、この放電器の完成品を買っていただいた方から「調子が悪いから見てほしい」という依頼がありました。

拝見すると・・・
BULGIN社製電池ホルダー 電極の汚れが原因。
電池との接触が悪くなっていました。

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長年使っていただき、ちょいと汚くなっています。
綿棒の先にIPAを付けてゴシゴシ。
これでも効果はあるんですが、せっかくだからと取り出してきたのがリュータとゴム砥石。

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「きゅい~ん」と磨き上げます。

13

BULGINの電池ホルダー電極、メッキじゃなく「ニッケルシルバー(洋白)」ですんで、こんな作業ができます。
その結果です。
電池を装着して放電した時の、電池電極と電池ホルダー間の電圧差をテスターで調べると接触状況がわかります。
値が小さい方が「良」。

・対策前 単位:mV
 電極 1 2 3 4
-------------
 +側 40  7 20  8mV
 -側  4 14 130 120mV

・綿棒+アルコールで洗浄
 電極 1 2 3 4
-------------
 +側  4  3  7  5mV
 -側  3  3  4  6mV

・ゴム砥石で研磨
 電極 1 2 3 4
-------------
 +側  3  3  4  3mV
 -側  3  3  3  4mV

ということで、ずいぶん改善されました。

もう一つ「できないかなぁ」とのお話が、通信ポートの改良です。
もともとRS-232CでPCとシリアル通信。
昔のPCは、RS-232Cが標準装備だったんで、気楽に使えました。
それを「USBでつなぎたいな~」というわけです。
秋月電子通商の超小型USBシリアル変換モジュール [AE-FT234X] を買ってあったので、つないでみることにしました。
条件的には、
 ・現状のシリアルポートも使えるように(USBかどちらか選ぶ)
 ・電池運用はそのままで
ということで、この変換モジュールをつないでも、現状のシリアル通信回路と競合しないことの確認からスタートです。
モジュールをUSBにつながない場合は、PICマイコンのTXD、RXDとも信号は大丈夫。
シリアル通信は現状のまま通ります。

ところが、USBケーブルをつないだ時に問題が発生。
 ・FT234XのTXDは「3.3V」出力。
  USBをつながない時はフローティングとなり、シリアル受信し
  ているトランジスタとは競合しない。
 ・しかし、モジュールのTXD出力にPICのRXDと直結すると、
  USBを接続した時に、放電器がスタンバイ状態でもプル
  アップ抵抗を通じて電流がFT234Xに流れ込み
   (PICのVcc→抵抗→USBの3.3V)電池を消耗する。
      (Vcc4.5Vで0.3mA程度)
 ・スタンバイ状態での放電器、消費電流は1uAほどなんで
  電池での運用に関し、これは大問題。
  USBにつないだまま放置できないわけで。
 ・もう一つ問題。 PICのRXD入力にはシュミット回路が装備
  されているので、Vcc=電池電圧が高い時、入力Hレベル
  (FT234XのTXD、Hレベルは3.3V)が不足し、受信できなくなって
  しまう。

ということで、FT234XのTXD出力とPICのRXD入力間にレベルシフト回路を入れることにしました。
NPNトランジスタを一つ使います。
最終的にこんな回路になりました。
黄色部分が追加箇所。
    (クリックで拡大↓)
Usb_4
問題はレベルシフタのための「USB 3.3V」の取り出し。
このジャンパ線、ハンダ付けは顕微鏡下の作業です。

まず、モジュールを基板にくっつけます。
カプトンテープで絶縁して、レジストを削って露出させたGNDパターンとモジュールのUSBコネクタをハンダして固定します。
21

そこにレベルシフタの役目をするNPNデジトラをハンダ付け。22

接続先となるPICマイコンの足はすぐそば。

別角度から
23

困難な作業がモジュールからの3.3V電源の取り出し。
FT234Xの3番ピンにつながっているコンデンサ(C1)にポリウレタン線(0.26mm)をハンダして引き出します。
拡大↓
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ということで、バッテリー放電器回路、最後のあがきでした。

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2018年3月 8日 (木)

4月7日(土)は「あひる風呂」!

ガレージの扉はシャッター。
その向かえもシャッターで、松屋町・山本人形さん の倉庫です。

そのシャッターにこんなポスター。

11

「4月7日(土)あひる風呂」
銭湯に「あひる」ちゃんが浮くそうです。

12

http://www.osaka268.com/event/4342.html

銭湯と人形屋さん、関係なさそうですが、人形屋さんといってもおもちゃを扱っています。
  ※夏のイベントやらの景品でお世話になっています。
で、このあひるちゃんを山本人形さんが納品したそうな。

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2018年3月 6日 (火)

修理:モルテン・デジタイマー「TOP100」

モルテンのデジタイマー「TOP100」 の修理依頼。
『ブザーが鳴らない』(ほんとに小さくしか鳴らない)という症状です。
ブザー以外の機能はちゃんと働いています。
箱をバラして(タッピングビスがいっぱい)、駆動出力をオシロで見ると波形は出ています。
ということは、回路は正常、悪いのはブザーそのもの。
このシリーズのブザー、ほんとにびっくりするほどの大音量なんです。

