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2018年2月13日 (火)

ピピちゃん温度計・ヒータ制御

コザクラインコのピピちゃん の鳥カゴ温度のチェックに
使っていたデジタル温度計。
女房が「調子悪い」っと言うので見てみたら、温度センサー
(サーミスタ)の電線をかじられていました。
長年使っていたものでして、液晶の接触もおかしいし、
廃棄に。

 

寒い夜を過ごす、ピピちゃんの鳥カゴ、厳重に保温してます。

 

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夜になると、電気座布団 をオンして保温。
鳥カゴの周囲も暖かく。
いつもチャートレコーダーをつないでおくわけには
いかないので、壊されたデジタル温度計を置いてい
たのです。

 

で、こんな温度計+ヒータ制御回路を作ってみました。

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現在温度と最高最低温度、それに確認後の経過時間を表示します。
箱左上の赤ボタンを押すと、時間をクリアして最高最低を現在温度に初期化。

設定したon/off温度でSSRを制御しながら、その後の最高最低温度を記録します。
翌朝、温度を確認したらボタンを押して時間クリアという手順。

回路図  (クリックで拡大↓)
A1

 

「Arduino UNO」のチップを乗せて制御しています。
電源はダイソーのACアダプタT362
これを殻割りして内部基板を取り出して、むき出しで使っています。

 

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温度センサーはサーミスタ「103JT」。
「かじり」に負けないよう、熱収縮チューブで保護。
  (それでも負けそう… 金属管がいるかも)

 

制御温度(on温度、off温度)は半固定VRで設定。
on温度、off温度をそれぞれEEPROMに保存。

制御の「スケッチ」、アップしておきました。

※スケッチのアップ先↓
http://act-ele.c.ooco.jp/jisaku/pipiheater/pipi_heater1.zip

※回路の解説 かいつまんで

 

特徴的なのがサーミスタの接続。
ATmega328のVref=1.1VをOP-AMPでバッファして出力。
0.1%、10kΩの高精度抵抗との分圧比でサーミスタの抵抗値を測定。
電源電圧としなかったのは、サーミスタへの印加電圧が低い方が
自己発熱の影響を避けられるから。
   ※小型で応答が早い103JTだと自己発熱の影響が大きい
on/off温度設定用VRの読み出しもVrefに合わさないといけないので、
これもOP-AMPでバッファ。
使ったMCP6072 はレールtoレール入出力のOP-AMP。
オフセット電圧、0.15mVと優秀。
10bit A/Dなので、常温(25℃)付近だとざっと0.1℃分解能で測定
できるけど、表示と制御は1℃単位。
  (液晶表示器サイズで。8文字×2行なもんで)
抵抗値から温度への計算は、サーミスタの「温度-抵抗値表」から、
各ポイントでの「B定数」を毎回計算して温度を算出。

サーミスタのB定数
温度測定:サーミスタでの予備実験

EEPROMの読み書きルーチン、ネットから引っ張ってきたのが便利かも。
https://projectgus.com/2010/07/eeprom-access-with-arduino/
http://forum.arduino.cc/index.php?topic=128816.0

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コメント

インコのくちばしは力強い上に鋭く尖っているので金属管必須だと思います。

インコ用の塩土を入れておくと結構かじるので良いと思います。ミネラル補充にもなり健康管理に役立ちます。

投稿: mytoshi | 2018年2月13日 (火) 16時19分

ガキの頃、飼っていたインコが木製巣箱をガリガリかじり、入り口の丸穴が次第に広がっていたのを思い出しました。
熱収縮では結果が見えています。金属管あるいは金属フレキ管あたりが必須です。

投稿: 巣箱 | 2018年2月13日 (火) 22時19分

ほんとうにペコちゃんは来るしインコにはかじられるし、賑やかですね。

投稿: sae | 2018年2月14日 (水) 15時32分

※参考 液晶への数値表示方法
http://igarage.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/vsprintf-d011.html

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2018年2月20日 (火) 13時29分

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