改造BQ-390での充電 「eneloop pro」
今回の実験のために買ってきたeneloop proがBK-3HCD(2500mAh)。
買ってきて最初の放電がこれ。
(クリックで拡大↑)
放電器はいつもの自家製:1Ωの定抵抗放電
これを改造(電流検出抵抗を大きくした)BQ-390と
未改造BQ-390で充電。
電池電圧の変化をチャートレコーダ で記録します。
改造BQ-390のほうが、満充電検出前にタイムアウトで
充電を停止。
補充電は続けましたが、結果は充電不足です。
その放電結果↓
推定容量から計算すると、未改造に比べると約90%しか
充電されていません。
ありゃ?
電池の内部抵抗が増大したのでしょうか、Y軸の振れ幅
(充電タイミングで電圧が上昇)が両電池とも大きくなりました。
また、未改造BQ-390(記録2側)のΔV検出と、その後の
挙動がどうも不可思議です。
途中停止のせいで、1回目と同じように90%ほどの容量
になっています。
ということで、BQ-390ではeneloop proの実験は継続できずです。
どうしたもんでしょね。
充電電流低減実験に改造できそうな手持ちの充電器は
「BQ-CC21」。
これの電流検出抵抗が「33mΩ」。
0.1Ωの抵抗を2パラにしてつければ、50mΩに
なるんで、電流は1/1.5。
この充電器のタイムアウト時間がどうなっているか?
はて、どうしたものか・・・。
※関連
・改造BQ-390での充電 「ReVOLTES」
・BQ-390の電流検出抵抗 プリントパターンが?
※追記 : BQ-CC21の改造 充電電流を2/3に
・BQ-CC21の中身
BQ-CC21の電流検出抵抗がこれ↓
このR29。 0.033Ω。
これを0.05Ω(0.1Ωパラ)にすれば電流がおよそ
2/3に減少するはず。
※上にR30が単4用の抵抗 これが直列になる
試した結果がこのチャート。
(クリックで拡大↑)
残念ながらΔV検出前にタイムアウトで充電停止。
BQ-390は168分でしたが、BQ-CC21は180分。
大容量電池へ向けての対応でしょうか、少し(7%ほど)
長くなりました。
それでも満充電には達していませので、放電させると
こんなグラフになります。
※1Ω抵抗での放電
(クリックで拡大↑)
推定容量ではわずか6%の差ですが、満充電には
至っていません。
はてさて。
「充電流を減らした時の比較」、「1.0V」の放電終止電圧
では、BQ-CC21でも出来ないことが判明しました。
放電終止電圧を「1.1V」にすると、改造なんとか満充電できそうです。
だもんで、オリジナルBQ-390と充電電流2/3低減BQ-390で充電を
行い、「1.1Vで放電停止」という条件で実験を続けたいと思います。
※これでエネループ・プロの何が分かるか?
・以前の充放電実験では、
BQ-CC21カバーありだと96回、
カバー無しだと135回の充放電でアウトに。
参:BQ-CC21でのエネループプロ
それがBQ-390だとどうなるか?
・放電終止電圧を上げることで、充電、放電とも
電池への負担が軽減される。
だもんで、繰り返し回数は増えるだろう。
さらに、充電電流を減らしたのとの差は出てくるのか?
過去の寿命実験では、放電終止電圧は「1.0V」に設定しています。
※メモリー効果の確認では、時間で放電停止。
JISの実験はまた別。
こんなところでしょうか?
※2018-01-23
エネループ・プロ、「1.1V放電終止」にしても、2/3電流改造BQ-390
だと「168分規制」に引っかかる模様。
終止電圧を1.15Vまで上げると上げすぎのようだし、1.13Vあたりで
試してみます。
| 固定リンク
「電池」カテゴリの記事
- 武田コーポレーション enecon SLD3-2P (600mAh) 1200cyc目(2024.09.05)
- 参照元を明記して欲しいぞ。電池の液漏れ(2024.07.29)
- 電池液漏れの季節(2024.07.09)
- 武田コーポレーション enecon SLD3-2P (600mAh) 800cyc終了(2024.06.22)
- 液漏れ電池の季節 エアコンのリモコンが(2024.06.20)
コメント
パナのサイトでは BQ-390 で eneloop を充電しないよう告知されています。
http://jpn.faq.panasonic.com/euf/assets/images/panasonic/answer_images/energy/charge/juden_gokan.pdf
私も BQ-390 で eneloop を充電しておりましたら、充電を何回か繰り返すうちに
ランプが点滅して充電できない電池が増えてきました。
パナのサイトを確認して eneloop を充電可能な機器を購入したところ、
そのような問題は発生しなくなりました。
BQ-390 で eneloop を充電すると電池の劣化が早くなると推測します、
これが2回目の充電でY軸の振れ幅が大きくなって現れているのでしょうか?
充電電流低減している方も大きくなっているので他の問題かも知れません。
投稿: うろた | 2018年1月18日 (木) 18時29分
うろたさん、ご忠告ありがとうございます。
BQ-390のメーカ発表対応電池表、当然ですが承知しております。
あえて・・・
「そんなもん、メーカに言われんでもユーザの勝手やろ」でっす。
・BQ-390はパナ製。 オリジナルのエネループは三洋製。 メーカが違う。
BQ-390の発売時期には、まだ三洋のエネループが存在。
充電式エボルタはokでなんでエネループがアウト?
メーカはあたりまえに自分とこのしか保証しない。
・ニッ水電池の充電特性に、充電失敗に関わるような大きな差はあるのか?
・長期間使用による個体差や劣化による差、充電時の周囲温度による影響のほうが大きいのじゃないか?
ということです。
さて、「エネループをBQ-390で充電すると劣化が早まるかも」という説。
この件、、はっきり言いますね。
『言うたもんが証明してください』です。
「感覚」ではなくて、どうぞ「データ」を出してください。
これなら何回で、こっちなら何回でっと。
えんえんとしてる私の「電池イジメ」実験、具体的に「何回」を数えています。
だもんで、「私の実験データ」として世に提示しております。
感覚じゃありません。
それと、振れ幅が大きくなったのは、充電時の周囲温度による内部抵抗変化が関係しているのかと、推測しています。
10℃変化すると内部抵抗は倍ほど変化します。
大阪といえども、暖房を切った仕事場はけっこう寒くなるんで。
ただ、新品のエネループ・プロなんですよね。
パナの全ニッ水(単3、単4)に対応したBQ-CC21ではこんなことも。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/4406.html
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/3692.html
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/3687.html
次の電池イジメのテーマ、BQ-390とBQ-CC21(カバー付き)での比較などしてみましょうか?
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2018年1月21日 (日) 13時53分