ブザーを外して、外部駆動してみても鳴りません。
   ※それでも、ほんとに小さな音は出ています。
ブザーがアウトなの、これで確定です。
B20

次の手段。 ブザーを解体。
リューターで側面の樹脂を削って「パカっ」。

B21

圧電振動板の中央部電極のハンダ付けが外れていました。
蒸着部からモゲています。

B22

B23

B24

生き残っている中央蒸着部にハンダして修理完了。

B25

切り削った所はアラルダイト(エポキシ2液ボンド)で接着。

さてこの修理、いつまで持ちますか。

※過去記事
修理:モルテンのデジタイマーTOP60  …これは電源部
圧電ブザー不良
圧電ブザー不良その後

※さまざまな電子機器、電子回路の修理依頼について :(有)アクト電子

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2018年3月 3日 (土)

リョービのニッカド充電器「BC-1205」いりませんか?

「もう使わんから」っと、ガレージやってきました。
もらいものです。

11

リョービのニッカド充電器BC-1205
まだ新しいものらしいです。
私は使わないし、どなたかいりませんか?
欲しい人はメールアドレス記入の上、この記事にコメントしてください。
着払いでお送りします。

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2月の撃墜数

1週遅れの瓶出し。  (金曜日が資源ゴミ回収の日)

21

  一升瓶 : 18本
  四合瓶 : 5本

ジャスト20升=2斗

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2018年3月 1日 (木)

デジキーから

先ほど、デジキーからこんなのが届きました。
(クリックで拡大↓)
11_2

12_2

プリント基板で作られた「ものさし」のプレゼントです。
定規は「mm」と「インチ」。
穴は、φ0.4mmから0.1mmごとに2.0mmまで。
それと、ビスのM2~M6確認用やらインチビスの#2~1/4インチ、
AWG電線用となかなか面白い。

いろんなチップ部品の大きさが確認できるようになっています。

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JBLのプリメインアンプ SA-600修理

ご近所つながりで、こんな骨董アンプの修理を頼まれました。
JBLのSA-600
  電源が不安定。
  聞いている時に電源が落ちたり入ったり。
という症状。
「ちゃんとしたヴィンテージ・オーディオのお店で買った」という品です。

11

回路図はネットを探したら出てきますが、仕事場の書架からこんな本を発掘。
12

昭和53年の「電波新聞社」、『世界の名器 ステレオ・コンポ回路図集』
この本に出ておりました。
13

「素のまま」じゃなく、ショップで手を入れられています。
たとえば、パワーオンの遅延。
電源が入ってしばらくしてから、パワー段に信号源がつながるようになってます。
だもんで、JBLのアンプに「オムロン」のタイマーとリレーが入っております。
14

回路のほうでも、プリアンプ部の電解コンデンサは交換されています。
19

メインの電源平滑コンデンサには、日本製の電解コンがパラ接続。
   ※メインアンプ部が触れるように解体するの、
    箱の構造から大変そうなんです。

故障の原因はパワースイッチ接点の接触不良でした。
接触が安定しません。
スイッチは格好だけにして、この接点を短絡させ、AC100Vが供給されたらいつでもパワーオンするように改造します。
  ※そのままの形でスイッチを残すのはオーナーさんの意向でっす

最初、フロントパネル裏へのアクセス方法が分かりませんでした。
底面のビスを外したら、底面のピンジャック端子ごとフロントパネルが動きました。
15

このアンプ、信号入力のピンジャックが底面パネルに付いているんです。
リアパネルは、電源とスピーカーへの出力端子だけ。
ちょいと、不便そうです。

これでスイッチの配線が触れます。
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オムロンのタイマーとリレーが見えてます。
この処置後、通電試運転をしましたが特に異常なし。
ちゃんと音は出ています。

で、もう一つわかった故障箇所が電源パイロットランプの断線。
ベースに180度対向でチョッポリの出たスワンベースのランプです。
ガレージは適合する手持ち部品が無かったので、切れた電球のベース部を利用して、抵抗と青色LEDをくっつけてみました。

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オーナーさんに「青色ランプはどう?」っと問いかけますと・・・
すみません、欲を言えば電球です・・・。』っと。
ということで、佐藤テック工場で常備している電球を持ってきてもらい交換。
無事に「電球」が点りました。
18

電球への供給はAC24V。 交換した電球は30V定格のもの。
これで、長持ちするかもっと。

※追記
電源スイッチ部の回路、このようになっています。
21

接点を並列にして試してみましたが不安定さは同じ。
その原因は、スイッチ・レバーの「ひん曲がり」。
物理的なチカラが要因なんでしょう、2回路になった両方とも接触が悪くなっていました。

それと、回路を見て気になったのが、接点に直接並列接続されたコンデンサ。
これ、AC波形のタイミングによっては、瞬間的な短絡電流が接点に流れます。
入れるのなら、やっぱ、「CR直列型のサージキラー」じゃないかと。
この直付けのコンデンサで、接点をよけいに痛めているような気がします。

※なぜ青色LEDが拒否されたか・・・
オーナーさんが「電球」にこだわる理由、判明です。
部屋を暗くしてアンプをオンすると、パイロットランプだけじゃなく、前面パネルのツマミがパネルの裏から照らされます。
これ、なかなかかっこイイです。

21_2

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