単位を書くんだ!
草津白根山の火山噴火、すでに犠牲者が出ていますので不謹慎かも
しれませんが、あえて・・・
帰宅後に見た毎日新聞夕刊のこの見出しに違和感!
『噴石1キロ以上』という記述。
これ、「なぞなぞかいな?」という感覚です。
それは、1キロの単位は何?
・噴石だから重さのキログラム?
キロトンではないなぁ。
・いや、飛んだ距離で1キロメートル?
・噴石の速度? 1km/h(毎時1km)は遅いし、
1km/s(毎秒1km)だと音速超えるし。
・噴石の体積? キロリットルはデカい。
・噴石の個数? 1キロ=1000個 いや、1024個
・噴石落下の密度?
1000個/アール? 1000個/ヘクタール?
・キロワットやキロボルト、キロバイトじゃないのはわかる。
記事を読み進みますと・・・
「鏡池付近から1キロ以上飛んでいる噴石も確認されたという」
ということで、単位は「メートル」。
この場合、単位を含めて「km」と書くのが正解でしょ。
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コメント
新聞の見出しの、そういうあいまいさは、最近、常態化しているようで、驚かなくなりました。
いいことではないに決まっていますが、半ば諦め気味です。それだけ、ことばの使い方がプロの世界でも雑になっているのでしょうか。
投稿: きゅうる村 | 2018年1月24日 (水) 07時25分
これに限らず、最近の交通機関の事故やトラブル等を見ていると、
いずれの分野でも先輩方の技量継承がうまく行われていないのでしょうね。
或いは、マニュアル化ばかり優先されて、実務後継者が問題発生の可能性に対する認識低いのか…。
投稿: mytoshi | 2018年1月24日 (水) 16時47分
読み手のスキルも必要ながら、この事例はヒドイですね^^
本文を読ませるための、狡猾な手法でないことを願うばかりです。
投稿: ニパ | 2018年1月25日 (木) 08時12分