スイッチの接点定格
「ACん百ボルトで、んアンペアを開閉」てなゴツい
スイッチではなく、基板に乗せる、数値設定用の
小さなロータリーディップスイッチのお話。
例えばオムロンのA6R 。
「定格(抵抗負荷)」 の所を見ますと、
「DC24V 25mA 、DC3.5V 10μA(最小電流)」
と、記されています。
この「DC3.5V」に物言いがついたのです。
「メーカの仕様が3.5Vなんだから、3.3V電源で
動くマイコンでは使えないのではないか?」
という意見。
私は、接点電流の問題なので、開放電圧が
3.5Vより低くても、電流値が大きければ 問題ないだろうと考えてました。
で、オムロンへ問い合わせましたらさっそく
回答が返ってきました。
かいつまんで…
・保証範囲はやはり3.5V以上となってしまう。
・しかし、実力的には3.3Vの開閉能力はある。
・電力(ワット数)で3.5V、10μA(=35μW)を越え
ていれば、問題ないと考える。
つまり、接点の電圧と電流を別個にするのではなく、
電力で考えたらということ。
電源電圧3.3Vで47kΩでプルアップされたロジック
入力をスイッチで短絡すると、電流は約70μA。
下限の10μAは超えているんで、単純に大丈夫かと。
スペックを深読みしすぎての物言いなのか、
はてさて、いかがでしょうか?
※追記
コパルのスイッチ だと、「最小電圧20mV、最小電流1μA」
と、オムロンのとは桁が違う数値が記されています。
オムロンスイッチ、評価をし直してもらいたいように
思います。
コパルのスイッチ
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コメント
仕様ではDC3.5V 10μA以上流さないと接点が汚れて?耐久性が低下しますとよめます。
投稿: t3 | 2017年10月27日 (金) 20時38分
専門家ではないので推測なのですが、
こういった最小開閉条件が定めてあるのは、
接点表面に酸化膜や薄い絶縁物が形成された場合でも
それらを破壊して導通を確保するためだと思います。
開閉の電力が所定以上あれば良いという考え方は万能ではないと思います。
例えば、開閉の条件を0.035V、1mAと回路設計した場合、
開閉される電力は条件を満たすけれど、
0.035Vという低い電位差で接点間の酸化膜や薄い絶縁物を破壊できるのか?
電圧の絶対値もある程度の値を持つ必要があるように思います。その電圧を超えてからは開閉の電力が所定以上というのは意味があると思うんですけどね。
なので、仕様にある3.5V以上で開閉の電力が所定以上という考え方は支障ないと思うけど、3.3Vまでそれが適用可能なのか慎重に確認すべきではないでしょうか?
推測ばっかりで申し訳ないです。
投稿: Tanabe | 2017年10月27日 (金) 23時03分