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2017年9月17日 (日)

枯れた技術… んっ! 枯れ過ぎた?

台風接近中なのに雨がやんでたんで、日曜日早朝
から、皆さんでご近所の公園掃除。
今月はまだ大丈夫なんですが、これからの落ち葉の
季節がたいへんです。

で、その足で仕事場まで来まして、「枯れた技術の伝承」
資料を探してみました。
トラ技関連の本をパラパラ見てますと・・・

『おっ。 これが「4049B」の元ネタ?』を発見しました。
しかも、書かれたのは同じ著者さん

トラ技1989年4月号の特別付録、
実用ディジタル・アイデア回路集
(クリックで拡大↓)
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この中で発見したのです。
タイトルが「C-MOS ICのアナログ的利用法」

12
          ↑
ここでは「UBタイプ」のを使われています。
ところが…
13

次の「VCO回路」になると「4049B」になっている
のです。  (クリックで拡大↓)

14

<図1-13>を拡大 (クリックで拡大↓)
15

前段の反転アンプ、後段のコンパレータとも
使用してる抵抗値も同じ。
コンデンサの値が違ってるか。

先日の回路図↓
16

どうやら、この筆者さんの「4049B」の出所は
ここにあるようです。

記事の前半、「三相発振回路」と「三角波発振回路」
は「UB」になっているのに「なぜ?」っという気がします。

そして2015年になっても1989年の「枯れた回路」が
「おかしいまま」出てきちゃってしまいました。
これは困りました。
枯れ過ぎですわ。

で、その後の調べ・・・
筆者さんは「TC4049BP」と東芝製を名指し
されてます。
そこで、ちょいと思ったのが、
  「ひょっとして、東芝は4049UBを作ってなかったのか?」
です。
確かに、現在は作ってません。
   ※もうちょい調べます。

1983年のCQ出版 最新CMOSデバイス規格表
「4049UB」の所
1983

こっちが1993年の最新CMOSデバイス規格表
1993

あれこれ、東芝の過去カタログ(規格表の裏ページの
広告など)を探しましたが、東芝製の「4049UB」は発見
できませんでした。
「アナログ的用途には4069UBがあるでしょ」っという
姿勢のようです。

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